嫌な予感がして、森羅達が向かった先。
城は、今にも崩れそうになっていた。
「…森羅、ここの遺産は今は、お前の手元にあるんだな」
「…アーサー、一応言うが、お前にはやらんぞ」
「ぐっ」
「こいつ、こんな状況なのに、何をしているんだぁ」
アーサーは、城の様子を見て、思わず呟いた。
それは、現代ではあまり残っていない城の風景であり、普段から騎士を名乗っているアーサーにとっては理想的な場所であった。
だが、彼らは、そうして城の階段を上に上がっていく。
「確か、ここに遺産があると聞いたけど」
その部屋に入ると。
「へぇ、まさかここにお客さんが来ていたとはな」
聞こえた声。
それと共に、俺が見つめた先には、アルティメットルパンと進之介がいた。
「進之介さんっ!」
「森羅っ」
それを見て、森羅は、叫ぶ。
すると、アルティメットルパンは、そのまま森羅へと目を向ける。
「お前達に関しても調べたぞ。ヒーローを目指す餓鬼に騎士という妄想に取りついた子供、そして一人では何も出来ない小娘」
「いきなり、何を言っているんだ、お前は」
「お前達では、仮面ライダーの力は相応しくないと言ったんだ、そこにいる俺に精神力で及ばずベルトに成り下がった男とそいつに力を分け与えられ浮かれている青二才にもな」
「お前は、仮面ライダーの名を使って、何をするつもりなんだ」
その言葉と共に、奴は。
「英雄になる事さ」
「何?」
それに対して、森羅は疑問の声を出す。
「全盛期以上の力と不老不死の肉体を得た私には、既に英雄になる事しか興味はない」
その言葉と同時だった。
聞こえて来たのは、足音。
その見つめた先には。
「死神っ」「チェイサー」
そこに立っていたのは、魔進チェイサーが、立っていた。
まさかの敵が現れた事に戸惑いを隠せない最中で、チェイサーの目的は。
「お前、なんでここに」
「ロイミュードと同じ力を持つ人間など、断じて許さない」
「という事は」
チェイサーの目的が、アルティメットルパンである事を知り、驚きを隠せなかった。
だが。
「ふっ」
不適な笑みを浮かべると共に、アルティメットルパンの懐から取り出したのは。
「まさか、ブレイクガンナーのデータまで盗んでいたのか」
「お前達に代わって俺が悪を制裁する『英雄』になってやる…!変身!!」
それと共に、アルティメットルパンは、その手にはブレイクガンナーを元に作り出されたルパンガンナーを構える。
そして、ルパンガンナーから飛び出た宝石は、そのままアーマーとなり、アルティメットルパンに身の纏う。
『Lupin』
そうして、シルクハットやマント、カイゼル髭のような意匠など、その姿は怪盗ルパンそのものといったデザインの仮面ライダーが、現れた。
「仮面ライダールパン…ここに誕生!」