涅槃寂静:仏教用語から派生した極めて小さな数の単位。
贖罪:自ら犯した罪を償うこと。
『真実を知っています。真実を知りたくはないですか』
2人だけの新聞部に届いた一通の手紙。それに書かれた真実を求めて、あなたたちはその手紙の主を探し始める。その果てに待つのが悲しい真実だとは知らずに。
システム:クトゥルフ神話TRPG6版(7版に改変も可)
プレイ人数:2PL
プレイ時間:2時間~ RP次第でどうとでも。
推奨技能:特になし
ロスト:選択次第
HO・秘匿あり
共通HO
あなたたちは高校からの友達だ。全寮制のこの学校で出会い、自他共に認める親友となった。あなたたちは2人だけの新聞部員だ。
HO1:真
あなたは本物の新聞部員だ。
HO2:偽
あなたは新聞部の幽霊部員だ。
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HO及び秘匿内容
共通HO
あなたたちは高校からの友達だ。全寮制のこの学校で出会い、自他共に認める親友となった。あなたたちは2人だけの新聞部員だ。
HO1 真
あなたは本物の新聞部員だ。
㊙️あなたは少々貧しいながらも幸せな家庭に育った。家族仲もよく、幸せだと言い切れる。そんな家庭だった。
そんなあなたには当時、小学生の妹がいた。だが、2年前、駅のホームから落ち、死んでしまった。その日、駅のホームも混み合っていたせいで目撃者はおらず、自殺として処理された。けれど、妹は自殺なんかしない。〖妹の死の真相を暴くこと〗。それこそがあなたのできる彼女への贖罪だ。
このことはHO2には伝えていない。
あなたの家には妹の遺品がある。亡くなった時に握りしめていた『紫色の水晶』と『犬のキーホルダー』だ。
HO2 偽
あなたは新聞部の幽霊部員だ。
㊙️あなたは恵まれた環境に育った。政治家の子供としてその優秀さを遺憾なく発揮していた。唯一無二の親友もできた。
だが、あなたは2年前、女の子を殺した。混み合っていた駅のホームでその子を押してしまい、その子は電車にひかれてしんだ。もちろん殺意はない。だが、今でもそのときの感触が手に残っているのだ。それを言い出せなかったあなたにできる〖贖罪はない〗。
このことをHO1にだけは知られたくない。
その日、鞄につけていた犬のキーホルダーを無くしてしまった。
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KP情報として
『ダオロス』(マレウスモンストロルムP187)は世界の真理・叡知を授けるものだと言われている。『ダオロス』は隠された真実を白日の元に晒す存在であり、それは世界の秘密から個人の隠し事まで幅広い。今回の『手紙』は『ダオロス』の力の一端であり、多数の人間に無作為に伝えられる予言のようなものであり、HO1が求め、HO2が隠した真実を暴くきっかけとなる。一介の高校生である探索者たちに数々の証言や証拠品が手に入るのは、偶然ではなく『ダオロス』の導きによるものである。ただし、その真実をどうするかは、かの神の知ったところではない。
2年前、HO1の妹は、失踪した親友の行方を追っていた。そのきっかけとなったのは、彼女のもとに手紙が届いたこと。それに沿って調べていき、紫水晶や赤水晶(後述)も手に入れた。だが、その日の夕方、家に帰ろうと電車を待っていた駅のホームで、あの事故が起こり、彼女は帰らぬ人となった。
2年前の失踪の真相は、政府による人体実験のため。成長段階にある少年少女に身体薬物を投与し、経過を観察することで、新薬を完成させようとした政府関係者の陰謀である。警察組織やメディアにも圧力がかかっており、結局は解決せずにうやむやになっている。
このシナリオでは、真実を知ったHO1がHO2を赦すかどうかを試し、新たな関係を築くことができるかを問うシナリオである。
〖AF:紫水晶について〗
