「紅葉狩りに行こう」
HO1は唐突にそう言った。
HO2はいつものように頷く。
2人は紅葉狩りに向かう。そこに待つ絶望も知らずに。
システム:クトゥルフ神話TRPG
プレイ人数:2人(1人+KPCも可)
互いを大切に思う2人(継続推奨)
プレイ時間:RP次第
推奨技能:目星・聞き耳
ロスト:?????
ハンドアウト:あり(一部秘匿)
HO1:あなたはよくHO2を連れ出す。
HO2:あなたはよくHO1に連れ出される。
※RPメインのシナリオとなります。
自作シナリオ『月と紅葉』のアナザーシナリオです。
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KP情報として。
※2人は紅葉狩りに出かける途中、『真昼に照る満月』(イス人の本体・円錐形の生物を下から見上げたもの)を見たことで『イス人』と接触してしまう。その際、〖HO1〗は未来の姿に変わってしまう。この未来では《HO2》は死んでいる。この未来の姿は一時的なものであり、元の世界に辿り着くことで自動で解除される。
※探索者たちがいるのは『『ハスターリク』によって、人類が滅亡した直後の世界』である。
※途中で出てくる獣は『ハスターリク』によって感染し、化物となった神話生物もどきである。また、声かけてくるカラスは、抗体をもった人間の体液を摂取したことで、化物にならずに済んでいる。このカラスは、イス人によって意識の一部を乗っ取られ、探索者へと情報を伝えようとしている。イス人は探索者が未来の状態を打破することを期待しており、目をかけている。
※最後は水面に飛び込むことで『イス人』によって人格を分離、探索者たちは元の時代へ帰ることができる。
※もしKPCを導入する際は〖{HO1}〗にしよう。
※〖{HO1}〗の人には、未来の姿になる旨を伝えておき、可能であれば未来の姿の立ち絵を用意してもらう。
また、この際、〖{HO1}〗は戦闘技能を2つ選び、95となるように一時的に技能値を増加する。
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〖HO1〗への秘匿。
あなたはこのセッション中、未来の姿になっている。
あなたの生きる未来は『ハスターリク』によってあなた以外の人類は滅んでいる。《{HO2}》はその中でも抗体を獲得していた。だが、呆気なく神話生物もどきとなった獣に殺されている。《{HO2}》は死の間際、あなたを感染から救うために、自らの血液をあなたに飲ませた。その結果、あなたには抗体ができた。
あなたは現状を打破できる手段を探し、結果、時間を支配下に置く『円盤の生物』との接触に成功する。『円盤の生物』にとっても、この事態は芳しいものではなく、曰く、時間溯行し、歴史を変えることで、この世界を変えるかもしれない、と。
利害関係の一致した『円盤の生物』によって、あなたは時間溯行し、今、ここにいる。だがーー
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【導入】
季節は秋。ここは《{HO2}》の家。昨晩、2人はこの部屋に泊まった。
なんとなくテレビを見ていたのだろうか、〖{HO1}〗は唐突に《{HO2}》に提案する。
「紅葉狩りに行こう」
〖{HO1}〗の台詞の後、紅葉狩りへ出かける準備をする2人のRPをどうぞ。
※『知識』を振ってください。
知識成功:夜、2人でベランダから『満月』を見たのを覚えている。
【展開1】
①あなたたちは家から出る。向かう先はテレビで特集が組まれていた『永遠の紅葉樹』だ。ここからでも歩いていける距離にあるそうである。家を出ると近所に植わっている木々も紅や黄色に染まっているのが目に入る。もうすっかり秋だ。
※RP話題を提示→『秋』に関すること
(例:食べ物、行事、読書、運動など)
②あなたたちが『永遠の紅葉樹』に向かっていると、真昼だというのに『満月』が目に入る。日は高く、晴天。そんな中でその『満月』は煌々と輝いていた。それを見た瞬間に、ぐらりと視界が揺らぐ。《{HO2}》、あなたに強烈な眩暈が襲いかかります。SAN値0/1d2
