「来るぞ!」
進ノ介の警告と同時に戦闘は始まった。
始めに動いたのは、ハートだった。
ハートの拳は、森羅へと一直線に向かう。
その拳を何とか回避しようとするが。
「甘い!」
その拳を回避する事は出来なかった。
その速度は、これまでのロイミュードの時の比ではなかった。
「っ」
すぐにその攻撃を受け止める。
だが、受け止めきれなかった。
ハートよりも巨体であるレスキューキングを簡単に吹き飛ばされる程の力が籠っていた。
「ぐはっ」
背中から地面へと叩きつけられる。
幸い、レスキューキングの背中にある噴射装置によって、勢いを殺す事は出来た。
それでも、その巨体が吹き飛ばされる程のパワーを持つ事が、まさしく脅威と言わざるを得なかった。
「ふはは!まだまだぁ!」
ハートは、そのまま次は剛の方だった。
「これは、とんでもないなぁ!!!!」
すぐに、その手にあるゼンリンシューターの引き金を引く。
対して。
『カモン!メディック!バイラルカキマゼール!』
「ふっ」
だが、そんな剛に対して、ハートの手から放たれたのは、触手。
それは、メディックの特性である治療を可能とするコードブックを彷彿とさせる触手が伸びた。
その触手が剛の放った攻撃を撃ち落とす。
それだけではない。
更に剛を縛り上げる。
「なっ、動かない!!」
「ふっ、私の力は、貴様達にも有効だ」
『カモン!ブレン!バイラルカキマゼール!』
触手から発射された緑色の液体が剛の体にかかる。
「ぐっ、このっ、毒か!」
すぐにその毒を浄化しようと試みるが、それは遅かった。
じわりじわりと剛の体を蝕んでいく。
そしてついに剛は膝をついてしまう。
「くっそぉ……」
その場で倒れ込む剛。
「「はぁ!」」
それと共に、ハートに向かって、チェイスと新門。
2人が同時に攻撃を仕掛けた。
チェイスは、その手にあるシンゴウアックスを、新門は剣を振るう。
だが。
「甘い!」
ハートは、その攻撃を片手で受け止める。
その威力に、2人は思わず後退ってしまう。
「これが、ハートの仮面ライダーっ、ここまで強いとは」
「ここに集まったロイミュードの力が全てを集結している。超進化体を含めて、考えれば、ここでハートを倒さなければ、第2のグローバル・フリーズは確実に起きてしまう」
進ノ介とベルトさん。
2人が会話をしている最中。
「・・・進ノ介さん、叔父さん」
「どうしたんだ?」
「おそらく、この戦いは時間の問題かもしれません」
「時間の」
そうして、見つめた先。
そこにいたハートの身体は、徐々に赤い光で点滅していた。
「おそらくは、ハートのデッドゾーンが、さらに極限まで高まっている。だからこそ、このまま放っておけば」
「・・・ハートを中心に爆散する可能性がある」
それがどうなるのか、簡単に想像出来た。
「やはり、ここが最終決戦のようだな」