では行きますか
娘がいなくなった。
正確にはそうではないんだ、嫁に行ったのだ‼
なんでこうなった。いや、違う。止められなかったのだ。
ん?うるさい?
気にするな、いつものことだ。うるさいのはな。
俺と話すときだけ語尾にお父さん?と、付ける娘がいないとなんだか寂しくなってくる。
お父さんは寂しいから帰ってきて!
「サリエルさん?今、私というものがいながら他の女のこと考えてませんでした?」
「えっ!?確かに娘は女だけどね、うん。」
「それはそれ。これはこれ。つまり、娘離れ出来ない、浮気者ってことね。」
「ん?それは言い過ぎじゃない!?」
なんか散々言われたよ!?なんなんだよ、今日は!
だが、私には妻がいる。
「まさか、私のこと忘れてたとか言いませんよね。サリエルさん?」
なんか怖い。笑顔なのに怖いぞ!どういうことだ?
てか、その手に持ってるものは?ん?んん?
「まさか、サリエルさん逃げようなんて考えてませんよね。」
「俺そこまで考えてませんよ‼」
てか、心読まれてる!?妻はエスパーなのか!?
てか、今は逃げよう、でないと、
「サリエルさん、あなたは次に、殺される、と、思う。」
殺される。はぁ!?
「え、そんなことはないとは思うけど、未来を読めるのか?」
これはエスパーどころじゃないぞ?てか、今回はジョジョ見てたのか?
「いえいえ、見てませんよ。私、最近ゲームに目覚めたのですよ。そう、小さな人間が大きな竜を討伐する、あのゲームに!そして、自作はヴィタで出してくれると期待してます。しかも、次回はⅤですね。5ではなく、Ⅴです!」
「それ、熱弁しなくても、いいことじゃない?」
「だめです。これは譲れないのです‼それと、未来は読めませんよ?」
「疑問文、説得力ない。」
てか、やってたんだ。人間のゲーム。あんなののどこが楽しいんだか。あれぐらいの竜なら大天使である、俺ならイチコロなんだが。
「サリエルさん、わかってないですね。苦労して討伐するからいいんじゃないですか。人間ドラマですよ、人間ドラマ。これが面白くないわけないじゃないですか。それにロマンもです!!」
今回は物凄く熱弁してくるな、おい。
こうコンスタントに心読まれてると、もう言葉必要ないんじゃね?お互いに理解しあえるくね?
「だめです。言葉は必要です。私はサリエルさんの
「えっ?」
声だけでないことを祈ろう。
「少し前まではそうでしたよ。けど、今は仕事もしてくださってる。」
俺の妻は俺を金のなる声のいい木かなにかと勘違いしてないか?
「えっ?そうではないのですか!?」
「何言ってんの!?せめて木じゃなくて天使にして!でなきゃ、俺の心はズタボロだよ!」
「知ってます。分かってます。だってわざとですから。」
「はぁ!?」
「そろそろ仕事に行かないと遅刻しますよ?」
「話そらすな!」
しかし、もうそんな時間なのか。
はぁ、そろそろ行くか。
「いってくるぞ。」
「頑張ってきてくださいね。それと、今日はお祝いですから早く帰ってきてくださいね。赤飯炊いときますから。」
「なんでだ?」
「そんなの決まってます。ライラとあの人の間に子供が生まれたからですよ。女の子だそうです。名前はエミリアっていうのですって。」
「えっ?は?おい!は?は?はぁ!?」
「落ち着いてください。遅刻しますよ?」
「ちょっと待て。もう子供ができたのか?ってか、なんでこのタイミングで言った!!」
「えっ?タイミング考えるべきですか?サリエルさんにはそんなこと関係ないと思ってたのですが?」
俺を誰だと思ってやがる‼ってかもう俺のこと嘗めてるだろ!
「てか、本当に遅刻しますよ?遅刻したら3ヶ月お小遣いと食事は抜きですからね。」
横暴だ!
感想待ってます。