その日は9月にしては珍しく、熱帯夜だった。どうにも眠れないあなたの元に電話がかかってくる。
「これから夜の散歩に行かない?」
満月の夜。2人で真夜中の散歩をしよう。
システム:クトゥルフ神話TRPG6版(7版に改変も可)
プレイ人数:KPC+1人
恋人未満の2人
プレイ時間:30分~ RP次第でどうとでも。
推奨技能:なし
ロスト:なし
※2人でお話をしたり、散歩したりするRPを楽しむSAN値回復シナリオです。
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KP情報として
その日の昼、とある教団の陰謀によって『クトゥグア』(基本ルルブ6版P212)が顕現した。だが、ある探索者の働きで『クトゥグア』はどうにか一瞬の顕現で済み、教団は壊滅した。
その晩は『クトゥグア』が現れた余波で熱帯夜となってしまう。だが、急に上がった気温が一気に冷えたことで、夏ではあるが、空気が澄み、星空がとても綺麗に見えた。もちろん月もとても、とても綺麗だった。
探索者たちはそんな熱帯夜を散歩し、話をする。ただそれだけのシナリオである。
シナリオ内のKPCの台詞は適宜、変えてほしい。また、【シーン3】の月への言及について、KPCが言葉の意味を知っているかどうかはKPPLにお任せする。
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【導入】
9月某日。その日の昼はとても暑かった。地球温暖化は進んでるとはいえ、普段はどんなに気温が高くても40℃。だが、その日の昼は60℃近くにまでなり、この世の終わりだとネットで騒がれていた。しかし、結局、夜にはそれも収まり、熱帯夜くらいになっていた。ただあまりに高温になったせいかクーラーが壊れ、修理は明日以降と言われてしまっていた。
時刻は0時を回ろうかという頃、あなたのスマホが鳴る。見れば、液晶には{KPC}の名前が示されていて。
※電話に出ますか?
電話に出る場合→【シーン1】へ
電話に出ない場合→【エンドB】へ
【シーン1】
〖以下、KPCとの会話例〗
・電話に出る
→「もしもし、{PC}。ごめんね、遅くに。まだ起きてた?」
・起きてた
→「それはよかった。たぶんそっちもクーラー壊れてるよね? 私の方もそうでさ……寝苦しくて全然寝れなかったんだ」
・どうかしたの?
→「もしよかったらなんだけどさ、これから夜の散歩に行かない?」
・承諾する
→「ありがとう。じゃあ、すぐにそっち行くから! 着いたらまた電話するから待っててね!」
そう言うが早いか、{KPC}は電話を切る。あなたはひとつ伸びをしてベッドから降りる。必要なものを準備して、着替えを始めるだろう。
※持っていくものを宣言してほしい。
【シーン2】
10分もせずにして電話が鳴る。どうやら{KPC}はもう着いたようだった。静かに玄関を出れば、むわっと熱を感じる。けれど、風があるからか部屋の中よりは快適に感じるだろう。
「おーい、{PC}」
玄関の前にある電柱に寄りかかる{KPC}の姿があった。深夜ということもあり、声を潜めてあなたを呼んでいる。
「ありがとね。じゃ、行こっか」
そうして、あなたたち、2人の真夜中の散歩が始まる。
〖散歩場所〗
・川沿いの道
・小高い丘
〖川沿いの道〗
あなたの家の近くにある川までやってきた。それに沿うように遊歩道が整備されており、昼間はウォーキングや犬の散歩をする人もいる。今は真夜中のため、そんな人はおらず、いるのはあなたたちだけだ。
※『目星』or『アイデア』を振ることができます。
成功→空に目をやれば、星空がとても綺麗だ。夏の星座はあるけれど、空気が澄んでいるのか冬のように星がハッキリ見える。
失敗→空に目をやれば、星空がとても綺麗だ。
※星を見ながら、話をするのもいいかもしれない。
〖小高い丘〗
少し大きめの神社の横から上がっていった先にある小高い丘にやってきた。昼には高校生のカップルや老夫婦が座っているベンチは誰も座っておらず、どこでも選びたい放題だ。
※『聞き耳』or『アイデア』を振ることができます。
成功→リンリン、コロコロと秋の虫の声が聞こえる。この暑さに合わない声。それもまた風流だと感じるだろう。
失敗→リンリン、コロコロと秋の虫の声が聞こえる。
※秋の音と夏の空気を感じながら、話をするのもいいかもしれない。
【シーン3】
「そうだ。展望公園に行ってみない?」
一通り歩いた後、{KPC}はそんな提案をした。展望公園はその名の通り、あなたたちの街を一望できる自然公園だ。先ほどの丘よりも高い場所にあり、緑地や遊具もあることから普段は家族連れで賑わっている場所だ。
あなたは{KPC}の言葉に頷き、展望公園に2人、向かう。時刻は0時30分。風はあるとはいえ、気温はまだ高い。少し疲れたのか2人とも言葉数が少なくなる。10分ほど歩き、やがて、あなたたちは展望公園の頂上、展望滑り台に辿り着いた。滑り台の上に並んで座る。川原を歩いた時より空は近く、星は夜の闇に輝いていた。そして、雲の間から満月が顔を出していた。本当に綺麗な満月だ。少しの沈黙の後、{KPC}はポツリと呟いた。
「今日は……月が綺麗だね」
ふと隣に座る彼/彼女の表情は、月明かりが落とす影のせいでよく見えない。あなたはそんな{KPC}の言葉に、どんな言葉を返すだろうか。
KP情報として
ここでPCが言葉を知っているか『知識』や『母国語』を振ってもよい。ここからのRPや結末は、KPPL次第である。
【エンドA】(RPが満足したら)
ふと時計が目に入る。時刻は既に2時を回ろうとしていた。ずいぶんゆっくりしていたものだ。
「…………そろそろ帰ろうか。今日はありがとね」
{KPC}はそう言った。月明かりに照らされたその微笑みは、今日の満月に負けないくらい綺麗だった。
【エンドA:月よりも綺麗なのは】
〖生還報酬〗
・SAN値回復1d10
【エンドB】
こんな時間だ。連絡は明日返せばいい。今日はもう遅い。どうにか寝よう。
〖生還報酬〗
・なし