占い師の持つ紫水晶は『精神的従属』(基本ルルブ6版P266)の一部が封じられているアーティファクトである。MP8とSAN値1d8を消費することで、対象に1つだけ真実を話させることができる。使用後は自壊する。
〖AF:翠水晶について〗
占い師の持つ翠水晶は『記憶を曇らせる』(基本ルルブ6版P255)が封じられているアーティファクトである。MP1d6とSAN値1d2を消費することで、特定の出来事を覚えていることが出来なくなる。使用しても壊れない。
〖AF:赤水晶について〗
占い師の持つ赤水晶は『再度の屈辱』(基本ルルブ6版P258)が封じられているアーティファクトである。触れた者のSAN値1d6+1を消費し、触れた人間がかつて殺した人間の亡霊を無理矢理出現させるものである。霊は死ぬ直前の行動を再現する。
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【導入】(HO1秘匿)
2年前、あなたは妹を失った。駅のホームから落ち、そのまま電車に轢かれたのだという。あなたが病院に着いた時、彼女は既に霊安室にいた。その手には『紫色の水晶』と『犬のキーホルダー』が握られていた。
※ぜひ妹の姿を見たときのRPを少しだけどうぞ。
後日、警察からは自殺ではないかと言われた。駅のホームは混み合っていたせいで目撃者もおらず、彼女にも何も抵抗の跡がなかったという。そんなわけはない。あなたは妹の死の真相を暴くことを固く誓った。それこそがあなたのできる彼女への贖罪だ。
けれど、それからなんの進展もなく、2年が経った。
【導入】(HO2秘匿)
2年前、あなたは女の子を殺してしまった。混み合っていた駅のホームで自分が押された拍子に、その子を押してしまい、その子は電車に轢かれて死んだ。もちろん殺意はない。だが、今でもそのときの感触が手に残っているのだ。そして、彼女にはあなたが鞄につけていた『犬のキーホルダー』を、その日、掴まれ、持っていかれてしまった。だが、この2年間、追求はない。
※ひとり自室で悔やむRPをどうぞ。
それを言い出せなかったあなたにできる贖罪などない。それから2年、誰にもそれはばれていない。
【シーン1】
高校2年の夏がやってきた。夏休みということもあり、外では部活をする生徒の声が響いている。そんな中、あなたたちは2人で新聞部の部室にいた。夏季課外が終わり、ちょうど静かな部室でお昼をとっていたのだ。
※どんな会話をするのだろうか。RPをどうぞ。
☆RPが終わったら
いつもと変わらない穏やかな昼。ただ、あなたたちには懸念点が1つあった。10月の文化祭の部活発表に向けた取材が進んでいないのだ。どうしようかと前々から話してはいたのだが……。
(1d100で気づく人を決定)
ふとあなたの視界に何かがちらついた。部室のドアの下。建付が悪いせいで少しだけ空いた隙間に、何かが差し込まれるように置いてあったのだ。いつ置かれたものか分からない。あなたはそれを手に取った。それは封筒だった。
☆開けてみる場合
封筒を開ければ、雑に折られた1枚の紙が入っていた。中を開くと、新聞の切り抜きを貼って作られたような手紙だ。そこには一言だけ、こう書いてあった。
『真実を知っています。真実を知りたくはないですか』
※『アイデア』を振ってください。
(HO1秘匿)
成功→なぜかそれがあなたの妹の死の真実のことだと確信した。
失敗→うっすらと妹の死の真実のことではないかと思う。
(HO2秘匿)
成功→なぜかそれが2年前の例の事故のことだと確信した。
失敗→うっすらとそれが2年前の例の事故のことだと思った。
※さて、あなたたちはそれを受けて調査に乗り出してもいいし、しなくてもいい。
調査をする場合→【シーン2】へ
調査をしない場合→【エンドD】へ
【シーン2】
さて、調査をするとはいえ、手がかりらしいものもない。強いて言うならば、この手紙くらいだろう。
※『聞き耳+30』を振ってください。
