森羅はその日、環と共にとある会場へと来ていた。
「環、これって一体何の会場なんだ」
「森羅!お前知らないのか!」
「いや、全く」
その興奮具合で只事ではない事は森羅は察していた。
何やら大きなイベントのようだ。
森羅は頭を掻きながら考え込む。一体何がそんなに興奮させているのか。
普段の環がここまで興奮するのは珍しい。
森羅の好奇心が少し刺激される。
「環、教えてくれよ。一体何があるんだ?」
環は興奮冷めやらぬ様子で答えた。
「マーマーマンションの劇場制作発表だよ!!」
「・・・なんだそれ?」
そう森羅は思わず返答する。
すると、環のツインテールをまるで猫の尻尾のように立てると共に。
「マーマーマンションを知らないなんて!お前、人生をかなり損しているぞ!」
「えぇ」
普段の環とは違う様子に、森羅は戸惑うばかり。
普段は冷静な環がこんなにも感情的になるとは。
一体マーマーマンションとは何なのか。
森羅の疑問は深まるばかりだった。
「とにかく、もう制作発表が始まっているから早く」
環の言葉と共に、制作発表が行われているビルを見つめる。
ビルの巨大なスクリーンには、華やかなオープニング映像が流れている。その瞬間、大爆発が起こり、周囲が一瞬暗くなる。
「なっ、これはっ、それに重加速っ、ロイミュードか」
森羅が見つめた。
その時に隣にいる環は。
「ロイミュード!よくもマーマーマンションの制作発表を邪魔したなぁ!」
環はこれまでにない怒りの表情を見せていた。
それと共に環は、既に構えていた。
「森羅!さっさとやるわよ!」「おっおう」
その怒りを見ながら、環に押される形で森羅達はレスキューへと変身する。
レスキューへと変身すると共に、環はすぐに走り出した。
「あっ、待てよったく」
これまでと違う環の様子を気になりながらも、彼女を追うようにビルへと登っていく。
道中で消火活動を行いながらも、屋上へと向かう。
そこに立っていたのは、ロイミュードだった。
けれど。
「仮面ライダーからも言ってよ!マーマーマンションにアイドル声優が入るんだよ!」
「なぁっ、なんだってぇ!それは確かに問題だけど、それとこれとは別問題だぁ!」
そのビルの屋上では、ロイミュードと環が変身したレスキューが口論していた。
森羅は、とりあえずは今回の事件の中心だと思われる人物をひっそりと助けながら、そのまま離れる。
「・・・なぁ、レスキュー、これって、一体どういう状況なの?」
「それが、俺にも分からない」
遅れてきた進ノ介に対して、森羅は思わず呟いてしまう。