恋人同士のあなたたち。いろいろな予定が重なり、休日がなかなか合わないあなたたちにとって、今日は久しぶりの温泉デートの日だ。だが、色々なモノを引き寄せるあなたたちはこんな時にも引き寄せてしまうらしく……。
システム:クトゥルフ神話TRPG6版(7版に改変も可)
プレイ人数:KPC+1人 or 2PL
恋人(一応恋人未満でも回れます)
プレイ時間:2時間 RP次第でどうとでも。
推奨技能:なし
ロスト:なし
後遺症:可能性あり
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KP情報として
ある教団の邪悪な儀式により、『クトゥルフ』(基本ルルブ6版P213)が顕現しようとしていた。教団の魔術師は手始めに、敵対関係にある『ハスター』(基本ルルブ6版P224)を信仰する教団が経営する温泉旅館に、『クトゥルフ』の奉仕種族である『深きもの』(基本ルルブ6版P188)を招来していた。
ただし、この温泉旅館の従業員は『深きもの』程度なら軽々と屠る強者ばかりのため、館内には『深きもの』を殺処分した痕跡がある。また、その一部は夕食として出されており、絶品である。
貸し切り風呂でイチャイチャ甘々していた探索者たちを邪魔する『深きもの』に怒りの拳を振るおう。
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【導入】
恋人同士のあなたたち。いろいろな予定が重なり、休日がなかなか合わないあなたたちにとって、今日は久しぶりの温泉デートの日だ。車か電車かそれはあなたたち次第だが、とにかくあなたたちは予約していた温泉旅館に向かうだろう。
※『知識』or『コンピュータ』を振ることで、あなたたちが行く温泉旅館『日高湖旅館』についての情報を集めることができるだろう。
〖温泉旅館『日高湖旅館』〗
ここ数年でできた温泉旅館である。泉質は二酸化炭素泉で血行促進効果が高く、冷え性に効果的だという。また、夕食はビュフェ形式で、特に魚料理が美味しいらしい。
※車や電車などで2人らしくいちゃつくRPをどうぞ。
【シーン1】
無事、旅館に着いた。時刻は15時。チェックインの時間だ。玄関には男性従業員が立っており、あなたたちを見れば、名字を確認され、フロントに案内される。
フロントにいた女性従業員からの説明によると、夕食は18時からと19時からが選べるらしい。地下の『海風の間』が会場になっており、そこで夕食券と引き換えることで食べ放題を楽しめるのだという。
大浴場は6階にあり、午前2時から4時半までは清掃だが、それ以外の時間は自由に入れる。また、6階には岩盤浴やサウナルームもあるらしい。
朝食は同じく『海風の間』で6時から8時の間。チェックアウトは明日の午前11時までなので、朝食後ゆっくりすることもできるだろう。
そして、なんと言っても屋上にある『貸し切り風呂』だ。内風呂も露天風呂もあり、家族や恋人水入らずでゆっくりと温泉に浸かることができるため、かなり人気らしい。受付に言えば追加料金を払うことなく使うことができる。
あなたたちが恋人だと見破ったのか、それともただの偶然か、受付の女性はあなたたちにこう言ってくる。
〖以下、フロントの女性との会話例〗
「お客様、貸し切り風呂はご利用ですか?」
「実は今、ちょうどキャンセルがありまして、22時から23時までの1時間が空いているんですが、いかがですか?」
・遠慮する場合も少し前のめりに押しきってくる。
→「予約いっぱいで普段取れないんですよ! ぜひ! もちろん1人でも浸かれますし、これ以降は清掃の時間ですから、タオルをつけたまま入ってもらってもかまいませんよ。それに多少汚れてもいいですし、ね?」
半ば押しきられる形で、予約をすれば、フロントの女性はいいことをしたとばかりに、にこやかな微笑みを浮かべ、あなたたちに鍵を渡してくる。部屋番号は601号室だ。
【シーン2】
部屋の鍵をもらい、そのまま部屋へ。部屋は和洋室で玄関こそフローリングだが、それ以外は畳の部屋となっていた。布団は夕食に行っている間に敷いてくれるタイプのようだ。長机の上にはお茶とポットが用意してある。また、近くには定番の温泉まんじゅうも2つ置いてあった。
※さて、なにをするだろうか?
〖選択肢〗
・浴衣を着る
・部屋探索
・館内探索
〖浴衣を着る〗
部屋に置いてある簡易的な浴衣をそれぞれ着る。地味な柄ではある。けれど、あなたたちは恋人同士だ。そんな贔屓目と非日常感あり、いつもよりも魅力的に見えるだろう。
※お互いの浴衣姿への感想などを言うといいかもしれない。
〖探索:部屋〗
・窓の外の景色
→窓からは外の景色がよく見える。6階ということもあり、見晴らしはとてもいい。一面に広がる森の緑といつもよりも近い空の青。近くには川が流れており、窓を開ければきっと川のせせらぎも聞こえてくることだろう。
・冷蔵庫
→冷蔵庫にはウェルカムドリンクでペットボトルの水が2本と特産果実のジュースが入っていた。冷やしておきたいお土産などは、ここで冷やしておけるだろう。
・茶菓子
→温泉まんじゅうだ。おいしそう!
