全てのインベイダーを生み出し、我が身可愛さにゲートを作り出した全ての元凶、ロードインベイダーとの戦いを終えて、この俺、仮面ライダーゲートこと「
観測者となって最初に始めた事は、新たな仮面ライダーを生み出す事だった。数人の仮面ライダーを生み出し、試しに仮面ライダーが存在しない世界に配置してみた。仮面ライダーがいないからと言って、怪人からの脅威がないという訳では無い。インベイダー以外にも、その世界で生まれたその世界の存亡を脅かす存在は五万といる。俺はそんな世界に、生み出した仮面ライダーを配置したのだ。するとどうだろう?その仮面ライダーに基づいた物語がその世界で生まれ、その物語を中心に、俺が生み出した仮面ライダーの他にも、その世界が生み出した仮面ライダーが誕生したのだ。俺はこの仕組みを利用して、「怪人の脅威がある世界」の仮面ライダーの数を増やしていった。これならインベイダーが侵略してきても、その世界の仮面ライダー達が対応してくれるだろうし、仮に誰一人対応出来なくても、俺が直接生み出した仮面ライダーならインベイダーに対する特効能力を持っているから問題ない。それを何十回、何百回と繰り返した。これなら1000年も経たないうちに、全ての世界を仮面ライダーが守ってくれるようになるだろう。
その結果、システムの自動化に成功し、インベイダーが出現しても各世界がそれぞれ自分で対応するようになった。それはそれとしてその世界で生まれた仮面ライダーの力は、自動的にライドキーとして後から手に入れている。つまり、何もしてなくても勝手に仕事が進むし、勝手にお金が増えていくのと同義の状況なのである。ハッキリ言おう。ちょっとやり過ぎた、めちゃくちゃ暇である、と。
「はぁ、昔は門番の仕事忙し過ぎーとか思ってたけど、今となってはめちゃくちゃ暇だな」
「良いんじゃない?そういうのも。こうやって二人でいられる時間が増える訳だし」
「梓がそう言うなら別に良いんだけどさ······。なんかこう、あんまり仕事してる感が無いんだよな」
「まぁ気持ちは分かるよ。でも私、門番の仕事あんまり好きじゃないんだよね。昔の鍵、結構ボロボロになって帰ってくる事も多かったし、それがあったから私仮面ライダーになったんだし」
「ホント、なんだか申し訳ないな······」
「気にしないでいいよ!私がやりたくてやってる事だからさ。しかし、案外割と出来るものなんだね、門番の仕事を自動化って」
「そうだな。今や俺が生み出した仮面ライダーを含め、正史に存在しない仮面ライダーは一万越えか。なんだか凄いことになったな······」
梓からの言葉を受け取り、それに対する返答をしつつ、目の前に出来た小山を見上げる。この小山の正体は全てライドキー。現在進行形で秒単位で増え続けており、上空から新しく誕生したライダーの力が込められたライドキーが小山の上に、ジャラッと音を立てて落下している。
「これって鍵の能力だっけ?」
「そう、『一度行った世界で誕生したライダーの力をライドキーとして実態化する』って奴な。この能力のお陰で昔レジェンドライダー達の力を借りて戦えた」
「その力、何度聴いてもチートだよね。その内ここもライドキーでいっぱいになるんじゃない?」
「この世界は距離っていう概念が無いしそんな事にはならないだろうけど、そうなった時は保管しとく為だけの世界を作ればいいよ。んでそん中に全部移す」
「考える事が壮大だね」
「500年も生きていれば壮大にもなるさ。しっかし本当に暇だな、出かけるか? 」
「良いね!久しぶりに元の世界帰ろうよ、私久しぶりにオヤジさんのコーヒー飲みたい」
「オッケー、んじゃ行くか」