※〖{HO1}〗へ指示→このシーンからあなたは未来の姿になります。ここからは未来の〖{HO1}〗としてRPを行ってください。
眩暈が収まった後、辺りを見渡すと暗くなっていることが分かる。体感はそこまで経っていないはず。
・《{HO2}》は『目星』を振ってください→
目星成功:先ほどまでは通行人も数人歩いていたのだが、今は人っ子1人いない。
さらに《{HO2}》、あなたは気づきます。隣にいたはずの〖{HO1}〗がおらず、その代わりに{任意}歳くらいの男性or女性がいることに。
※{任意}歳の男性or女性と《{HO2}》とのRPをどうぞ。
ふとあなた方に何かが話しかけてくる。
それは黒い大きな犬だった。けれど、ただの犬ではない。皮膚は爛れ、あばら骨が露出し、右目には真っ黒な眼窩が見える。腐った肉の臭いもする。おぞましい姿の『犬のような何か』にSAN値チェック1/1d4
戦闘です。
『犬のような何か』
耐久値8(感染し、ボロボロであるため)
CCB>=30 【噛みつき】
1D3
※《{HO2}》が触れた場合、感染する。次の探索場所に行く毎に耐久値が1減少。
※もし2ラウンドが経過した場合
『犬のような何か』はぐちゃぐちゃと聞き苦しい音を立てて、朽ち果てていった。また、『それ』は死に際に言う。
「赤、まわ……れ……」
その場に残ったのは、頭蓋骨のみだった。
③散策場所が提示されます。
探索場所
『イチョウ並木(現在地)』『近所の公園』
【展開2】探索
①『イチョウ並木』
今いる場所からイチョウ並木が続いている。さきほどまでと同じように、イチョウは黄色に染まっているようではある。ただ、街灯はほぼないせいか視界は悪い。さっきの化物との邂逅もあって、あなたは不気味に思うかもしれない。
『目星』を振ることができます。→
目星成功:雑草が多いことに気づく。手入れされていないのだろうか。
話したいこともあるかもしれません。RPをどうぞ。
※RPが終わったら、次の場所を提示すること。
②『近所の公園』
少し歩くと、近所の公園に辿り着く。2人は何度か来たことはある場所だ。だが、街頭もチカチカと点滅を繰り返しており、それが余計にあなたの不安を煽るだろう。灯りの中、赤い紅葉が目に入る。
『アイディア』を振ることができます。→
アイディア成功:紅葉の赤さが異様だと感じる。
『目星』を振ることができます。→
1本の紅葉の下に何かがあることがわかる。近づきますか?
近づく場合→
それは骨だ。まごうことのない人骨だった。だが、その骨の近くには血溜まりができていた。SAN値チェック1/1d3
※RPが終わったら、描写を入れる。
不意に〖HO1〗に、何かが話しかけてくる。
「戻れ、元の場所に」
話しかけてきたのは『カラス』であった。
『アイディア』を振ってください。
アイディア成功:『カラス』に敵意はないようだ。
カラスに訊ねる→
「『永遠の紅葉樹』にて待つ」
その後、普通のカラスに戻り、飛び立つ。だが、高く舞い上がったと同時に、カラスは落ちる。地に墜ちたその肉体は、あの『犬のような何か』同様に、ボロボロと崩れ落ちてしまった。後には骨のみ。
※〖HO1〗へ指示→必ず《HO2》に聞く質問。
「元気だったか?」
この質問は、{HO2}が{HO1}の世界では死んでいることに起因する。
※RPが終わったら、次の場所を提示する。
探索場所:『参道』
③『参道』
『永遠の紅葉樹』へと続く道。参道をあなたたちは歩く。階段は思ったよりも多い。
不意に《{HO2}》に、何かが話しかけてくる。
「はなれ、ばなれ、さみしいよぉ」
話しかけてきたそれは『少女』であった。元少女と表現した方が正確であろう。『それ』は右足をずるずると引きずり、呼吸音は口からではなく、裂けた喉から鳴っている。そして、その左腕は肘から先がなかった。SAN値チェック1/1d6
『目星』及び『聞き耳』を振ることができます。
目星成功:少女の眼窩から、まるで涙のように血が流れている。
聞き耳成功:裂けた喉から聞こえる。「たす、けてたす……て」と。
どうしますか?