成功→柑橘系の匂いがする。追加で『知識+20』などを振ることができます。
失敗→柑橘系の匂いがする気がする。
(知識や図書館、コンピュータ成功の場合)
成功→そういえば炙り出しというものがあった。柑橘の果汁を使うことで、火で炙った部分に文字が浮き出るというものだ。
☆炙り出しをする場合
文字が浮き出てきた。『2年前』『流々井江市立図書館』。それだけがでてきてそのまま紙に引火し、燃える。
【シーン3】
流々井江市立図書館へとやってきたあなたたち。ほどほどに大きな図書館ということもあって、ここにはそれなりに本や雑誌のバックナンバーが残っている。ここに真実の手がかりがあるらしいが……。
〖探索場所〗
・受付
・新刊コーナー
・新聞コーナー
・雑誌コーナー
〖受付〗
受付には2人の女性が座っていた。若い眼鏡をかけた女性と壮年の女性だ。なにかキーワードを伝えれば、本や資料を探す力になってくれるかもしれない。もし悩んだら聞いてみよう。
(もしここで尋ねる場合、2年後の新聞を持ってきてくれるだろう→〖新聞コーナー〗へと探索場所を移す)
〖新刊コーナー〗
最近出た文庫本やハードカバー、マンガ雑誌や週刊誌、ゴシップ誌まで置いてある。それなりに蔵書は多いようだ。
〖新聞コーナー〗
2年前の新聞がある程度揃っている。恐らくあなたたちの目につくだろう記事は、その年、世間を騒がせた3つの事件だ。
〖以下、記事と内容〗
①『政府の施設での違法薬物押収について』
→政府が関係している施設から違法な薬物が押収された。施設では生物工学的アプローチによる難病治療を研究していたようである。現在、警察が家宅捜索を行い、調査中。
②『警察による違法・杜撰な捜査について』
→一部の捜査で証拠の揉み消しがあり、本来であれば、事件性のある数件が事故や自殺で片付けられたと報じられた。すぐに第三者による調査委員会が発足し、調査が行われたが、この件に関する判断材料が少なく、結局はうやむやになった。
③『夏に急増した相次ぐ行方不明者について』
→未成年の行方不明者が増えているらしい。詳しいことは分からない。
〖雑誌コーナー〗
ゴシップ誌が目につく。先ほどの3つの事件も取り上げられている。また、そのゴシップ誌の中で、中高生の間で話題になっている占い師が特集されていた。
〖以下、占い師の言葉〗
『あの娘は本当の友達? あなたには友達がいますか? その友達、あなたに何か隠してることはありませんか。嘘をついていませんか。本当の友達は嘘をつきません。だから、嘘を見破って真の友情を手に入れましょう』
『この水晶にかかれば、たちまち真実を見抜くことができるでしょう』
紫色の水晶をかざす占い師の写真があった。よく見ると、占い師のものであろう連絡先も載っていた。
(HO1秘匿㊙️)
『アイデア』を振ることができます。
→占い師が持っている水晶に覚えがある。あれは妹の遺品の中にあったものではないだろうか。
※例の手紙が示した図書館で得られた情報は多くない。だが、様々な情報をもつ新聞社、見るからに怪しい占い師。どうにかして話を聞くことができれば、もしかしたら、真実にたどり着けるのかもしれない。
KP情報として
基本的に選択権は、真の新聞部員であるHO1にある。HO2はそれに着いていく形になるだろう。ただし、それはPCの選択であって、行き先はPL同士で話し合って決めて構わない。
新聞社に行ってみる場合→【シーン4】
占い師のところへ行ってみる場合→【シーン6】
【シーン4】
どんな口実を使ったのかはあなたたち次第だが、あなたたちは無事アポを取り、新聞社の人に話を聞くことができる。どうやらあの3つの記事を書いた人物は同一人物らしく、飾り気のない長机の向こうには、中年男性が座っていた。
〖以下記事について、男性が知っていること〗
①について
→捜査は打ち切られた。どうやら上から圧力がかかったようで、新聞社にもこれ以上は首を突っ込むなと言われた。
②について
