深夜。
12月の終わり頃。
普段は、あまり人がいない場所。
その場所、博物館に集まっているのは警察官。
博物館の周辺には、警備する大量のパトカーが並び、そして館内には大勢の警察官と警備員がいた。
この博物館で、ある展示会が行われる事になり、その展示品の中にとても貴重なものが含まれているという事で、多くの警察官や警備員が集まっていたのだ。
その中にはもちろん泊進之介の姿もあり、彼はいつも通り、周辺を見ていた。
「それにしても、まさか、お前達もここにいるとは思わなかったぞ、森羅」
そんな進ノ介の隣にいる人物は森羅。
泊と同じく仮面ライダーに変身する事が出来るメンバーの一人。
彼は、所属としては消防隊である為、警察の警備に本来ならば関係ないはずの人物だった。
「まぁ、確かにそうなんですけどね、だけど、アルティメット・ルパンが行う盗みの際には、多くの火災がありますから」
「その対策の為にか」
そう言うと、二人は少しだけ笑う。
それは、二人共同じ事を思っていたからだ。
今、泊達がしている事は、まさにそれなのだから。
そして、その時が来た。
突如として、博物館の天井が爆発したのだ。
当然、その爆発により、博物館内はパニックとなる。
しかし、泊達は慌てる事なく、すぐさま行動を開始する。
見つめた先。
屋上に立っていたのは白いタキシードにマント。
いかにも怪盗を思わせる格好をしているその人物が。
「ふっ」
その軽い動作だけで、近くにあるパトカーが爆発する。
それに驚く警察官達だが、すぐにそれを行った犯人に向けて、銃を発砲する。
しかし、重加速。
それによって、周囲の動きはすべてゆっくりとなっており、銃弾は簡単に避けられてしまう。
そして、アルティメット・ルパンは、そのまま空中へと飛んでいった。
それを追うように、二人は走る。
だが、爆発した車は。
「ファイヤードラゴン」
その指示を出した時だった。
博物館の外から入って来たのはファイヤードラゴンがそのまま入っていった。
ファイヤードラゴンは、そのまま消火する為に、ホースから放たれた水で爆発した車を消火していく。
「行くぞ」「あぁ」
二人は、その言葉に合わせて、アルティメット・ルパンの前に立つ。
すると、その姿は、白いタキシード姿から、黒いフードのロイミュードへと変わった。
「やっぱり、ロイミュードだったか、行くぞ」「あぁ、変身!」
その言葉と共に、進ノ介と、森羅は、すぐに仮面ライダーに変身する。
眼前にいるロイミュードを止める為に。