その日、森羅達は通報にあった工場での火災を食い止める為に向かっていた。
工場には、生活を支える為の多くの製品の製造があり、火災が起きれば、それによって多くの被害が出てしまう。
それを防ぐ為に彼らは、すぐにその場所へと向かっていた。
「マジか、こんな大きな工場で」
「ここが火事になったら」
「被害を防ぐ為に、すぐにでも消火を行うぞ。ただし、慎重に行え」
「「「「了解」」」」
その言葉と共に森羅達はすぐに工場の消火を行う為に活動する。
森羅達は、工場へと入ると共に、すぐに火災を探る為に走り出す。
未だに大きな火事が起きる気配は見えない。
それでも、小さな火元から火の手が伸びている可能性を考えつつ走る。
(にしても、かなり広いな)
工場の大きさに驚く森羅であったが、その時だった。
何か聞こえた。
「これは、一体、なんだ?」
工場の中に聞こえた音に森羅は驚きながらも足を止めた。
ただの空耳なのか? とも思ったが、どうやらそういう訳ではなさそうだと判断する。
それは、自分達以外の声が聞こえる。
(この先に誰かいるのか?)
そう考えて、森羅はすぐに行動に移る事にした。
音の主がなんであれ、人ならば助けなければならないからだ。
だがしかし、ここで森羅が見えたのは。
「えっ」
それは、嵐。
工場の中に小さな嵐。
なぜ、小さな嵐がここにあるのか、疑問に思う。
だが、見れば、そこには小さな炎があった。
その、小さな炎を、嵐がかき消していた。
「なんだ、これはっ」
疑問に思っている間にも、森羅はゆっくりと見つめる。
小さな嵐の中にいたのは人。
だが、それはただの人ではない。
全身を黒い鎧を身に纏っている。
腰にあるバイクのマフラーを模した形状のベルト。
その手には、剣。
「お前は一体」
その見た目から、森羅達が変身しているレスキューに類似点が多かった。
しかし。
「だるっ」「えっ」
そうしていると、その謎の人物は、その手に持った剣を投げる。
攻撃を仕掛けてきたと思ったのは一瞬。
森羅は、すぐにレスキューへと変身する為に構えた。
その人物は、その剣に追いつきながら、そのまま跳ぶ。
森羅が構えていると、その人物の行動は、その剣に乗った。
「飛んだぁ!」
まさしくヒーローのような動きをする人物の姿に森羅は驚いてしまう。
「なっなんだったんだ、あいつは」
火災の危険性が未だに続いている以上は、現場から離れる事は出来ない。
それでも。
「これから先、あの仮面ライダーと関わる可能性はあるよな」
そうしながら、その予感を感じながらも見上げながら呟いた。