進ノ介は、剛の行動の謎に関して、既に推理を終えていた。
「それで、剛の行動の何が分かったんだ」
そう、進ノ介に、新門は尋ねる。
「バンドが犯人の記憶を消す前に引き剥がそうとして重加速を使った事を含めて、剛は強盗団からバンド売買の場所と方法を既に聞き出していた。
そして客として敵陣に殴り込んだ。アメリカでやり合って、あいつらの手口を知ってたから」
「アメリカで?なぜ、そこでそいつの名前が?」
「戦ったロイミュードは、日本の仮面ライダーって言っていた。つまりは日本じゃない国で既に戦っていたと考える。そう考えると、奴らの手口を知っているのは」
「つまり剛はアメリカの仮面ライダーっていう事か」
新門の言葉に対して、進ノ介は頷いた。
「なるほど、だったら」
すると、新門は乗り物として扱っている剣をさらに加速させる。
小型ながら、まるでスケートボートのように乗りこなし、空を飛ぶ。
そう、シグナルジェットの誘導を受けながら向かったのは港。
そこには、剛がロイミュードに襲われている所であった。
新門は、剣をそのまま蹴り、襲っているロイミュードの一体を貫く。
「うわぁ、痛い!!」「弟!この剣はまさかぁ!」
貫かれた剣を見たガンマンロイミュードは、すぐに弟のロイミュードから取り外した。
そう、二人のロイミュードを見ながら、新門は剛の横に立つ。
「あぁ、なるほど。弟の方をが造っていた訳ね、どんよりバンドを」
「・・・お前、それを確かめる為にわざとか」
「そういう事、どんなに止めようとあの時にどんよりバンドを作るのは誰なのか突き止める必要があった。そうじゃないと、人間が引き起こすどんよりの事件は終わりが見えないよ」
「その為に浅草の人間を巻き込んだのか」
新門の問いかけに対して、剛は。
「それについては悪かったよ、本当に。けどな、俺にも俺でやらなきゃいけない事があるんだよ」
圧をかける新門に対して、剛もまた正面から睨み返していた。
その目には確かな決意があり、決して退かない事を示すような目だった。
数秒。
互いに睨みあった後。
「後で浅草の手伝いをしろ。それでチャラにしてやるよ」『SIGNALJET』
「ふっ、分かりましたよ」『SIGNALBIKE』
両者がその腰にマッハドライバー炎を巻き、手には各々のシグナルバイクとシグナルジェットを手に構える。
「「変身」」『RIDER!MACH!』『RIDER!RESCUE4!』
鳴り響く音声が周囲に木霊しながら、二人は変身する。
まるで正反対の白と黒の二人のライダー。
マッハとレスキュー4が並び立つ。
「追跡、撲滅、いずれも…マッハ!! 仮面ライダー~~~マッハ!!」
マッハに変身した剛は、そのまま宣言する。
その行動に対して、新門はため息を吐きながら。
「さっさと終わらせるぞ」
「あいよっと」