「環が、帰ってきていない?」
森羅が、その連絡を受けたのは、本部に戻ってきた頃だった。
「あぁ、お前達と行動した後、避難誘導をしていたという目撃情報はあったが、それ以降の情報が一切なかった。お前達は、何か知らないか?」
「いや、俺もアーサーも、あの後は怪物が現れて、怪我人が出たので、その救助を行っていました」
「同じく」
「ふむ、ならば、環は一体どこに」
森羅とアーサーの二人の言葉を聞いて、武久副隊長は疑問に腕を組んでいた。
環のこれまでの行動を知っているからこそ、この場にいる全員が環がいきなりいなくなるのはあり得ないと。
「もしかして、怪物に攫われたとか」
「いや、そんな事はっ」
森羅が、そう言おうとした。
けれど、その時。
彼の元に連絡があった。
それは、進ノ介からの連絡。
「どうかしたのか?」
「その、さっき、知り合いの刑事さんからの連絡があってっ発火事件があった場所が怪物に関係しているとっ!」
「まさかっ」
「俺、すぐに探してきます!」「あっおい、森羅!待て!」
それと共に、森羅が飛び出すと共に、アーサーもまたすぐに飛び出す。
「お前、そんなに焦ってどうするんだ」
「どうするも何もっ、環を探さなきゃいけないだろ」
「それは分かるが、どうやって」
「どうやって、そりゃあ」
跳びだしたは良いが、森羅は、その探す方法を、すぐには分からなかった。
これまでのレスキューは、事前に情報がある程度、揃っている状態だった。
だからこそ、冷静に救助活動を行えた。
けれど、今はその情報すらない。
けれど。
「ふぅ」
それが理解し、混乱していた頭を落ち着かせる為に、息を吸った。
それは、救助活動を行っている最中には出来ない深呼吸。
慌てても、情報がない。
だからこそ、落ち着き、情報を得る方法を考える。
その時だった。
「・・・おい、森羅」
「なんだ?」
「お前の手元に、何か来ているぞ」
「えっ?」
すると、森羅の肩には、シフトカーが。
それを見た森羅は。
「もしかして、これって」
それと共に、森羅は期待の目と共に、そのシフトカーをレスキューコマンダーにスキャンする。
『RESCUE!TYPETURBO!』
鳴り響く音と共に、森羅は新たなレスキューへと変身した。
全身は緑色のレスキューへと変わっていた。
そうしている間にも、レスキューコマンダーに流れたのは、情報。
「おい、これって」
「あぁ!」
「全然読めん」
「・・・」
アーサーの、その堂々とした言葉に対して、森羅は呆れるように見ながらも、その情報を正確に読み取る。
「これって、この周辺の監視カメラや様々な情報がある。そして、それが自動的に集まってっ」
「さっきの奴が言っていたスクラップ工場!」
「そこに、環がいるのか!」