もし世界が終わるとしたら、2人でなにをするだろう。
急に変わってしまった世界。あなたたちはこの荒廃した世界を旅することになる。
システム:クトゥルフ神話TRPG6版(7版に改変も可)
プレイ人数:KPC+1人 or 2PL
プレイ時間:2時間~ RP次第でどうとでも。
推奨技能:三大探索技能 自衛できる程度の戦闘技能
ロスト:可能性あり
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KP情報として
この世界は『ハスターリク』(マレウス・モンストロルムP239)の力で滅亡した世界である。『ハスターリク』の力は病原体の生成及び拡散のため、この世界には『感染した生物』がいる。この生物に噛まれた人間は約1週間の潜伏期間の後、発症して、3日ほどで死に至る。死んだ後は骨と血のみが残る。KPCはこれに感染しており、7日間以内に治せなければロスト(肉体的)となる。
探索者たちは、感染拡大によって、人類が息絶えた約5年後に探索者たちは転移してきた。この転移は『イス人』が持つ装置の誤作動によるもので、再び『イス人』の使う端末に触れることで元の世界に戻ることができる。ただし、戻らず、この世界で暮らすこともできる。
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【導入】(PC)
埃っぽい場所で上で目覚める。どこかの建物の中なのか壁の上側が一部崩れていて、そこから曇天の空が見える。ゆっくりと体を起こせば、そこはやはりどこかのボロボロの部屋の中だった。
そんな寂しい場所で、声が響く。
「{PC}!」
そこには{KPC}の姿があった。
【導入】(KPC)
埃っぽい場所で上で目覚める。どこかの建物の中なのか壁の上側が一部崩れていて、そこから曇天の空が見える。目が覚めた瞬間、あなたは腹部に激痛があった。服をめくって見てみれば、そこには何かに噛まれた痕があった。血は止まっているが、その周りが紫色に変色している。少し休んでいれば、痛みは徐々に引いていく。どうにか動けるようになり、周辺を探しながら建物内を探せば、{PC}の姿が見え、あなたは声を出した。
※合流後、RPをどうぞ。
《1日目》
「ここ、どこだろう?」
あなたはここに見覚えがない。{KPC}も同じようだ。辺りを探索することができる。
〖探索場所〗
・自分自身
・KPC
・部屋
・扉
〖自分自身〗
いつもと変わらない自分の体だ。固い床で寝ていたせいか、少しだけ体は痛むが他に変わったところはない。スマホや財布はあるが、当然のように電波はきていない。
※『聞き耳』を振ることができます。
成功→視覚や聴覚など、五感に違和感はない。
失敗→耳鳴りが酷く、吐き気もある。SAN値減少0/1
〖満腹度ルール〗
ここで2人に『満腹度』のステータスを追加する。
『満腹度』は最大値は10。また、今回は5から始まり、0になると餓死(肉体的ロスト)となる。
1日経つと自動的に-3される。
食べ物を食べると+3され、何も飲まず食わずだと-3される。
〖KPC〗
いつもと変わらない{KPC}の姿がある。見たところ大きな怪我もしていないようだ。
※けがはないか、合流前に何をしていたかなど健康状態の確認のRPをしてもいい。
〖部屋〗
オフィスビルかなにかの1部屋なのだろう。机や椅子らしきものもあるが、それらも部屋自体も荒れ果てており、他の部屋との境の壁もところどころ壊れているため、1フロアでひとつの部屋のようになってしまっている。
※『目星』を振ることができます。
成功→鉄くずが部屋の隅に置いてある。その中に鉄パイプを見つける。
失敗→鉄くずが部屋の隅に置いてある。
(失敗しても宣言があれば、鉄パイプは持っていくことができる。技能は『こぶし』か『STR×5』で代用可能。ダメージは1d6)
〖扉〗
扉がある。外に繋がっているようで、扉の隙間から風を感じる。
※開けてみますか?
