「ねぇ、汗、拭いてくれる?」
潤んだ目のキミが僕の前で無防備に背を向けた。そこに『痕』を見つけた僕は、それを上書きしたくなって……。
システム:クトゥルフ神話TRPG6版(7版に改変も可)
プレイ人数:KPC+1人
看病をしに家に来れる関係性の2人
プレイ時間:30分~1時間。RP次第でどうとでも。
推奨技能:甘々看病RPができる2人。
ロスト:なし
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KP情報として
『炎の精』(マレウス・モンストロルムp106)は自らの力を回復させたがっていた。この『炎の精』は『リリス』(マレウス・モンストロルムp256)との接触により、その生気を奪われており、一時的に力を取り戻すため、手近にいる熱のある人間の肉体を探していた。
運悪く、KPCはその日、風邪をひいていた。弱り目に祟り目で、その体調不良に合わせて、KPCの中に『炎の精』が入り込んだのだ。その毒素はKPCの身体を蝕み、身体の内側からさらに発熱していく。首筋の傷から無理矢理入り込んだことで、その痕はまるで噛み痕のようになってしまった。
KPCの身体の中の毒素を排出するためには、傷口から毒を吸い出すしかない。
【シーン3】では描写例を挙げておいたが、RPで行ってもよい。噛むことは既定路線でそれ以外はKPとPLにお任せするが、自己責任でお願いします。
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【導入】
とある日曜日。あなたはどんなことをしているだろうか。
(以下、関係性によって変更してください)
①一緒に暮らしていない場合
そんなあなたの元に連絡が届く。スマホの画面には{KPC}の名前。通話ボタンを押し、なにか用かと訊ねると、スマホの向こうの声はどこか熱を帯びていた。彼/彼女は言う。
「……たすけて、{PC}」
②一緒にすんでいる場合
そんなあなたの元に連絡が届く。スマホの画面には{KPC}の名前。なぜ一緒に住んでいるのに、と思いつつも、あなたは通話ボタンを押す。スマホの向こうの声はどこか熱を帯びていた。彼/彼女は言う。
「……たすけて、{PC}」
【シーン1】
{KPC}曰く、どうやら朝起きたら熱が出ていたらしい。しかも、39.4℃と中々の高熱だ。あなたは近所で解熱剤と熱さまシートを買いにでかけ、無事、{PC}の部屋へと着いた。ふと部屋から妙な雰囲気を感じる。
※『聞き耳』を振ることができます。
成功→ゾワリと身体の内側を撫でられるような感覚を覚える。それが不思議と嫌ではなく、むしろもっと触れてほしいような……。SAN値チェック0/1
失敗→いや、気のせいだな!
☆部屋に入る場合
部屋に入る。その瞬間に感じるのは熱だ。ベッドの方から熱を感じる。布団をめくれば、はぁはぁと荒い息をする{KPC}がいた。
※RPをしてみよう。
【シーン2】
荒い呼吸をする{KPC}が不憫でならない。今日は日曜ということもあり、近くの病院はすべて休みだ。その上、{KPC}は一人暮らしだから世話してくれる人もいない。仕方がないと思うか、やるしかないと思うかは分からないが、どうにか彼/彼女の病状を和らげるべく、あなたは看病をすることだろう。
〖看病(探索)パート〗
①熱さまシートを貼ろう
②おかゆを作ろう
③薬を飲ませよう
〖熱さまシートを貼ろう〗
{KPC}の額を軽く拭いてやり、おでこを出させる。眉間に皺がよっていて苦しそうだ。少しでもこれでマシになればいいけれど。
※『DEX×5』を振ってください。
成功→おでこの真ん中にちょうど貼ることができた。
失敗→げっ、少しずれた。1枚無駄にしてしまった……。
〖おかゆを作ろう〗
さて、薬を飲ませる前に少しでもお腹に入れた方がいいだろう。幸いお米はすぐに見つかった。これを鍋でコトコト煮込んでやればいい。
※『DEX×5』もしくは『料理系技能』を振ってください。
成功→うん、味付けもばっちり! 会心の出来だ!
失敗→うーん、可もなく不可もなく。味薄いけど、まぁ、ちょうどいいか。
〖薬を飲ませよう〗
無事、{KPC}はおかゆを少し食べてくれた。あとは買ってきた解熱剤を飲ませればいい。支えながら{KPC}の身体を起こしてあげて、用意した水と一緒に薬を渡した。
※『知識』or『医学』or『薬学』を振ってください。
成功→症状に合った薬を選べていたのだろう。{KPC}はゆっくりとそれを嚥下してくれた。
失敗→粉薬にしたのが悪かったようで、{KPC}が咳き込んでしまった。ごめんね!?
