レスキュー5へと変身した新門は、彼専用の武器であるジェットカリバーを手に持ちながら、マッハへと近づいていた。
「さて、それじゃこちらからもやらせて貰いますよっと」
マッハは、その言葉と共にゼンリンシューターの銃口を新門に向けて放った。
ゼンリンシューターから次々と放たれるエネルギー弾がレスキュー5へと向かっており、その数は膨大だった。
しかし、その攻撃に対してレスキュー5は気にせずに歩いていた。
「なっ、危ないっ」
進之介は思わず叫んだ。
しかし、その言葉は途中で止まる。
なぜならば。
「すり抜けた」
レスキュー5に当たるはずだった攻撃はすり抜ける。
まるで、そこにレスキュー5がいないように。
「うわぁっあぶねぇ!?」
そして、すり抜けたエネルギー弾は、後ろにいたドライブに当たりそうになる。
すぐにその場を避けた事で攻撃は当たる事はなかったが。
そうしている間にも、レスキュー5は既にマッハに接近すると共に、ジェットカリバーを振り下ろす。
「よっと」
マッハはレスキュー5からの攻撃に対して、ゼンリンシューターで受け止める。
互いの武器がぶつかり合う音と共に激しい火花が散り、辺りには衝撃が発生した。
その一撃を受け止めた事で少し後方に押されていたものの、何とか耐え抜く事ができた。
「いやぁ、本当に、レスキュー5の力を、そういう風に使えるのかよ」
マッハはゼンリンシューターを握る手に力を込めて押し込む。
しかし、レスキュー5は、その身体をすり抜ける。
「あれは一体、何が起きているんだ」
『レスキュー5は、レスキュー4とは違い短距離での加速に特化している』
疑問に答えるように、ベルトさんが言う。
「どういう事なんだ」
『レスキュー4は簡単に言うと長距離での移動に長けている存在だ。飛べば飛ぶ程に加速していくが、その分、加速には時間がかかる。反対にレスキュー5はそれほど持続力はないが瞬間的な加速は凄まじい』
「もしかして、あの時すり抜けたように見えたのは」
『あまりにも速すぎる為に、すり抜けたように見えたのだろう。スペックとしては低いが、それを補うのが瞬間的な加速だ。故にそれに耐えきれる人間は」
「いやぁ、マジでバケモンだねぇ」
そうしながら、マッハは、その場で変身を解除した。
それを見たレスキュー5は動きを止める。
「何のつもりだ」
「悪かった悪かった。けど、これも必要な事だからよ」
そう呟くが。
「必要な事だぁ、知るか、そんな事。てめぇがやったのはロイミュードと変わらねぇんだよ」
レスキュー5の言葉は、確かに怒りを感じた。
「新門さん、確かに正しいかもしれない。けれどそれで剛を傷つけたら、ロイミュードと変わらないですよ」
「…ちっ」
新門は舌打ちしながらも、その場を離れる。
「いやぁ、悪かったね進兄さん」
「お前もっ、なんでこんな事を」
「俺には俺のやる事があるからさ、じゃあね」
それと共に、あっさりと剛は姿を消した。