魔進チェイサーと戦う事。
それに対して、森羅はそれに対して悩んでいた。
その答えを、すぐに出す事は出来なかった。
だが、それはすぐにはの話だった。
「……もしも」
森羅は、呟きながらも自らがもしもそうなってしまったら。
もしも、自分がロイミュード達によって、人殺しの戦士に変えられてしまったら。
そんな戦士に変わった所を想像したら森羅は少し恐怖する。
自分の手の平に目線を動かして見つめると震えているのが分かる。
それが自分の中にある恐怖心で有る事を認識する。
もしも、人を救う為に自分が、誰かを殺す事になったら。
そんな自分の姿は想像したくも無かった。
だからこそ、そんな戦士に変えられたチェイサーを救う為にも。
森羅はチェイサーと戦う決意をする。
「俺は、必ずお前を止めてみせるよ。チェイサー」
そう言った森羅の声が響くと同時に。
聞こえて来たのは警報。
その警報が意味するのは。
「出たのか、チェイサー」
それと共に、森羅は現場へと向かう。
その街の中で、魔進チェイサーは、周囲のビルを破壊していた
チェイスの目的は街の破壊によって、森羅達仮面ライダーを排除することである。
チェイスの攻撃で次々とビルが倒壊し、逃げ遅れた人々が巻き込まれそうになる。
その現場を見た森羅は手を握る力が強まる。
しかし彼の心は迷いを振り払い、「絶対に守る」という強い意志を持っていた。
チェイスのことを考えれば考えるほど胸が痛む。
その苦しみを理解すればこそ、彼を救わなければならないと思ったからだ。
「チェイス」
隣を見れば、そこには進ノ介もいた。
「進ノ介さん」
「森羅、ここからの戦いで、おそらくチェイスを」
その言葉を聞くと共に、これから先の戦いでチェイスを倒す事になる。
それは、かつて、グローバル・フリーズから人々を救った彼を殺す事に他ならない。
しかし進ノ介は今度はそれを覚悟で言葉を紡ぐ。
「殺す覚悟はあるか、森羅」
それに対して、森羅もまた頷く。
「進ノ介さんも」
進ノ介に対して、森羅もまた覚悟を問う。
互いにその問いに頷き合いながら走り出す。
その瞬間だけは二人共仲間として戦場へと飛び込んだ。
そして目の前にはすでに多くの災害によって崩れた建物が広がっている。
その中でも特に巨大なビルの前で立ち止まった。
そして二人は同時に叫ぶように口を開く。
「変身!」
その言葉とともに二人は仮面ライダーへと変身した。
「本当に残念だ、だが、これ以上彼に罪を背負わせない為に」
同時にかつての相棒であるチェイスに対して、ベルトさんは最期の言葉を紡ぐ。