「ちっ」
舌打ちをしている人物、新門。
彼は今、警視庁特状課の椅子に座っていた。
今回の事件の証言を行う人物として、進ノ介が呼び出した為、彼は待たされている状態だった。
「ちょっ、進ノ介君。あんまり怒らせない方が良いよ」
「究ちゃんは、知っているのか。その、新門さんの事を」
進ノ介に話しかけたのは、西城究。
彼は、警視庁特状課客員のネットワーク研究家。情報収集とデジタル方面の分析で捜査に協力している。
だからこそ、新門の事を知っている。
「知っているよ!なんだって彼は、『浅草の破壊王』で有名だから」
「あっ浅草の破壊王っ!?なんだ、その物騒な通り名は」
新門の噂を聞いてしまった進ノ介は思わず聞き返してしまった。
「あぁ」
「えっえっと、それはそのぉ」
究が言った噂話に対して、新門は思わず詰め寄る。
その行動に対して、思わず震えるが。
「・・・まぁ、別に間違ってねぇがな、言うんだったら、とことん言えよ」
「えっ、そっち?」
新門の一言に対して、目を見開く。
「あぁ、別に俺が誰になんと言われようが、関係ねぇからな」
「まぁ、確かに。浅草の破壊王って言われているけど、実際には悪い噂はほとんどないからね」
「ますます分からないぞ」
究のまるで手の平返しのような噂を聞いて、首を傾げる。
「新門さんは、浅草で起きている問題事を解決しているんだ。その際に、まぁ建物とかかなり派手に壊しているから、結構な問題というか」
「お前のせいで、こっちはかなりの仕事が来ているんだよぉ!」
「うわぁ、現さん?!」
すると、現は新門に詰め寄る。
「あぁ、現さんもいたのか」
「いたのかじゃない!お前が壊したり、過剰に怪我させるからこっちはかなり迷惑しているんだぞ」
「仕方ないだろ、火事と喧嘩は江戸の花だろうがよぉ」
「それは、分かるけどなぁ」
「分かるんだ」
それらの言葉を聞いて、進ノ介はまたもや突っ込んでしまう。
新門という人物は一体何者なのか、
ますます疑問に思ってしまう。
そうしながらも、進ノ介は新門に近づく。
「その、分かっていると思うけど、仮面ライダーという事は周りには秘密にしろよ。でないと」
「分かっているよ。俺だって別に面倒事を起こすつもりはない。あんたやあいつらがやっていた事は知っているから、別にお前らの邪魔をするつもりはない。何よりも浅草の奴らも助けて貰ったんだ。お前らには別に協力はするつもりだ」
「おっおぉ」
想像以上に協力的な事に驚く。
だが。
「けど、あの野郎は違う。あの野郎が何を考えているのか分からないが、どんな理由があっても浅草の奴らに危険を晒した」
そう、剛の事を許す様子はなかった。
「その、すいません、私の弟が」
「本当に、あいつは一体」
そう考えていた時だった。
進ノ介の脳裏に浮かんだのは、これまでの事件。
そして、ロイミュードから出たとある言葉。
「脳細胞がトップギアだ」
「あぁ」
「新門さん!少し手伝って欲しい事があるんです!」