〖探索:館内〗
・1階 土産物屋
・地下 海風の間(食事会場)
・6階 大浴場
・6階 岩盤浴
・6階 卓球ルーム
・屋上 貸し切り風呂
・1階土産屋
→この地域の特産品や温泉に行ってきましたクッキーなどがある。木彫りの熊、ならぬ木彫りの魚もあり、魚が美味しいというこの土地ならではなのかもしれない。
※好きなお土産や部屋で食べるお菓子も買うことができる。
・地下:海風の間
→現在、準備中らしく、扉は閉まってはいるものの、中からいい匂いが漂ってくる。
・6階:大浴場
→男女別に暖簾がかかっており、何人かの客が出入りしていた。
☆もし入るなら(同性ver)
→脱衣所で服をするすると脱いでいく。相手の視線や姿は気になるが、他の人もいる。相手を極力見ないようにして、大浴場に入った。大きなメインの浴槽が1つ、ぬるめの浴槽が1つ、寝湯やジェット風呂がある。
※2人で好きなように温泉に入りながら、会話をすることができる。お好きなだけ、お好きなように気のすむまでRPをしてほしい。
・6階:岩盤浴
→岩盤浴もできるようで専用の部屋がある。窓の外から中を見れば、20人くらいは入れそうな部屋で、木の枕と仕切りが並んでいた。様子を見ようと部屋を少し開けて覗けば、ぶわっと熱気がこちらへと流れてくる。慌てて扉を閉め、岩盤浴の部屋の外にある注意書きを見れば、専用の館内着が必要らしい。ここに入るなら、フロントに伝えるようにしよう。
☆もし入るなら
→専用の館内着に着替え、合流する。汗をしっかり吸ってくれる素材のようで、見た目よりもさらさらとしている。2人で扉に手を掛け開けると、先程と同様に熱気が体を包む。ちょうど隣同士で空いている場所がある。そこであなたたちは横になるだろう。じんわりと床についた背中から熱が上がってくるのを感じた。
※2人で好きなように岩盤浴を楽しむことができる。他の客もいるので、声は抑えめに。お好きなだけ、お好きなように気のすむまでRPをしてほしい。
・6階:卓球ルーム
→岩盤浴の反対側に、卓球台が2台置いてある部屋があった。ボールとラケットも簡単なものだがあり、特に予約をとらずとも台が空いていればできるようだ。
※2人で対決することもできる。
①『DEX×5』でラリーをする。
②5点先取で勝利!
・屋上:貸し切り風呂
→入浴中の看板が立っている。途中、若いカップルが「予約とれてよかったよねぇ。とってもいいお湯だった!」と話をしているのを聞いた。
※『目星』を振ることができます。
成功→カップルの首もとに魚の鱗がついているのに気づく。
失敗→微笑ましいね!
【シーン3】
夕飯に舌鼓をうったあなたたち。前評判通り、特に魚料理が絶品であり、ビュフェということもあって少し食べ過ぎたかもしれない。
※『聞き耳』を振ってください。
成功→少し生臭い。魚の臭いな気がする。
失敗→少し生臭い。
腹ごなしついでに、臭いの元を辿って旅館内をぶらつくあなたたち。辿り着いたのはボイラー室だった。ドアノブを捻ってみれば、鍵は開いている。また、扉の横には『関係者以外立入禁止』の文字が書いてあった。
☆もし入る場合
ボイラー室から生臭い臭いがするというミスマッチが気になってか、もしくは旅行ということもあり、開放的になっていたのだろう。バレないようにボイラー室へ入ってみることにする。機械の低い駆動音を聞きながら、臭いの元へ向かう。そこには1つの扉があった。
開けない場合→【シーン4】へ
☆開ける場合
極力、音がしないようにゆっくり扉を開ける。そこには魚がいた。いや、正確には魚ともいえない。魚の身体から人と同じ四肢が生えた怪物。それの死骸が積み上がっていた。ところどころ白骨化しており、こんなものがただの旅館にあるのが異常だ。
※異様な光景にSAN値チェック1/1d4
不気味な光景に呆然としていたあなたたちだったが、扉が開く音が聞こえ、あなたたちは咄嗟に近くにあったロッカーに身を隠した。ずるずると何かを引きずる音とともに人影が見えた。その人影はぶつぶつと何かを呟いてから、ふとスマホを取り出して……。
※『目星-20』及び『聞き耳』振ることができます。
目星成功→スマホの光で一瞬、顔が見える。そこにいたのは、あなたたちに露天風呂の予約を勧めたフロントの女性だった。
