オイラは2人分のジュースとお菓子を持って階段を上がる。両親は共働きで今家にはいない。
自室の部屋の前まで来てドアを開ける。
「うーい、おまたせああああああああああ!」
「んしょ、んしょ」
解説しよう。オイラはドアを開けた。その右手側にはオイラのベッドがある。そのベッドの下に萌花は頭を突っ込んでモゾモゾしていた。つまり! ガッツリ見えてますがな! ということだ。
「何しとるんじゃああああああああああ!」
オイラは咆哮する。萌花はフリフリとPCをさらけ出している。頭隠してピーチ隠さず状態。誘ってんのかい?
「あ、つかとも~」
するする~っと萌花はベッドの下から抜け出してきた。
「いや~、ベッドの下に何を隠しているんだろうな~と思って」
とりあえず2つ突っ込もうか。
1つ。隠してあること前提なんか~~~~~~い!
2つ。プライバシーどこ行った~~~~~~!
オイラは頭を抱えた。
「んでこんなん見つけました!」
「そ、それは!」
オイラの心をエキサイトさせる本ではぬあいか~~~~~~!
「こーゆーのが趣味なの?」
「まあ、そうなるわな」
「何、カッコつけてんの~? ウケる~」
ケラケラ笑う萌花。そういう態度にオイラは救われるんだ。
「とりあえず勉強を始めるぞ」
オイラが掛けている眼鏡をカチャカチャさせながら言うと萌花は急にだら~っとし始める。
おいおいまだ始まってもないぞ。
「ねえつかとも。その前にイ~イコトしない?」
イ~イコトとは? 萌花はズイッとオイラのベッドの上にダイブし、足をパタパタさせる。
「おい、あんま人のベッドに……」
オイラは何やら気恥ずかしくなってきて萌花に近づこうとすると――
「ふんふんふ~ん♪」
萌花は鼻唄を口ずさみながらやっていた。……オイラの携帯型ゲームを。
「あー! 勝手に何をやっちょるの!」
オイラは慌てふためく。だってそのゲームは……!
「つかともってどの娘が好きなの?」
恋愛シミュレーションゲームなんじゃーーい!
え? どの娘? 全員に決まってますがな。
オイラと萌花は部屋で小一時間程普通に勉強した。予習復習とかもあっからね。え? 恋愛シミュレーションゲームの方はどうしたって? 没収したに決まってるじゃないですか。今夜も君の好感度を上げてみせるぜ☆
「はへ~、疲れた~」
萌花がペンを投げ出してバタンと仰向けになる。
「少し休憩にすっか」
オイラもペンを置いて、ふうと一息。手前にあるジュースの入ったグラスをグビグビ。ぷはー。
「つかとも~」
「ん?」
「勉強って何の為にやるの?」
「んなもん人それぞれってもんだろ」
「じゃあつかともは?」
う~んとオイラは頭を悩ます。
「将来の為っていうのもあれかな、漠然としすぎか? そうだな~、知的好奇心を満たす為ってことにしとこうかな」
「へ~、つかともは将来何やりたいとかあるの?」
「お前らとずっと楽しくやりたいかな」
何を? とは言わない。想像力パタパタ羽ばたき中~。
「もう……。つかともは私としずとナニをヤリたいわけ?」
誘惑してんのかオイ。カタカナ変換恐るべしやで。やらしいやっちゃ。
おべんきょ~会、いいですね。楽しいです。ではまた次回。