☆扉を開ける場合(開けない限りは先に進まない)
扉を開ける。瞬間、一陣の風が砂ぼこりとともに部屋に吹き込んでくる。目の前には、ボロボロの廃墟の街が広がっていた。
※いきなりの光景にSAN値チェック0/1
※探索場所が提示されます。
〖探索場所〗
・道
・周囲
〖道〗
舗装されていたアルファルトの道だ。ただし、穴が開いたり、その隙間から樹が姿を現していたりと、いつもの光景では決してない。
※『アイデア』を振ることができます。
成功→人の気配を感じない。まるで滅んだ世界のようだ、と感じるだろう。
失敗→人の気配を感じない。
〖周囲〗
周囲を見渡す。朽ちたビル群が広がっている。都会だったのだろう。だが、ビルには照明もついておらず、信号も沈黙したままだ。人工の光がない。夜になればきっとこの辺りはなにも見えなくなる。徐々に日が傾いており、これから外を探索するのは難しいと感じるだろう。
※『目星-20』を振ることができます。
成功→遠くの方に看板のようなものを見つけることができる。
人口の光がないこの場所では、今、外に出ても十分な探索はできない。そう判断したあなたたちは、このままこの建物で一晩過ごすしかないだろう。
※部屋は一部屋しかないため、同じ部屋で寝ることになる。ぜひRPをどうぞ。
《2日目》
(KPC)
あなたは昨日の夜、痛みでなかなか寝付けなかった。そのせいかあなたは{PC}に起こされるまで起きることができないだろう。声を掛けられるまでは起きない。
(PC)
昨日と変わらず埃の匂いの中起きる。横を見れば、{KPC}はまだ寝ているようだ。声をかけようか、それとも、胸に抱いたいたずら心を発散しようか。
※RPをどうぞ。
☆KPCが起きた場合
この建物内は昨日ある程度見ることができたし、探索するとしたら外だろう。また、腹も減っている。食料や水も探さなくてはいけないだろう。
外に繋がる扉を開ければ、風を受けて室内の埃が舞う。外の景色は昨日と変わらない。
(《1日目》に看板を見つけていた場合はカット)
(※『目星』を振ることができます。成功→遠くの方に看板のようなものを見つけることができる。)
☆看板に近づく場合
小屋から約300m離れた場所に看板があった。そこはこの周辺の地図のようなもので、文字は日に当たってほとんど消えているが、イラストはまだ残っている。読み取れそうなのは以下の通りである。
・ショッピングモール
・市民センター
・病院
ショッピングモールに向かう→【ショッピングモール】へ
市民センターに向かう→【市民センター】へ
病院に向かう→【病院】へ
※各場所に行く場合、1日を使うことになる。(1ヶ所目が《2日目》。すべて回ると《4日目》となる)これは道路が荒れ果てており、細心の注意を払いながら進まなくてはいけないからである。
KP向け情報
3日目、4日目の描写は次の通りである。また、日が経つにつれ、KPCの腹の痛みは強くなっているので、それも描写してほしい。
《3日目》
この世界で3日目の朝がきた。このままここにいるわけにもいかないだろう。昨日見つけた手がかりを辿ってみるしかない。
《4日目》
この世界に来てから4日目。元の世界に繋がる情報を引き続き探そう。
【ショッピングモール】
看板から読み取ったショッピングモールに向かう。道に穴が空いていることもあって思っていたよりは時間がかかったが、無事たどり着くことができた。中に入れば、やはり人の気配はない。床に衣類は散らばっているが、生鮮食品など保存の効かないものはなさそうだ。
※どんなものを探しますか?