☆看病が終わった場合
手際よくorあたふたとしながら、あなたは{KPC}の看病をした。手は尽くした甲斐があったようで、{KPC}はすうすうと穏やかな寝息を取り戻した。顔はまだ赤いが、それでも苦しそうな様子はない。
あなたもその光景にほっとしたのだろう。少し眠気がやってきた。まぶたがだんだん重くなって……。
【シーン3】
ふと目が覚める。キョロキョロと回りを見渡すと、見知らぬ部屋。いや、ぼやけた頭でも思い出せた。あなたは{KPC}を看病するために、彼/彼女の部屋に来たのだった。
「…………あれ、{PC}?」
ふと見れば、{KPC}が横になったまま、こちらを見ていた。どうやら少しはマシになったようだ。
※少しだけKPCと話してみよう。
KP情報として
まだKPCは『炎の精』の毒素で朦朧としている。そのため、いつもはしないような甘えた態度、弱った姿を見せることだろう。ぜひいつもと違う、いつもよりも甘い一時を過ごしてほしい。
☆RPに満足した場合
「ねぇ、{PC}……」
ふと{KPC}はあなたの名前を呼んだ。ゆっくりと起き上がり、こちらを見る。その瞳は潤んで、頬は朱に染まっていた。熱はまだまだ高そうだ。そんな彼/彼女は言う。
「身体熱くて……パジャマ、汗でびしゃびしゃできもちわるいの……だから、ねぇ、拭いて?」
止める間もなく、{KPC}はパジャマの上を脱ぎ、柔肌を露出した。背中を向けた彼/彼女は言う。
「おねがい、{PC}」
どうしようか考えていると、ふとあなたの目に映るそれ。それは噛み痕だった。何かに噛まれたような痕が、{KPC}の首筋にくっきりとついていた。
※『POW×5』を振ってください。
成功→噛み痕から目をそらせない。どこか、正気ではない感覚がする。あの噛み痕を上書きしてしまいたい。そんな気持ちが、自分の中にある。
失敗→あなたは{KPC}の無防備な背中へとにじり寄る。なぜかは分からない。だが、どうしても惹き付けられてしまうのだ。噛み痕から目をそらせない。上書きをしてしまいたい。そんなまるで正気ではない衝動に襲われる。SAN値減少1。
※RPをどうぞ。
〖以下、描写例〗
①「{PC}? どうか、した………のッ」
彼/彼女がそう訊ね切る前に、あなたの身体は動いていた。{KPC}の無防備な背中へと飛びかかるようにして、彼/彼女を押し倒す。白い、柔らかそうな肌。とても旨そうな首筋だった。
「~~~~、~~っ」
なにか、言っているのが聞こえる。けれど、なにを言っているのか分からない。どうでもいい。このまま……。
力を込める。鉄の味がする。けれど、それ以上に、甘い。甘い。甘い。その味はあなたの腹の内に落ち、じんわりと熱を帯びて広がっていく。そうして、あなたの意識は徐々に暗闇に落ちていった。
②あなたは自分を抑えながら、{KPC}の背中を拭いていく。濡れた肌から熱が奪われていく。それが気持ちいいのか、彼/彼女は小さく声をあげる。いつもなら何とも思わない。だが、今の状況がそうさせるのか、どこかその声が蠱惑的に聞こえてしまう。聞かないようにすればするほど、声があなたの耳に、脳に染みていく。それはまるで毒のようだ。甘く、耽美な毒だ。
「あの、{PC}…………ここが、ね。すごくあついんだ……」
{KPC}はそう言って、首筋のその噛み痕を見せてくる。背中越しだから表情は分からない。けれど、その声はどこか誘っているようであった。理性で締め付けた欲望が顔を出すのを、自覚する。
「ね……{PC}、おねがい」
ゆっくり、ゆっくり。口を開け、その痕へ寄せていく。我慢しろ、我慢しろ、我慢しろ。我慢しなくては、いけない。優しく、理性的に…………すべてを上書きするんだ。
あなたにそこから後の、記憶はない。
③
※抗いがたい理性の溶けそうな感覚にSAN値チェック1/1d4
【エンディング】
少しずつ意識が覚醒していく。見れば、ベッドで眠る{KPC}の寝息は穏やかで、一定のものになっていた。おでこを触れば、熱もさっきよりしっかり下がっているようだ。
どうにも現実感がない。まだ身体がふわふわしている。さて、あの出来事は夢だったのだろうか。それとも……?
※なにかやりたいRPがあればどうぞ。
【エンド:噛み痕は熱病のようで】
〖生還報酬〗
SAN値回復1d4