「へぇ、ここが浅草か。実際に来るのは、初めてかもしれないなぁ」
そう、笑みを浮かべながら、浅草に訪れた一人の青年は呟く。
白いフード付きの服が特徴的な彼は、浅草の名物と言える雷門を写真で撮りながら入っていく。
「さぁってと、目的の奴はどこにいるのかなぁっと」
観光気分で青年は、浅草を練り歩いていく。
浅草の町並みで見かけた店先などに興味を示しつつ青年が歩いていると見覚えのある建物を発見した。
「へぇ、団子屋か」
それはとある甘味茶屋だった。
時代劇にも出てきそうな木造の建物の前に看板がある。
青年は、そこには。
「おぉ、いたいた」
そう、その団子屋にいた青年。
その青年が身に纏っているのは、浴衣であり、まさしく江戸っ子を思わせる青年。
しかし、その目はかなり気怠い雰囲気を出していた。
そんな青年に近づく。
「新門紅丸さんで合っていますよねぇ」
青年は、そう、団子屋にいる新門紅丸に話しかける。
そんな青年に対して。
「なんだてめぇは」
そう、紅丸は青年に睨みながら、言った。
ただただ睨んでくる相手にも臆さずに笑みを絶やさない青年。
そんな彼に新門は、そのまま近づく。
「あぁ、初めましてだな、俺は詩島剛。実はあんたに少し頼みがあって来てね」
その言葉に対して、新門は。
「頼みだと、面倒な事か?」
「まぁ、確かに面倒な事だねぇ、けどあんたにもかなりメリットはあると思うぜ? なんせ、俺がこれから言う事は全部真実だからねぇ」
「…………」
そう言って、青年・詩島はニヤリと笑いかける。
その表情を見て、新門は何も言わずに席へと座った。
「それで、何の話だ?」
「おっと、早速本題に入るのか、良いねぇ」
新門の態度を見た詩島は嬉しそうにしながら、話し始める。
「あんたは、ロイミュードの事は知っているよな」
「・・・あの噂のどんよりを引き起こす怪物か」
「そう、そのロイミュードは、今は仮面ライダーと戦っているのは知ってるよな」
「あぁ、そっちも噂だけど、それが何だ」
それに対して、にやりと笑みを浮かべる。
「その仮面ライダーに変身出来るとしたら、どうだ?」
「何?」
新門はその言葉を聞いて、眉をひそめる。
そして、詩島は、指パッチンをする。
その動作に疑問に思う新門だが、彼の元に何かが迫る。
新門は、すぐにそれを手に取る。
「なんだ、これは?」
そこにあったのは、黒い鳥を思わせる飛行機があった。
疑問に思いながら、後ろを見ると、そこには青い鳥の飛行機も描かれた。
疑問に思う新門に対して。
「あんたを仮面ライダーにする相棒だよ」