聞き耳成功→「まったく次から次へと……魚風情が……」と言っているのが聞こえた。
やがて、扉がキィィッと閉じ、再びボイラー室に静寂が訪れる。あなたたちは恐る恐る身を隠していたロッカーから出て、見たものについて話をするだろう。
※RPでこの後、旅館を出るか否か決めよう。
旅館に滞在する場合→【シーン4】へ
旅館からすぐに出る場合→【エンドC】へ
【シーン4】
部屋でゆっくりするあなたたち。(さっきのはなんだったのかと怪訝に思うかもしれないが、)時刻を見れば、例の貸し切り風呂を予約した時間になっていた。
※RPをしながら、屋上にある貸し切り風呂へ向かおう。
☆貸し切り風呂に入る場合
フロントで受け取った鍵で、貸し切り風呂の扉を開ける。その後、内側から鍵を閉めた。これはフロントで他のお客様が入らないように施錠してくださいと言われたからだ。他意はない。
脱衣所にはあなたたち2人だけ。お互いにどうしようかと様子をうかがっていたかもしれない。だが、いつまでもそうしているわけにもいかない。服(浴衣)を脱ぎ始める。意識しないよう目を伏せるも、この場には2人だけだ。衣擦れと時計の音だけがハッキリと聞こえてしまう。やがて、タオルを巻いたあなたたちは、浴室へと繰り出した。
大浴場よりも少し小さめの洗い場と湯船。だが、2人だけなら広さは十分で、むしろもて余すくらいだった。
※ここからは思う存分、2人で貸し切り風呂を堪能するRPをしてほしい。
☆貸し切り風呂RPが満足したら
肌を寄せ合いor少し離れた位置でお湯に浸かるあなたたち。少し疲れてしまったようで、会話はない。けれど、それが2人にはちょうどよくて、心地よかった。
だが、その沈黙を破るように、湯船からブクブクと泡が立ち始めた。警戒するあなたたちの目の前に、湯船の中から何かがザバーッと飛び出してきた。それは『魚』だった。魚の頭と身体に、人のような四肢をもった怪物だった。
※『深きもの』を目撃した探索者たちはSAN値チェック/
『魚』はあなたたちと対峙する。そう、裸で。
その一瞬、あなたの頭の中には様々な思いが駆け巡る。この『魚』の危険性。ここから離脱する方法。それ以上にあなたたちの胸を占めるのは1つの感情……思い人である子の裸体を見られた怒りであった。
※戦闘です。
〖以下、深きものステータス〗
耐久値12 STR12 DEX10 SIZ12
引っかく(こぶし)30% ダメージ1d4 回避20%
この戦闘中『スキル:怒りに身を任せる』が解禁されます。
『スキル:怒りに身を任せる』
激しい怒りに身を任せ、SAN値を1d5減らすことでダメージボーナスを1d4追加できるスキルです。各ターンで発動を宣言し、RPした後、攻撃行動に移ってください。
戦闘で勝利した場合→【エンドA】へ
戦闘で敗北した場合→【エンドB】へ
【エンドA】
『魚』が吹き飛び、脱衣所の扉を吹き飛ばす。その音を聞いて、旅館の従業員が何人も駆けつけてくる。あなたたちは経緯を伝えるだろう。それに対して、従業員も説明してくれた。どうやらこの怪物は定期的にこの温泉旅館に現れるらしい。従業員で駆除しているらしいが、どうやら今回は偶然この貸し切り風呂に現れてしまったようだ。
「もし可能ならば、このことはご内密にお願いします。秘密にしていただけるなら、もう一泊、無料で宿泊していただいてもいいように手配しますから!」
その提案を受けるかどうかはあなた次第だ。もう一泊するにしろしないにしろ、あなたたちの旅行はまだ終わっていない。朝風呂や朝食、そして、これから深夜2人で部屋で過ごす。もう少しだけ非日常を楽しもう。
【エンドA:温泉旅行は楽しいね】
〖生還報酬〗
・SAN値回復1d6
【エンドB】
視界が揺らぐ。力が抜ける。『魚』の気配はそのまま外へと向かっていったのだけ分かって……。
次に目を覚ました時、あなたたちは旅館の部屋の布団の上に横たわっていた。旅館の人曰く、貸し切り風呂の清掃時間にあなたたちがのぼせて倒れていたという。あれは夢、だったのだろうか。
〖生還報酬〗
・なし
・後遺症:永続的にCONを-1
【エンドC】
こんな不気味な旅館にいられるか! あなたたちは夜中のうちにフロントに鍵を置き、そのまますったかたーと逃げ出すだろう。
〖生還報酬〗
・なし