戦闘を選んだ→戦闘開始
同情したりなど戦闘を選ばなかった→
『少女』はそのボロボロの手で《{HO2}》、あなたの首を締め出した。それを〖{HO1}〗はすぐさま異変を察知し、『少女』を蹴り飛ばした。
戦闘開始です。
『少女』
耐久値6(感染し、ボロボロであるため)
CCB>=50 【首締め】
1d2
CCB>=50 【吐血】
※ダメージなし、強制的に感染する。
戦闘終了。
『少女』はあなたへ手を伸ばし、喘鳴をあげながら言う。
「しに、たくな、いよ……おかあ、さ……」
SAN値を1減少させてください。
※RPが終わったら、描写を入れる。
※〖HO1〗へ指示→必ず《HO2》に聞く質問。
「そっちの世界は、平和か?/今、幸せか?」
【展開3】
あなたたちは『永遠の紅葉樹』に辿り着いた。その樹は、樹齢千年は超えているだろうか。今までに見たことのない2本の巨木。さらに、2本の間には川が流れており、そこに赤い橋がかかっている。さっきまでの犬や人骨、少女がいた世界と同じ場所とは思えない荘厳で美しいその光景にあなたは魅入られる。SAN値チェック1/1d5
※RPをどうぞ。
※『目星』を振ってください→
目星成功:橋の下、水面には『満月』が写っている。
覗き込んだ場合、描写を入れる。
水面を覗き込むと、そこには『満月』と自分たちが写っていた。
自分たちは話し出す。
「ああ、よかった。生きていたか」
「て、おや? そちらのキミは……ああ、そうか、どうやら巻き込んでしまったみたいだね」
「そして、ふむ……残念ながらそちらの声はこちらには聞こえないようだ。なら、聞いてくれ」
「今回の時間溯行は失敗だ。抗体があるとはいえ、君は一度『感染』した身。そのせいで今回の時間溯行が上手くいかなかった。今すぐ君をこちらの時代に戻そう。そして、キミも元の時代へ戻す」
「その橋の上からこの水面へと2人同時に飛び降りてくれ」
「ああ、そうだ。キミはこの時代で、『感染』したものと接触してないかい? 噛まれたとか、何かをかけられたとか」
感染している→
「ああ。ならば、君! 君の体液を飲ませてやってくれ。体内に取り込まれることで、すぐに抗体が作られるだろう。なんでもいい、唾液でも血液でも」※RPをどうぞ。
感染していない→
体液を接種できた→
「よし、なら、いい。そうそう。ここでの記憶はまぁ、なくなってしまうかもしれないが、元の生活を送る上でなんら支障はないだろう」
「さぁ、飛び込んでくれ」
※〖HO1〗はこの『イス人』の力でここに飛ばされている。一応、信用はできることを《HO2》に伝えてもいいだろう。
あなたたちは水面の『満月』に向かって飛び込む。 苦しさはない。ただ体が沈んでいく感覚だけがあった。 そして、不意にそれが反転する。体が浮かび上がる感覚があって……。
ここで幸運を振ってもらう。
幸運成功:〖HO1〗→未来の姿になっている間のことを覚えている
《HO2》→夢?の中の出来事をはっきりと思い出す。
【終末】
あなたたちは目を覚ます。《{HO2}》の家だった。テレビでは変わらず『紅葉』の特集をやっている。いつの間にか眠ってしまっていたのだろうか。何か、夢を見ていた気がするが……。
ニュースでは『永遠の紅葉樹』については一切触れられていないことが分かる。
ふと気づく。あなたたちの服には1枚の紅葉がついていた。手に取ると、それは植物ではなく、宝石のような質感だと分かるだろう。
あなたたちはこの後どうするだろうか?
テレビの特集を見て、紅葉狩りに行く?
それともこのまま夢の内容について語らう?
最後に少しだけRPをどうぞ。
【報酬】
SAN値回復1d8(覚えている)
SAN値回復1d4(覚えていない)
オリジナルAF:『紅葉の宝石』
紅葉の形をした宝石のようなもの。これを持っている間、幸運に+5の補正がかかる。
後遺症:喪った者の大きさ(HO1のみ)
自分の中に入り込んだ未来の自分が味わった喪失感を共有してしまう。1d3ヶ月間、HO2を喪う苦しみが心中を支配する。HO2に対する異様な執着を見せる場面が出てくる。
追加報酬
感染し、それを治した。
HO1→薬学を1d6成長。
HO2→生物学を1d6成長。