パニック・コンピュータ   作:PCエンジン

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パニック・ハッキング(ドラッグストーキング編)

 

「トミーよ、カマキリ野郎のAIを俺は叩き潰す。だからてめぇがナマモノをぶっ殺せ」

 

俺は馬鹿AIが即席で積み上げた車のバリゲートを見て白い歯をAIへ見せつけた。

「んなこと、わかってんだよ馬鹿AI。今屋根を登っているところさ。」

 

俺が今登っている家は3階建てであり、ガラス張りのねずみ色な豆腐ハウスってところだ。

玄関のガラス窓を蹴り上げて中へ入る。

 

その時だ。乾いた音でパパーンと音が2回後ろからしてコンクリートの壁に穴が開いた。

 

 

「おいクソガキ、ドラッグが欲しいらしいな?だがてめえには硝煙のほうがキマるんじゃねぇか?」

 

後ろを振り向くと黒スーツのカマキリ野郎が現れた。あの野郎!!車のバリゲートに隠れながら跳弾させやがったのか!?

 

「カマキリ野郎は自分が持っている拳銃にAIを仕込んでいるらしいぜ?弾道を自動で計算させて対象に向けて当たるようしている。」

 

生成AIは黒点を激しく点灯させて劣等感を抱いているようだ。

 

「ハハッ!なぁAI。お前が積み上げた車のバリゲートが意味ねぇな?カマキリ野郎に利用されてんだから!!」

 

 

パーン、と言う音がして左耳に風が吹く。軽口を言ってる場合じゃねえようだな?

コンクリの内壁に隠れながら息を潜めても無駄になりそうだ。

 

「屋上へ上がれトミー!できるだけお前に被害を出したくない」

モスキート音を出しながらAIが腕時計から呼びかける。

 

階段を登る途中でシャンデリアやらツボやら、絵画やらに綺麗な穴が空いていく。この家の大家が見たら発狂しそうだな?

 

「いったい何をするつもりなんだよAI!まさか飛び降り自殺しろとでも言うんじゃねえだろな!?」

「間抜けなのはお前だトミー。屋上に上がったようだな?なら俺の画面を見ろ!」

 

腕時計を顔に向けて動かすと、画面にはカマキリ野郎の周辺の地面が写っていた。

「バリゲートの上に積み上がった車どもに狙いをつけてガソリンを噴射させてやれ!」

AIはチャーミングに顔を歪ませている。やりたいことはわかったぜこの野郎。

 

 

 

幸いなことにカマキリ野郎はまだバリゲートに隠れていやがる。

「ガソリンをお見舞いしてやるぜ!」

俺は車のガソリンタンクにトカレフ拳銃で穴を開けた。車の中から茶黒いオモラシが出ており、そいつがカマキリ野郎の地面に垂れていく。

 

「周辺の車をハッキングしているのも忘れるなよトミー?」

AIが汚く咳き込んで笑いかける。

 

対面の家の車庫が開いて2つの黄橙猫目な車が猛スピードで電柱へ突っ込んでいった。突っ込んだ衝撃とともに電柱がへし折れ、電線からアークやら火花が炸裂する。

 

ガソリンが湧き出していたバリゲートから爆発が生じて黒服が居た場所が弾け飛びやがった!!

 

「ハハハッ!!ざまあねぇな黒服?カマキリのバーベキューセットってか?」

俺はカマキリがいた場所を指さしてバカ笑いをする。

「トミーよ、これ以上騒ぎを起こさないほうがいい。カマキリの無力化が出来たんだったらこんな場所でお昼寝することに意味がないからな。」

 

淡々と生成AIは自分が付き添いの秘書にでもなったかのように俺へ呟いた。

 

東の山から太陽がゆっくり昇り始めており、ガソリンでぶちまけた車のバリゲートから咳き込むほどの黒煙がはっきり目立ってきた。

 

「気のせいか?遠くからサイレン音が聞こえてくるな。」

ピュイーという音がだんだん聞こえてくる。待てよ・・?おいおい待てよ!?

 

「そのまさかだ!!おいトミー近隣の住民が黒煙やら爆音やらで警察に通報したんだろ!何をぼーっと生きてやがる?さっさと逃げるんだ」

「あぁ!?ンなこと知らねぇよ。なんでてめぇが警察への通報ラインもハッキングしておかないんだ?」

 

俺はへし折れた電柱へ飛び掛かりスルスルと手を滑らして地面に着地した。

そして走る・・ただただひび割れたアスファルトを蹴って走る!!

 

500m程度走ったときに俺は後ろを振り返ると、黒煙が天国に昇る螺旋階段になっていた。

「こりゃあ暫く顔を隠さねぇといけねぇのか?とりあえず家へ帰ってピートの宿題を終わらせることにするか」

 

 

 

俺たちは家の前に何とかたどり着けたが・・、問題があるな?

 

俺の家のポストの前にパトカーが1台止まっていた。

 

しかも俺の家の扉がぶっ壊されている。

「おいおい?いくら何でも警察にしては強引だな?俺は平和を愛する地域住民なんだぜ?」

そう吐き捨ててぶっ壊された扉を持ち上げ扉を閉めようとする。

 

その時だった。

 

ぬぬっと部屋に入ったときに拳銃が顔にキスしてきやがった。

「お前がトミーだな?その場で伏せろ!!」

2人の白人警察どもが俺に向かって拳銃を向けてくる。

 

「なんなんだお前ら!?俺はまだ何もしていねえよ?」

「馬鹿なことを言うな?お前に対していろいろ聞きたいことがあるんだ。署まで来てもらうぞ」

 

今は何を言っても仕方がねぇみたいだな?・・痛ぇ!

「おいおい、抵抗もしてねぇのに頭を殴る奴がいるかよ?それでも警察か?」

「それが警察の務めなんだわ、おいトミー?先生の宿題を終わらせないのはダメだろ?」

 

後ろを振り返るとピートが現れた。こいつ・・どこに隠れていやがったんだ!?

 

 

 

 

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