仮面ライダーとして、世間に正体がバレた事によって、森羅達の活動は大きく変わった。
これまで正体を隠す為に仮面ライダーの力は簡単に使う事は出来なかったが、その必要性がなくなった為に、堂々と救助活動を行えるようになった。
例えば。
「うわぁああああああああああ」
「きゃぁあああああああああ」
「大丈夫か。しっかりしろ!」
山林での遭難者に対して、通常であればヘリコプターなどの航空機を利用して向かう事になるが。
レスキュートラッカーによる大型コンテナを背負いそこからドローンや小型の無人重機を駆使し、情報収集も簡単に行う事が出来た。
さらには、レスキュースカイによる迅速な救護。
これらにより、これまで以上に素早く対応する事が出来た。
「それにしても、本来だったら、大量の人員が必要な山での災害でも、まさかたった6人で対応出来るとはな」
そうしながら、秋樽は呟く。
仮面ライダーによるレスキューは、本来ならば救助活動を行う時間を大幅に短縮するだけではなく、人員が少なくとも行う事が出来る。
それにより、他の人員の準備をより行いやすくなり、救助した人をすぐに病院に搬送したりする事が出来る。
「・・・叔父さんは言っていました。これが、本来の仮面ライダーの力だって」
「そうだな、本来だったら、人々を救う為だけに使いたかった。それはロイミュードと戦う手段ではなくな」
「えぇ、本当に」
森羅は、それに同意した。
ロイミュードから人々を守る。
それも確かにヒーローではあるだろう。
けれど、ロイミュードの多くは心があり、それがただ間違った方向に行っただけ。
それを知っている。
だからこそ、森羅としては、この力をロイミュードを倒す為ではなく、人々を救う為だけに使いたい。
そうした会話を行いながら、救助活動を終えた頃だった。
森羅達の所に、連絡があった。
「あれ、これは」
森羅は、それが進ノ介からの連絡だと理解した。
それと共に、すぐに森羅が電話に出ると。
「もしもし、えっ」
それと共に聞いた話は、驚きを隠せなかった。
「チェイスが生きていた。それだけじゃなくて、進ノ介さんも怪我を」
ここまで、順調と言える日々がまるで遮るような情報。
それと共に、未だに生きていた007が、また行動している事を。
「秋樽隊長!」
「こっちの救助は俺達だけでも大丈夫だ。このまま放っておいたら、被害が出るからな」
「ありがとうございます!」
隊長からの許可を得ると共に、すぐにファイヤードラゴンへと向かう。
ファイヤードラゴンからの発射口から、森羅は真っ直ぐと飛び、向かう。