→強引な捜査による冤罪があった。また、明らかに殺人であるのに事故として処理されたものもあった。2年前、駅のホームから落ちた少女の件がそうらしい。目撃者もあがっているとのこと。だが、取材中、その目撃者は一転口をつぐんだらしい。目撃者を紹介することもできる。
③について
→行方不明になっていたのは小学生から大学生まで幅広く、家出の可能性がまったくない者もある者の様々であった。2年経っているが、その誰も帰ってきてはいないようだ。
【シーン5】
新聞社の男性から聞いた目撃者のもとにやって来たあなたたち。そこは築40年は越えていそうな古いアパートで、その103号室に目撃者は住んでいるらしい。
コンコンとノックをすると、ギィっと建て付けの悪い扉が開く音がして、中の男性と目があった。三十代半ばだろうか、よれよれのTシャツとステテコ姿の男性はこちらを何者か窺うような目線を向けてくる。「ええと」と一旦言葉を区切ってから、ドアチェーン越しに「どちらさま?」と聞かれる。
KP情報として
この男性は2年前の事故を目撃している。だが、HO2の関係者から口止め料を貰っているため、基本は話さない。だが、それへの罪悪感は感じているため、〖嘘を看破する(心理学)〗〖説得をする(説得)〗〖信用を勝ち取る(信用)〗などをすれば、しぶしぶ情報を教えてくれる。この男性が目撃している内容は以下の通り。
①HO1の妹が押された瞬間を見た。
②見たのはHO1の妹の背中とそれに当たったHO2の手。
③HO1の妹、HO2の顔は見ていない。
〖以下、男性との会話例〗
・事故を目撃した人?
→「…………いや、目撃なんてしていない」
・嘘をついている?
→「嘘なんてついてない」
・あなたの名前は絶対に出さない
→「…………信じられない」
・『技能』の成功やRPによる交渉などがしっかりとできた場合
→「絶対に、俺の名前は出さないでくれよ。(情報開示可)」
【シーン6】
ゴシップ誌に書いてあった住所には、ビルがあった。2階建ての古いビルだ。1階も2階も色褪せたテナント募集の紙が貼ってあり、入り口も鍵がかかっている。唯一行けそうなのは地下だ。地下へ続く階段を降りれば、目の前には扉。そこには武骨な木の板に『神崎占い店』とだけ書いてあった。鍵は開いている。どうやら営業はしているようだ。
☆中へ入る場合
中は薄暗く、壁に設置された橙色のランプだけが視界を確保してくれる。その明かりに照らされた部屋の中央に誰かいる。女性、だろうか。
〖以下、女性との会話例〗
・あなたは?
→「ここの店主の神崎です」
・広告を見て来たのだが
→「それはそれは! もしかして、あなたたちの友情を確かめたい、とか?」
・真実を見抜くことができる?
→「ええ、もちろん。この水晶があれば」(紫水晶を取り出す)
・どうやって真実を見抜く?
→「本当のことを話してほしい相手に向かって、この水晶をかざしながら問いかけるだけ。ただし、聞けることは1つだけ」
・それがほしい
→「どうぞ。差し上げましょう。他にも死人を呼び覚ます赤色の水晶もあるのだけれど、少し前に人にあげてしまってね」
☆受け取る場合『AF:紫水晶』を入手。
→※紫色の水晶からはどこか惹き付けられるようなものを感じた。誰にも渡したくない、そんな気持ちだ。SAN値チェック0/1
☆話し終えた場合
「ああ、そちらの方だけ、少しいいかしら」
占い師はそう言って、{HO2}を呼び止める。
(→応じる場合、HO1は外に出て待つことになる)
【HO2秘匿】
「あなた、なにか忘れたいことがありそうね。もしよければ、これを」
そう言うと、占い師は緑色の水晶を渡してきた。
「これには『記憶を曇らせる』魔法がかかっているわ。具体的に言えば、忘れたいことを忘れることができるの」
「使うも使わないもあなたの自由。けれど、一度使えば二度と思い出すことはできなくなるの。その覚悟があれば、使うといいわ」
☆受け取る場合『AF:翠水晶』を入手。
