さぁ、いきましょう
ここはどこだ?とりあえず高いところだ。
確かに、バカと煙は高いところに登るけどそんな単純な理由でここに来たわけではない。遊佐恵美を追い込む為だ。俺の力は月に近づくほど強くなる。中二みたいで嫌な理由で強くなる。本当に嫌になる。どうしてこんな能力にしたんだ、あの上司は!
それと、こいつには悪いことをしている、そう言う自覚はある。そうでないと、こんなことやってられない。可哀想だから気絶してもらっているが、こいつがどれだけ持つかは分からない。短期決戦が望ましい。
それに遊佐恵美は真奥貞夫とよくつるんでいる。遊佐恵美は聖剣のお陰で強くなっている。それは分かる。この前見ていたから。だが、真奥貞夫はどうしてあんなに強いか分からない。オルバ・メイヤーと堕天使ルシフェルが2vs2で負けていた。そんなに実力差があったのだろうか?
しかし、真奥貞夫がどうして魔力を使えるか分からない。素質があったのだろうか?いや、この世界にはそもそも魔力などはないはずだ。そしたら、素質とか分からないはずだ。
「千穂ちゃんを返しなさい!」
「それは聖剣を返してもらってからだ‼」
「それは無理!千穂ちゃんを返してくれないなら力ずくで取り返す‼」
よし、乗ってきた。こうなれば後は出来るだけ穏やかに終わらせられる。拘束して奪えばよくなるからな。オルバ・メイヤーと堕天使ルシフェルにはこの時に働いてもらう!
彼らには擬似的に月を作ってもらう。そうすることで俺は擬似的に、爆発的な力が手に入る。
「さぁ、見上げろ!月だ、月が近くなったぞ!」
「なに言って、、、、!?」
「俺は月が近いほど力が強くなる。」
「、、、バカじゃないの、そんなことあるわけっ!?」
堕天の邪眼光によって飛んでいく魔弾はさっきの10倍は下らない大きさのもの。それを見れば簡単に分かるだろう。力が強くなったことが。
「なんなんのよ、その化け物じみた力は、、、」
「俺の力は対聖法気に向いた力だ、あきらめて聖剣を渡すがいい。」
そうだ、諦めて渡せ。そうすれば、ほとんど誰も傷つけずにすむ。渡してくれないだろうな。そう言う顔をしている、お前になんか渡さない!と決意した顔だ。
だが、次の攻撃で終わるだろう、相性が悪いのだから。
「降参しろ!」
「い、いや」
「なぜいやがる、お前はその剣を渡すだけではないか!」
「こ、これは、お父さんと、、、お父さんとお母さん、それにまた見たことないおじいちゃんとの約束の剣だから渡せない。」
「渡さないというなら、力ずくで取り返す」
俺は女に手を上げてしまった。人間相手にそんなこと思うなんて、思っても見なかった。いや、この際、そんなこと関係ない。遊佐恵美が手に持っている剣を取り上げてしまえば、この場は収まる。
そう思っていた時期が僕にもありました。
俺が、この俺がこんなことを言う日が来るなんて!
「さっさと聖剣を出せ、遊佐恵美!」
魔弾とは別に、この世界で買った刃物を首に突きつける。魔弾ではやり過ぎてしまう。今はそう言う状況に俺はいる。月だ、月が近すぎるのだ‼
「いやよ、出したくても出てこないんだから!」
「じゃあ、直接取り出させてもらう。」
遊佐恵美を十字架に張り付けたように拘束する。そして、上半身の服を脱がしていく。
「ボタンが多いぞ!」
「なに言ってんの!てか、離しなさい!脱がさないで!!」
だから、ボタンの服は嫌いなんだ。脱がせづらい。罪悪感?いや、人間相手だ。罪悪感なんてあるはずない!ないはずだ!
「お前、何をしている?」
「誰だ!」
「俺は魔王サタン。またの名を真奥貞夫と言う!」
やっと、ちゃんと出てきました。魔王!
原作主人公がやっと出てきました。うん、どうしようもなく遅かったですね。