アルティメット・ルパンに関して、森羅は、疑問に思っていた。
「それにしても、アルティメット・ルパン。なんというか、かなり派手なロイミュードだったな」
アルティメット・ルパンとの最初の戦いが終わった後に、その画像を見たアーサーからの言葉。
それに対して、森羅もまた、同意してしまう。
「フードの中にあるボディの色は黄金だからな。こんなロイミュードは見た事ないな」
「そういうロイミュードじゃないのか?なんだっけ?進化体だったら、そういう奴がいても可笑しくないんじゃ」
環からの言葉に対して、森羅もある意味納得していた。
だけど。
「あのマントの下にあるの、どう考えても素体ロイミュードだけど、うぅん」
森羅は覚えている限りの情報を纏めていた。
「進化前のロイミュードは、どいつも似たような容姿をしており、色もほとんど変わらない。そんな最中でゾルーク東条をコピーしたロイミュードだけ、なんで」
森羅の言葉に対して。
「そもそも、ロイミュードって、108体だけなのか」
「あぁ、いきなり何を言っているんだ、アーサー」
そう、アーサーは呟いた。
「だって、ロイミュードは増えているかもしれないぞ。元々作られたんだったら、ロイミュードがロイミュードを作る可能性はないのか?」
「うぅん、それは確かに否定は出来ないが、そうだとしても、ここまで短い期間で作れるのか?」
アーサーの言葉は森羅も少なくとも否定はしなかった。
「まぁ、後は実は起動していないだけで、他にもロイミュードがいたりして」
「いや、そんな訳」
そう、森羅は、否定しようとした。
けれど、そこで止まった。
「待てよ」
それと共に、森羅は、とある事を思い出す。
それは、ベルトさんの遺産に関して。
森羅の元にはベルトさんが残した数多くの遺産が残っている。
それらは、世話になったベルトさんの意思を尊重するように、そのまま残している状態だった。
だが、その遺産の中で一つ、気になる物があった。
「確か、遺産の一つに城があった。けど、叔父さんが言うには、その城の中には決して開けてはいけない封印があると言っていた」
「それって、もしかして」
「アーサーの言葉が当たっている可能性があるって事」
「あぁ、よく考えたら、ベルトだけで戦うとしても、相手はロイミュード。叔父さん程の知能があれば、普通では勝てないと考えて、こちらの味方になるロイミュードを造りだしても可笑しくなかったんだ」
「それを行わなかったっていう事は」
「どちらにしても、確かめなければ、分からない」
その言葉と共に、森羅達は向かった、
ベルトさんが残した遺産である城に向かって。