※『目星』を振って成功すれば、手に入れることができる。これはPC、KPCともに振ることができる。
(缶詰や保存食などはあってよい。水も保存用のものが手に入る。ショッピングモールにありそうなものであれば、武器になりそうなものも手に入る)
☆探索が終わったら
ふと店内の案内地図が目につく。4階建てで屋上は駐車場になっているようだ。屋上からなら眺めもよく、この辺りの状況を把握できるかもしれない。
☆屋上に行く場合
屋上には簡単に上がることができた。辺りを見渡すと、見たことのある建造物が目につく。日本人ならば誰でも知っている。赤と白の電波塔。何があったかは分からない。だが、それでも理解してしまう。ここは異世界などではなく、あなたたちの知る『日本』なのだと。
※変わり果てた光景にSAN値チェック1/1d2
※さらに、周囲を見渡すなら『目星-10』を振ることができます。
(双眼鏡などを手に入れてる場合は『目星+20』)
成功→例の塔からチカチカと光が見えた。場所的に恐らく展望台からだろう。
失敗→例の塔からチカチカと光が見えた。
【市民センター】
この辺りの市民が利用する公共施設だ。とはいえ、人間もいないこの世界では誰も使ってはいない。放置された施設内はガラスの破片が散らばっており、素足では絶対に歩けないだろう。市民図書館も入っているようで、この世界で何が起きたか、ここがどこなのか分かるかもしれない。
☆市民図書館に行く場合
本棚は置いてあるものの本自体は所々にしかなく、ごっそりと抜けているようだ。
※『アイデア』を振ることができます。
成功→もしかしたら、ここの本を燃やすことで暖をとっていたのかもしれない。
※『目星』を振ることができます。
成功→受付にファイルがあることに気づく。中には5年ほど前の新聞の切り抜きがスクラップされていた。内容は以下の通り。
〖新聞記事〗
×月△日
国内で初の感染者を観測した。隔離措置をし、経過観察及び治療を行っている。
×月□日
感染が拡大している。傷から細菌が入ることで発症する。初期症状としては鈍痛や微熱程度だが、1週間ほどで細菌が全身に回り、タンパク質を分解する。結果、感染者の遺体は残らないという。
×月◯日
感染者は増加傾向にある。また、人以外への感染も確認された。政府は非常事態宣言を発令。無用な外出を控えるように通達があった。
△月×日
感染初期であれば、治療できる薬品が急速に開発中。
◯月×日
生き残っている方、治療薬は開発されました。こちらの病院(写真)にあります。これを見ているあなただけでも生きてくれることを願って。
【病院】
あなたたちは病院へとやってきた。
(新聞のスクラップにあった病院だ。ここに治療薬があるらしいが……。)やはり電気は通っておらず、院内は薄暗い。
※『目星』を振ることができます。
成功→窓には木の板が打ち付けられている。まるで、なにかの侵入を防ぐような強固さだ。
失敗→窓には木の板が打ち付けられている。
〖探索場所〗
・診療室
・院長室
・薬品倉庫
〖診療室〗
使われていた時はここで患者を看ていたのだろう。だが、今は机や椅子、診察台もボロボロになってしまっている。診察台はベッタリと血がついていた。
〖院長室〗
入口の院長室のプレートはかすれており、どうにか読める。医療に関する本やカルテなどが金属製の本棚に置かれている。中でも、大きな金庫が目につく。
・机
→机の中に鍵が入っている。
・本棚
→専門的な医学書がある。また、一部のカルテが目についた。
〖カルテ〗
◯◯◯◯(21)
×月△日
足への鈍痛あり。一部が紫色に変色している。例の感染者の可能性あり。経過観察のため、入院手続き。
×月×日
意識が混濁している。また、暴れることもあり、数人の看護師が押さえつけてどうにか落ち着いた。拘束し、薬品の投与を行う。(親族承諾済)
×月⚫日
死亡。その後、肉体が急速に崩壊した。
・金庫
※『鍵開け』を振ることができます。(もしくは院長室の机にある鍵を使う)
成功→通帳や鍵が入っている。
〖薬品倉庫〗
薬などが置いてある倉庫のようだが、入口は鍵がかかっている。
※『鍵開け』を振ることができます。(もしくは院長室の鍵を使う)
成功→中には薬品があるかと思ったが、ほとんどなくなっていた。厳重に管理されている薬品、注射器が置いてある。隣には、感染症ワクチンと書いてあった。
KP情報
これを使用することで、KPCの感染は収まる。
《3日目探索後》
ここに留まるべきか、それとも探索を続けようか考えていると、何かの音がした。ずるずると引き摺るような音だ。
※どうしますか?
