仮面ライダーレスキュー   作:ボルメテウスさん

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火災現場の毒

「その未完成のレスキューギアで私を倒せるかな?」

 

ブレンは嘲笑し、森羅達に挑戦的な視線を送る。

 

「未完成でも、ここでやらなきゃヒーローじゃないぜ!」

 

森羅は強い決意を込めて叫ぶ。

 

三人のレスキュー隊員は新たな力で戦う覚悟を決めた。

 

しかし、それはブレンを倒す為だけじゃない。

 

この毒ガスから人々を助ける為に。

 

最初に動き出したのは環だった。彼女は両腕のガトリング砲を構え、一瞬の躊躇もなく発射した。

 

そのガトリング砲からは冷たく輝く氷の弾丸が次々と放たれ、空中で弧を描きながら目標へと向かう。その一発一発が火事の炎を凍りつかせ、瞬く間に鎮火させていく。

 

「ほぅ……見た目通りの力ですね。ですが、それだけですか?」

 

ブレンは冷静に観察しながら挑発的に言った。

 

「少なくとも、この毒はこれ以上広がることはない」

 

環は確信に満ちた声で答えた。

 

彼女の放った氷の弾丸は火事だけでなく、ブレンが拡散させた毒ガスまでも凍結させた。

 

それはまるで氷山のように固まり、周囲に広がる危険を封じ込めた。

 

ブレンは毒ガスの危険性を減らすために新たな攻撃手段を用意していた。

 

彼は手を翳し、そこから猛毒の塊を放出する。

 

その毒ガスは不思議なことに可燃性を持ち、瞬く間に火弾へと変化した。

 

「だが、その程度でよぉ!」

 

アーサーの声が響く。

 

ブレンの放った火弾は一直線にアーサーに向かって飛んでいく。しかし、アーサーは全く動じることなく前進し続ける。

 

「その程度か?」

 

アーサーの声には確信と冷静さが込められていた。彼の強化腕部はブレンの火弾を受けてもびくともしなかった。その巨大な腕部には複数層の強化装甲が施されており、炎や毒の影響を受けにくいよう設計されていた。

 

「くっ、これは厄介だな」

 

ブレンの表情にはわずかな焦りが浮かんでいた。これまで彼が遭遇してきたレスキュー隊員は、この毒と炎の組み合わせに敗北していった。しかし、アーサーの強化腕部はその攻撃を全く受け付けなかった。

 

「これで終わりだ!」

 

アーサーの決意が言葉となって吐き出された。彼はそのまま前進し、その巨大な腕部でブレンを真っ直ぐと殴りつけた。

 

アーサーの腕部は驚異的な速度と質量を持ち、一撃がブレンの防御を打ち破った。

 

ブレンの身体は後方に吹き飛ばされ、その衝撃で地面に叩きつけられた。

 

「ぐっ……」

 

ブレンは地面に倒れ込み、苦しげな声を上げた。その姿を見て、アーサーは一瞬だけ安堵した。

 

吹き飛ばされたブレン。

 

その身体は地面に叩きつけられ、一瞬だけ動きを止める。しかし、ブレンの目にはまだ諦めの色は見えなかった。彼は、この状況を逆手に取り、逃走の機会として利用しようとした。

 

「くっ……逃げるしかない!」

 

ブレンはすぐに立ち上がり、全力でその場から離れようとした。

 

しかし。

 

「逃がすか」

 

「っ!」

 

森羅は、既にブレンに追いついていた。その動きは驚異的な速さで、一瞬にして距離を詰めた。そのスピードはまるで風のような速さであり、ブレンは驚きを隠せなかった。

 

森羅は、ブレンに向かって必殺の一撃を放つ準備を整えた。

 

『ヒッサツ!フルスロットル!』

 

それと共に、森羅はブレンに向けて回し蹴りを放った。その蹴りの威力は驚異的であり、一撃でブレンの防御を打ち破る勢いだった。ブレンはその必殺の蹴りに対してすぐに両腕を交差させて防御したが、その衝撃は凄まじかった。

 

そのまま、壁を突き破って二人は吹き飛ばされた。

 

「消火活動を行いながらって」

 

森羅は壁の向こう側に着地し、辺りを見回す。

 

そこには、ブレンはもういなかった。代わりに、ブレンの形をした巨大な毒の塊が残されていた。

 

「これって、放っておくと……」

 

「あぁ、その毒が広がって大変なことになるかもしれない」

 

アーサーは冷静に答えた。

 

「けど、あのロイミュードは……」

 

森羅は不安げに言葉を続ける。

 

「今は、逃がすしかない」

 

周囲の状況を把握しながら次なる行動を考え始めた。

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