→※緑色の水晶からはどこか惹き付けられるようなものを感じた。誰にも渡したくない、そんな気持ちだ。SAN値チェック0/1
【シーン7】
新聞社に、胡散臭い占い師。あの手紙が示す図書館から得られた場所は行ってみたが、これ以上の収穫はなさそうだった。分かったこともあるが、手詰まりだ。そう思ったあなたたちだったが……。
※1d100を振ってください。
ふと気づく。(出目の低い方)の服の胸ポケットに、何かがあることに。手にとってみれば、1枚の紙切れがあった。それは事の発端となったあの手紙によく似ている。
開けば、そこには『灯台もと暗し』の文字。探しているものは案外身近にあるという意味だ。灯台……この事件で灯台、とは……。
〖探索場所〗
・駅のホーム
・被害者の部屋
駅のホームへ行く場合→【シーン8】へ
被害者の部屋へ行く場合→【シーン9】へ
【シーン8】
2年前に事故があったと言われる駅のホームだ。今は夏の昼間ということもあり、あまり混んではいない。
(HO1秘匿)
隣の{HO2}が変だ。目の光はなくなり、急にこちらの声が聞こえなくなったような様子で、ふらふらとしだした。
そのまま一歩、二歩とホームの方へ歩いていく。そしてーー
手をどうにか掴む。次の瞬間には{HO2}は自分を取り戻したようだった。
(HO2秘匿)
目の前の光景が不意に2年前のそれと重なる。あの日、ドン、ドンと人にぶつかられた。それでよろけてしまったのだ。危ない、と咄嗟にバランスをとろうと出た手が、その少女の背を押した。少女は線路内へ落ちていく。覚えている。呆気にとられた瞳を、助けを求めるように伸ばされた手を。あなたはその手をーー。
『捕まえた』
少女の手があなたの腕を掴んだ。ぐっと掴んで引き寄せる。まるでそれはあなたを道連れにしようとしているようだった。体がふわっと浮く。体が線路に落ちていく。
『お前も死ね』
恨みのこもった声が耳の中で響いて、目の前に迫る電車が徐々に大きくなって。
そこであなたはハッと我に返った。
※SAN値チェック1/1d4
☆それぞれの秘匿後
{HO2}の顔色が悪い。少しだけ駅のベンチで休むが、あまりよくはならない。仕方なくここから近い{HO2}の実家に送っていくことになる。
〖{HO2}の実家〗
身体を支えつつ、{HO2}に場所を聞きながら、あなたたちは{HO2}の実家にやってきた。鍵を開け、中に入る。両親は仕事のようで、ここにはあなたたちだけ。そのまま{HO2}をベッドに横にならせる。{HO2}はここで少し休むことだろう。
(HO1秘匿)
ベッドで横になる{HO2}を見ながらも、あなたは{HO2}の部屋が気になっていた。寮暮らしということもあり、ここに入ったのは初めてだった。
〖探索場所〗
・机の上
・本棚
〖机の上〗
机の上、デスクマットの間に、写真が挟まっていた。
※『目星』を振ることができます。
成功→中学校の頃だろう{HO2}の写真がある。写真の中の{HO2}の鞄にはどこかで見たことのある犬のキーホルダーがつけられている。
失敗→中学校の頃だろう{HO2}の写真がある。
〖本棚〗
本棚には漫画や小説などが並べられている。中には卒業アルバムもあるようだが……。
【シーン9】
{HO1}の家だ。全寮制で普段は寮で生活するあなたがこの家に帰ってくるのは久しぶりだ。リビングには妹の遺影が飾られている仏壇がある。親が朝にあげたお供えが置いてあった。
そこから階段を上がった2階、そこに{HO1}の妹・被害者の部屋がある。{HO1}、あなたはここに人を入れるのは初めてだ。だが、親友である{HO2}になら話してもいいとそう思ったから、ここに案内したのだ。
〖探索場所〗
・ベッド
・机
〖机〗
ベッド同様に、彼女が使っていた机だ。机の上には彼女が死んだ時に握りしめていた『紫色の水晶』と『犬のキーホルダー』が置いてある。
〖ベッド〗
