アニメしか見てないとこんなことが起こる!   作:nissy

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さて、最終回いきますか


第17話

ここはどこだ?

 

体が動かない、感覚もない。

 

死んだ?いや、それはない。まだ意識ははっきりしている。

 

記憶もちゃんとある。自分が弾丸のように飛んでいた。いや、飛ばされていた記憶はちゃんと。

 

ん?

 

あれ?あの場には娘の声がしていた。気がする。

 

 

「気のせいじゃありませんよ。」

 

ん?誰だ、俺の心を読んでるやつは。

 

 

「どの世界に行ってもそんなことできるのは私ぐらいなものです。サリエルさんしっかりしてください。」

 

 

そうだ、そんな人物は限られている。

 

声の主の方を向きたいのに向けない。体が動かない。

 

 

「無理しなくていいですよ、サリエルさん。もうあんなことはしないでくださいね。」

 

 

妻なのか?、、、だとしたらどうしてこんなにも覇気のない声をしているんだ?

娘は、ライラは、あぁ、あんなこと言ってたし怒ってるのか、、、、、、

 

ん?思い出した、ライラは自分の娘に手をあげたことを怒っていたな。確か名前は、、、、エミリア、、、、、あぁ、今更気づくなんて、俺は、、、はぁ。

 

ちゃんと謝らないとな。

 

 

「妻よ、ライラは、、、、、、、ライラは近くにいるのか?」

 

 

視界の中には誰も映っていない。だとすると横か後ろに妻はいるんだろう。

 

 

「もう、しゃべらいで、動こうとしないで‼」

 

 

いつもなら、こんなことないのに自分で動かさせてもらえない。

 

喋ることさえダメだなんて。

 

 

「じゃべらなくても、会話が出来るんだから。」

 

 

そうだった。妻はエスパーか何かだったな。

 

 

「こんなときに、そんなこと言わないで下さい。最後ぐらい、そんなことは言わないで。」

 

 

最後?

 

 

「そ、そうだ、ライラぁ。そこにいるなら、こっちにいらっしゃい。」

 

 

そうだ、ライラに謝らないとな。

 

 

「なに、おかあさん?」

 

 

「お父さんが言いたいことがあるって。」

 

 

「お父さん、なに?」

 

 

「エミリアだっけ、いい子だったな。他人思いで、自分のことは後回しに出来る。それに何よりかわいかった。そんな子に手をあげてしまった。ごめんな、俺知らなかったんだ。」

 

 

「許さない。けど、だけど、だけど、もういいの。知らなかったのは知ってる。会えなかったのも知ってる。だけど、あんな初対面は、やめてほしかったな。」

 

 

なんで、涙声?そして、いつものような、からかうような語尾がないのはどうしてだ?

 

 

「ライラ、大丈夫?」

 

 

「だ、大丈夫。ありがとう、おかあさん。」

 

 

「ライラ、何かあったのか?」

 

 

「何でもないよ、お父さん?」

 

 

いつもみたいな明るさがない、どうしたんだ?

 

 

「ごめんなさい、お父さん?私のせいで、私のせいで、、、、うぅ、」

 

 

何で泣く?どうして?いつもらなこちらが怒られる立場なのに、どうして?

 

体が動かない、どうなってるんだ?

 

 

「ダメ、お父さん、動いちゃダメ!」

 

 

そんなに重症なのか、、、?

 

 

「ライラ、そろそろいい?」

 

 

「うん、大丈夫。おかあさんも大丈夫?」

 

 

「なんのことだ?」

 

 

「サリエルさんには関係のないことですよ?それと、あと一人来てるの。」

 

 

「はじめまして?なのかな?お爺さん。」

 

 

「エミ、、、リア?」

 

 

「ちゃんと、あなたのこと、知っていたら、あんなこと、、、あんなことしなかった。聖剣も、ちゃんと、、、」

 

 

「エミリアちゃん、それは言わない約束。」

 

 

「なんか今日はみんな隠し事多くないか?」

 

 

どうして、どうしてここで黙る。

 

 

 

「どうしても、あなたには気付かないで欲しかった。最後ぐらい、思いのまま過ごさせてやりたかった。」

 

 

妻よ、どうしてそんなに泣きそうなのか?他の二人もそうだ。寝れば治るさ、それぐらいだろ、怪我なんて。

 

 

「サリエルさん、今のうちに聞きたいことありますか?」

 

 

なんだろう、あの戦いのことかな聞くとしたら。

 

 

「そうですよね。」

 

 

「それは私から言います。お爺さん。私のせいであなたは、、、」

 

 

「泣くぐらいだったら、私が言います、お父さん?あなたは、魔王からの打撃によっていろいろな方向に飛ばされていっていた。」

 

 

うん、そこまでは覚えている。そのあと、ライラの声がしたんだよな?

 

 

「そう、見てられなくなって、お父さんを元いた建物に打ち返したの。そこにいたのはエミリア。もちろん敵である、お父さんが飛んできた。だから切り伏せた。自分と千穂さんを守るために。」

 

 

だったそれだけだろ?

 

 

「そうじゃないの、聖法気のないこの世界ではすぐには回復できないの。その事を私たちは忘れていた。」

 

 

「だから、治療はしてなかった。そしたら、サリエルさんは起き上がって来ない。そう思った時には遅かった。」

 

 

「そのあと私がとどめを刺しに行ったの。」

 

 

そしたら、俺はもう変わり果てた姿だったと、、、、。それでか、感覚がない、動かないそんなことはないと思っていたいけど無理だろう。

 

 

「サリエルさんが今も意識を保ってるのは、、、、、」

 

 

それ以上は言わなくていいよ。妻は優しい人だ。だから、こういうときは、こうやって無理をする。力がうまく使えないこっちの世界では、意識を保たせることは容易ではない。

 

 

「もう、大丈夫だよ、ありがとう、そして、またいつか。」

 

 

俺がそういうと妻はそのまま俺の上に倒れこんだ。そこまで疲れていたんだ。

 

急に眠くなってきた。

 

そして、そのまま意識を手放した

 

 

 

 




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