私は何故か魔王に連れられて高いところに連れてこられました。
お立ち台に連れてこられたイザベラはキョロキョロと周りを見ていた。不安そうな顔を浮かべ周りを見ている姿はまるで迷子の子供のようだった。
「一部の人は知っているかもしれないが、今日より新しい役職を設置する。」
ザワザワと未だにうるさい集会場では、勘のいいものが騒ぎ始めていた。
「今まで小さな部隊をいくつも作ってやってきたが、効率が悪い!そこで戦場を見張る実質No.2を置こうと思う」
ここまで来て気付かない人はいませんでした。はい。どう考えても私をこの役職に置こうと言う演説です。
「最短で制圧数の多い部隊の長を大元帥と言う役職に置く。そして、戦場では一番上だ。お前らちゃんと言うこと聞けよ‼」
これは絶対、後で何かありますね。
「紹介しよう、大元帥イザベラだ。彼女は優秀だが不器用なやつだ、みんなで支えてやれ‼以上だ」
軍をほぼ丸投げされました。どうしましょう。
「それと、今からこの中央の大陸を完全に制圧する、まずはここから北側のエリアだ。」
なんだか嫌な予感がします。
「俺は一人で反対側を征服して来っから北側を頼むわ」
ほら来ました、軽々と言われてしまいました。私にはみんなをまとめられる力はないと思うのですよ。しかし、お仕事です、やらなければなりませんね。
と言うわけでやりますよ。北方遠征!
とりあえず、やりたい放題やられる前に各部隊の隊長さん達に集まってもらいます。今回は全員参加の遠征ですので指揮系統をしっかりしてないといけません。
「イザベラ大元帥、我々をここに集めたのはどういう意図があってなのだ?」
「作戦と指揮系統の確認です。」
「好き勝手にボコスカやってはいけんと言うのか?」
「はい。そうしてもいいのですが、時間がかかりすぎます。そんなもったいないこと、やりたくありません。なので集まっていただきました。」
「早く終わらせようぜ、めんどくさい」
威嚇しないで下さい、私は敵ではないんですよ。ただ選ばれた置き大将です。
「そんなビクビクせんでいいけ、はよやれ!」
やはりみんなに嫌われてるようです。それでもやります。どんなブラックな軍隊であっても勝利へ導きますそれが私の役目です。
イザベラはそう自分に言い聞かせて作戦を説明していった。反論は少なくはなかったがほとんどが納得していた。しかしそれが指揮系統の話になると話はこじれていくばかりだった。
悪魔達はどれだけ高い身分がとれるかと言うのが今の目標のようで、周りから見れば単に運のよさで今の身分にいるイザベラは邪魔なものだったようだ。そんなやつが一番上なのだ、議題よりもどうやってイザベラを引き釣り下ろすのかの方が本人達にとって重要なのだ。
「これで決定していいですね?」
「あぁ、文句はない。」
「これ以上話しても無駄だしな。」
そんな感じで会議は終わった。
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