仮面ライダーレスキュー   作:ボルメテウスさん

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ラストバトル

このままでは負けてしまう。

 

それは、この場にいる全員が感じ取っていた。

 

どうすれば。

 

そう誰もが考えていた時。

 

「方法なら、既にある」

 

「チェイス?」

 

その答えは、チェイスが出していた。

 

「奴らは全てのロイミュードが一体化した姿。ならば、それに対抗するには、こちらも一つになる」

 

「それって」

 

「ドライブに俺と剛の持つ力。レスキューキングには、レスキューの全てを力を合わせる」

 

「ほぅ、正面からか」

 

チェイスの言葉。

 

それを聞いて、ハートは笑みを浮かべる。

 

「・・・確かに、その方法でいこう」

 

ベルトさんもまた、それを了承した。

 

「あぁ、やるぞ、森羅!」「はい!!!!」

 

それと共に、進ノ介と森羅は構える。

 

進ノ介の元に集ったのは、シグナルバイクだけではなかった。

 

チェイスが持っていたシフトカーと、チェイスは、自分自身のコアと共に、融合した。

 

『カモン!カモン!カモン!カモン!カモン!カモン!カモン!カキマゼール!』

 

鳴り響く音声と共に、トライドロンの胴体に白く輝くタイヤが一体化となる。

 

シグナルジェットだけではなく、レスキュー5のコアもまた、そのまま融合された事によって、その身体は大きく変化する。

 

レスキューの武器である水。

 

けれど、その水の勢いは凄まじく、まるで炎を思わせる勢いだった。

 

レスキューキングの白い装甲は次第に黒く染まり、その膨大なエネルギーが凄まじい勢いで溢れ出し、装甲の隙間から漏れる光が周囲を照らした。

 

「これが、仮面ライダーの力か!!」

 

ハートは昂ぶる気持ちを抑えきれないように、構えていた。

 

進ノ介も森羅も同時に構えた。

 

『『『ヒッサーツ!フルスロットル!!』』』

 

3人が、その身体から光を放ちながら構える。

 

それは周囲に建物があれば、被害が大きくなるだろう。

 

だが。

 

「ぐっ、このままじゃ」

 

「あれは、レスキューの」

 

そんな災害から守るように、ファイアードラゴン達が前に出る。

 

「「「はあぁぁぁぁ」」」

 

同時に3人が、激突する。

 

「うおおおおおおっ!!」

 

天地を揺るがす雄叫びが約束の地に轟いた。ドライブの白銀とレスキューの漆黒。相反する色彩が交差する瞬間、空間そのものが歪んだように見える。エネルギーの奔流が大地を裂き、天候さえ変えてしまいそうなほど激しい。

 

進ノ介と森羅は互いに意思を通わせたわけでもないのに、完全に同期した動きでハートへと突進する。

 

ドライブの白銀の鎧は太陽の如く輝き、レスキューの漆黒の装甲からは赤い炎が迸る。

 

「来るか! 仮面ライダー!!」

 

迎え撃つハートの声には狂喜と諦念が入り混じる。

 

彼の赤黒いコートは風を孕み、胸郭部の光紋が鼓動を打つように脈動している。まるで命そのものがエネルギーとなって放出されているかのようだった。

 

「「「うおおおおおおおお!!!」」」

 

三つの咆哮が重なり合う。ドライブとレスキューが繰り出すのは渾身のライダーキック。

 

左右から挟み撃ちのように迫るそのエネルギーは、地球の重力さえ凌駕する勢いで凝縮されていた。

 

「くらえェェ!!」

 

彼が叫ぶと同時に全身から禍々しいオーラが爆発した。赤紫の閃光が広がり、三人が衝突する中心点で大規模なエネルギーの炸裂が起こるが、ファイヤードラゴンたちは盾となって同胞を守るため空中で堅牢な防御壁を築き上げる。

 

エネルギー波が拡散し視界を奪う。観測できないほどの高温と圧力がその場を支配し、「ゴゴゴゴ……」という地鳴りが周囲に響き渡る。

 

数秒間続く膠着状態。どれほど時間が流れたのかわからない。誰も動けない時間。

 

最初に異変を感じ取ったのは進ノ介だった。

 

見ると、そこにいたのは、ボロボロになっているハート。

 

ハートは苦悶の表情を浮かべ始めた。

 

「ぐぬぅぅ……!」

 

彼の胸部装甲に刻まれたヒビ割れから光粒子が漏れ出し始めていた。デッドゾーンを超えた彼の体は崩壊寸前であり、さらなる負荷には耐えきれない兆候だ。

 

「終わった……のか」

 

安堵ともつかない複雑な心境。

 

森羅が呟く傍らで、進ノ介はハートの方へ歩み寄る。

 

既に仮面ライダーとしての姿を維持できない彼は、元のロイミュード形態へ戻りつつあった。

 

「ハート……」

 

「これで、良かったんだ」

 

そうして、ハートは不敵な笑みを浮かべる。

 

「たった1人だけで死なず、俺達は皆で一緒にな」

 

それと共に、森羅は。

 

「・・・お前らは確かに災害かもしれなかった。けれど」

 

すると、森羅は。

 

「もしも生まれ変わったら、また友達になってくれないか」

 

その一言を聞いた、ハートは。

 

「・・・またか、今は俺達は」

 

「あぁ、この時もだ」

 

森羅の言葉に続くように、進ノ介も答える。

 

「・・・良かった、俺達を認めてくれた友達がいてくれて」

 

そうしてハート達は、この世界から消えた。

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