ジャッジの事を、森羅達は調べ始めた。
その調査の最中で、進ノ介からの情報を聞いて、驚くべき事が理解した。
「ジャッジが2人いる」
「・・・正確には本物のジャッジと、ジャッジを憎んでいる橘真伍さんをコピーしたロイミュードだ」
数年前ジャッジと名乗る殺人サイトでの無差別殺人事件を現さんと共に捜査しており犯人を探してたがなかなか見つからず、完全に解決しないまま刑事を引退して静かに追いかけてた。
だが、ジャッジの身代わりにされた岡島冬馬の妹。
彼女が、ようやく幸せになりそうな時に、ジャッジだとさせられた岡島冬馬さんの妹である事が婚約者の両親に知らされた。
それによって、幸せは潰されてしまった。
罪のない彼らが不幸になった。
その光景が、その怒りからジャッジ・ロイミュードと手を組み、新たなジャッジとして元刑事でありながら殺人に手を染めてしまった。
「・・・」
その事を隊長に知らせるべきか、迷った。
しかし。
「森羅」
「隊長、その」
「これから少し作戦がある。付き合ってくれ」
「付き合うって」
「現さんから連絡があった。ジャッジを捕らえる為に協力してくれと」
「・・・」
そこから先、進む意味を、森羅は知っている。
だから、迷っていたが。
「これ以上、あの人に罪を重ねない為にも」
「隊長、分かりました」
その意味を理解しながら。
そうして、源さんによる作戦が行われた。
源さんの作戦。
それは囮作戦だ。
5年の間、ずっと事件を追い続け、過去にジャッジが襲った人間たちに、いくつかの規則性を発見した。
それらから導き、候補を絞った。
結果、その候補は見事に当たった。
そして、その結果も。
「まずはそいつを始末し、これからは俺が復讐代行人となるのだ」
橘さんを利用したジャッジ・ロイミュードが現れる瞬間でもあった。
橘さんはジャッジを捕らえた瞬間、殺す為に来ていた。
だが、そのジャッジの言葉には橘さんも驚きだった。
「そんな話は聞いてないぞ!」
その怒りの声が、ジャッジ・ロイミュードに叫ぶ。
「俺は進化するため、お前の怒りを利用したに過ぎない。つまり用済みだ。まとめて消してやる!」
その言葉と共に、ジャッジ・ロイミュードは真っ直ぐと襲い掛かる。
その手には剣を持ち。
「やらせるか!」「隊長!」
そんなジャッジ・ロイミュードに対して、秋樽隊長が突っ込む。
「ふんっ、人間如きに何が出来るとっ」
そのまま、ジャッジ・ロイミュードの腕を掴んだ秋樽隊長。
ジャッジ・ロイミュードはすぐに振り払おうとした。
だが。
「なっ、なんだっこいつはっ!」
「消防隊っ舐めるなよ!こちとら、人々を助ける為に日々鍛えているんだ!お前のような誰かを利用するような奴に負けるような柔な鍛え方をしていないんだよぉ!!」
そのまま、秋樽隊長はなんとかジャッジ・ロイミュードを押し返した。
「まっマジかよ」
「さすがは火事場の秋樽だ!」
そう、現は笑みを浮かべる。
「・・・なるほど、火事場の馬鹿力と呼ばれる力を自在に使えるという事か。ある意味、デッドヒートと似た特性だと考えても良いが、まさか普通の人間がそれを使えるとは」
「お前の所の隊長、とんでもないな」
「えぇ、本当に」
そう呟いている間に。
「ええぇい!邪魔だぁ!」
「「なっ」」
そう言っている間にも、ジャッジ・ロイミュードはそれを鬱陶しく思ったのか、秋樽隊長を振り払う。
吹き飛ばされてしまった秋樽隊長はそのまま現にぶつかってしまい、2人はそのまま気絶した。
「ぐっ人間如きがっ」
「いいや、重加速を使った時点でお前の負けだ」
「なにっ」
「隊長は弱くない。むしろお前に十分に勝っていた」
「だから、ここからは俺達の番だ。行くぞ、森羅!」
「えぇ!」