黒いフードを身に纏っているロイミュードに対して、進ノ介と森羅の二人はすぐに接近する。
眼前にいるアルティメット・ルパンに対して、油断しないように事前に決めていた動きを。
進ノ介と森羅は、挟み込む形でアルティメット・ルパンに向かって、接近する。
正面に立っている森羅は、その手にあるトライバッシャーから放った消火器による煙で視界を防ぐ。
アルティメット・ルパンの視界は、白い煙が覆っている状態であった。
それと共に、後ろにいる進ノ介は、すぐにアルティメット・ルパンに向かって、手に持ったハンドル剣で攻撃を行う。
しかしその攻撃は、まるで見えていたかのように回避される。
攻撃をかわしたアルティメット・ルパンは、その場から離れるように移動する。
「逃がすか!」
その動きに合わせるように、進ノ介も移動し、攻撃を仕掛ける。
しかし、やはりそれも当たらず、逆にカウンターを受ける。
それにより、吹き飛ぶ進ノ介の体。
「行け、レスキュー!」「あぁ」
進ノ介の言葉に合わせて、森羅が手に持っているトライバッシャーを銃モードにして、そのまま放った。
しかし、アルティメット・ルパンは、その場を跳んだ。
「やっと会えた仮面ライダーが、この程度とはな」
「何?」
その言葉に疑問に思っていると、アルティメット・ルパンは、その上空に飛ばしていたヘリコプターに、手を掴んだ。
「仮面ライダー諸君、君達に挑戦するのだからな」
そうしながら、ヘリコプターを飛ばしながら、アルティメット・ルパンはその姿を消した。
「逃がしてしまったか」
「・・・あぁ」
それを、進ノ介と森羅は悔しそうに見ていた。
「結局、捕まえる事が出来ませんでした」
「あぁ、あいつは一体何を目的にしているんだ」
アルティメット・ルパン。
ルパンの名が示すように、過去何十年にも渡って名を馳せた世紀の大怪盗である。
その特徴として、「仕事の前には予告上を送りつける」・「悪人からしか盗まない」・「殺人は決してしない」・「誰かを誘拐した事も無い」人物でもある。
「だけど、あの時に見えたのは間違いなくロイミュード。それを考えれば、本物のアルティメット・ルパンをコピーしたロイミュードだから」
「その人物の技術を悪用する可能性がある」
それが二人が辿り着いた結論でもあった。
「・・・とにかく、俺はまだ火事の処理が残っているので」
「あぁ、そっちは頼めるか」
その言葉と共に二人は、すぐにその場から別れる。
それが、アルティメット・ルパンとの戦いの始まりでもあった。