隠れる宣言があれば→『隠れる』や『DEX×5』で適当な場所に隠れることができる。
音のする方を注視するあなたたち。やがて、それは現れた。体長1mはあるであろう黒く野犬だ。だが、普通のそれではなく、身体の一部がドロドロに溶けている。
※『犬のような何か』を目撃し、SAN値チェック1/1d4
それはべちゃ、べちゃと肉が少しずつ剥がれながら、あなたたちの近くまで迫ってきた。すんと鼻を鳴らすが、どうやら鼻は効かず目も悪いのか、あなたたちに気づく様子もなく、その場をうろうろしてから、その場でべちゃりと倒れ、骨と血溜まりだけを残して死んだ。
少し呆然としていたあなたたちだったが、夕日があなたたちの目に差し込んできたことで我に返る。もう夜が来る。
※RPがあればどうぞ。ここに留まるか、小屋に戻るか選択できる。
《4日目探索後》
これ以上は何もなさそうだ。そう判断したあなたたちはこの場所を後にする。だが、べちゃべちゃと音がした。昨日と同じ音だ。昨日よりもずっと大きな音で。振り返れば、昨日と同じ『犬のような何か』がいた。
※戦闘です。
〖犬のような何かステータス〗
耐久値8
STR9 CON8 DEX10 SIZ9
CCB<=30 【噛みつき】(ダメージ:1d3 SAN値減少1)
戦闘敗北した場合→【エンドC】へ
☆戦闘勝利後
べちゃり。音をたててそれは倒れる。そのままドロドロと肉が溶け、骨と血だけがそこに残った。
※RPがあればどうぞ。ここに留まるか、小屋に戻るか選択できる。
《5日目》
もう5日目になる。あと探索していないのは、あの光が見えた電波塔くらいだ。そこになにもなければ、いよいよ手詰まりだが……。
※〖探索場所〗:電波塔に行けるようになる。
【電波塔】
路面の状況は悪い。雑草は生え放題だし、街路樹の根はアスファルトから飛び出ている。それに昨日遭遇したあの化け物の存在も気になるだろう。そんな中で、小一時間かけてついた例の電波塔。人の気配は相変わらずない。とりあえず登ってみるくらいしかできることはない。
エレベーターは勿論使えないから、展望台までは階段で上がっていく。途中、何匹か例の犬のような化け物には遭遇しつつも、隠れたり逃げたりして難を逃れてはいた。そうして、辿り着いた展望台。荒れ果ててはいたが、そこで唯一、今までと違う光景があった。この場所にそぐわないもの、デスクトップパソコンが置いてあり、その画面がついていたのだ。これがあの時見た光なのだろうか。
〖探索場所〗
・電源装置
・パソコン
〖電源装置〗
これがついているおかげで、パソコンがついているようだ。
〖パソコン〗
画面がついている。デスクトップの中心にファイルがひとつだけ。開いてみると、そこには見たことのない言語が並んでいる。だが、あなたたちはそれを読むことができる。できてしまう。
※奇妙な感覚にSAN値チェック0/1d3
ファイルに書かれていたのは以下の通り。
『この世界に迷い込んだ探索者諸君、まずは謝っておこう。君たちがここにいるのは、私の装置の誤作動によるものだ。ここは感染により、人類が滅んだ5年後の世界であり、本来君たちが辿り得ない世界線だ。帰りたくないならば何も言わないが、もし帰りたいというのなら、ここの管理室に私の装置を置いておいた。使ってくれたまえ』
あなたたちがそれを読んだ途端に、文字が消えていき、やがて真っ白な文書ファイルのみが残った。
※『装置を使い、元の世界に戻る』or『装置を使わず、この世界で生きる』
どちらかを選んでください。
装置を使う場合→【電波塔・管理室】へ
装置を使わない場合→【エンドB】へ
【電波塔・管理室】
管理室に入る。そこにあったのは、機械だ。様々な配線と見たこともない部品で作られた機械。中央にはベッドがひとつ置かれており、ここに寝ろ、と言わんばかりの装置だった。
☆ここで寝る場合
少し狭いベッドに2人で横になる。この終わった世界で起こった出来事を思い出す。元の世界に戻ったら何をしよう。あなたたちはそんなことを考えながら眠りについたのだった。
【エンドA】
自室のベッドの上で目が覚める。ふと窓の外を見れば、青空が広がっていた。世界は荒廃も、滅びてもいない。美しいこの世界であなたは何をするだろうか。
※最後のRPをどうぞ。
【エンドA:終末世界をキミと歩けば】
〖生還報酬〗
・SAN値回復1d6
・クトゥルフ神話技能1取得。
【エンドB】
あなたたちはここにいることを望んだ。元の世界に希望がなかったのか、それともこの世界を心地よく思ったのか。なんにせよ、あなたたちは2人、この世界で生きていくことを決めたのだ。
※最後のRPをどうぞ。
【エンドB:終末世界でキミと共に】
〖通過後〗
・ロスト
(この終わった世界で生きていくこととなる。他の終末世界シナリオには行くことができる)
【エンドC】
目の前が暗くなっていく。倒れ、同時に、腹に激痛が走る。だが、声をあげる気力も残っていないあなたたち。ぐちゃぐちゃと肉を喰らう音が遠くなる。
〖通過後〗
・ロスト