生前、{HO1}の妹が使っていたベッドだ。亡くなってから片付けようともしたが、どうにも気持ちの整理ができず、手つかずのままだ。
ふと気づく。ベッドの下、影になっている奥の方のなにかが光を反射した。それは猫のキャラクターが描かれたお菓子缶だ。
探索場所追加:お菓子缶
〖お菓子缶〗
お菓子缶の中には『赤色の水晶』が入っていた。その水晶からはどこか惹き付けられるようなモノを感じる。あなたたちは本能的にそれに触れる。
☆お菓子缶にHO2が触れた場合、HO2のSAN値が1d6+1減少する。
水晶が輝く。目を開けていられないほどの眩い光。あなたたちは耐えきれず目をつぶる。数秒後、まぶたの裏側にまで届くようなその光が収まり、やっと目を開ける。そこには{HO1}の妹が立っていた。会話しようとするも、彼女はすぐに走り出した。
KP情報として
この妹はHO2が『赤水晶』に触れたことで発動した『再度の屈辱』で現れた亡霊である。この亡霊には触ることはできないし、向こうからも触れられない。
☆追う前&HO2が『緑水晶』を貰っている場合
(HO2秘匿)
嫌な予感がする。あの水晶を使うべきだろうか。
※使う場合は何を忘れたいか伝えること。
【シーン10】
走り出した彼女を追いかける。そこは彼女が死んだ駅のホームだった。ドン、ドンと何かにぶつかるような動きをする彼女。さらに、彼女はキョロキョロと辺りを見渡している。そして、彼女はよろけ、そのまま線路へと落ちていく。落ちていく最中、彼女はホームにいる誰かに手を伸ばし、何かを掴むような動作を見せた。きっとその時、あのキーホルダーを掴んだのだろう。つまり、あれは犯人の所持品だ。そうして、その光景は煙のように消えた。
この光景は{HO1}と{HO2}にしか見えていない。だから、きっと偶然だろう。彼女の見つめる先にいるのが、{HO2}であることは。その瞬間に、世界が静かに止まる。動けるのは、{HO1}と{HO2}の2人だけ。
※HO1:真相を解き明かそう。あなたの妹を殺したのはいったい誰なのか。
※HO2:あなたは{HO1}の言葉を待たなければならない。その上で口を開こう。
HO1が『紫水晶』を使わずに、HO2と話をする場合→【エンドZ】へ
HO1が『紫水晶』で事件を追求し、HO2が『翠水晶』を使ったが事件の記憶を覚えているor使っていない場合→【エンドA】へ
HO1が『紫水晶』で事件を追求したが、HO2が『翠水晶』を使って事件の記憶をなくしている場合→【エンドB】へ
HO1が『紫水晶』をHO2に使っていない場合→【エンドC】へ
【エンドZ】
さぁ、話をしよう。あなたたちが満足するまで。
KP情報として
このエンドは2人のRPによって決定する。断罪、復讐、罪を赦すなど様々であるだろうが、その場合は適宜エンドを作成してほしい。
【エンドZ:涅槃寂静の贖罪】
〖生還報酬〗
・SAN値回復1d10
【エンドA】
{HO1}の問いかけに、{HO2}は語り出す。話したくなくても、話し出してしまう。2年前の出来事の真実を。
※RPをどうぞ。
KP情報として
このエンドは2人のRPによって決定する。断罪、復讐、罪を赦すなど様々であるだろうが、その場合は適宜エンドを作成してほしい。
【エンドA:真実と贖罪】
〖生還報酬〗
・SAN値回復1d10
【エンドB】
{HO1}の問いかけに、{HO2}は首をかしげる。{HO1}のその問いはきっと的はずれだったのだろう。
そうだ。{HO2}が妹を殺したなんて、そんなわけがない。だって、2人は親友同士なのだから。
【エンドB:あなたたちは親友だ】
〖生還報酬〗
・SAN値回復1d6
【エンドC】
世界は動き出す。いつの間にかあなたたちの手元にあった水晶は消え、元の日常が戻ってくる。結局、真相は分からなかった。
〖生還報酬〗
・SAN値回復1d4
【エンドD】
あんなうさんくらい手紙の調査なんてする必要はない。このままあなたたちの平穏な日々は続いていく。
〖生還報酬〗
・なし