レスキュー2の姿となったアーサーは、冷静に状況を把握しながらも、不敵な笑みを浮かべていた。
目の前の仮面ライダーマッハは怒りのままに攻撃を繰り返す。
「お前も邪魔するんなら容赦しねぇぞ!」
マッハはゼンリンシューターを構え、レスキュー2に向けて銃撃を開始した。
青白い光線が連続して放たれるが、
「甘いぜ!」
レスキュー2は両腕のレスキューギアの強化アーマーを展開し、まるで盾のように構えて攻撃を受け止めた。
通常の装甲なら貫通するはずのゼンリンシューターの攻撃も、レスキューギアの強固な装甲の前には全く効果がない。
「くそっ! 何で効かねぇんだよ!」
苛立ちを隠せないマッハの姿を見ながら、レスキュー2は軽く首を傾げた。
「んー? もしかして気づいてないのか? こいつは特別製だぜ」
レスキュー2が右手に握る剣は、先ほどの攻撃で刀身が微かに青白く輝いている。
「炎と水は相性悪いってな!」
そう言うとレスキュー2は剣を構え、居合の姿勢を取った。
一瞬の静寂の後、鋭い金属音と共に剣が抜かれる。
「食らえ!」
レスキュー2が放った氷の斬撃は空気中の水分を凍結させながら一直線にマッハに向かって飛んでいく。
「なっ!?」
避ける間もなく斬撃はマッハに直撃し、装甲の一部が砕け散った。
変身が解除され、剛が膝をつく。
「……落ち着いたか」
そうしながら、アーサーは剛に尋ねる。
「……悪かった」
剛は、怒りのままに暴れていた事を理解しながらも、そのままアーサーに謝る。
レスキュー2の姿を解いたアーサーは、膝をつく剛を見下ろしながらため息をついた。
「さて、何があったのか聞かせてもらえるかな?」
剛は顔を上げることなく、地面に視線を落としたまま答えた。
「……ロイミュードを全部ぶっ潰さないと」
「それは分かってる。だが、その理由が問題だ」
剛はゆっくりと顔を上げ、苦々しい表情で口を開いた。
「蛮野……蛮野天十郎。あいつがロイミュードを作った」
アーサーとチェイスは顔を見合わせた。チェイスが口を開く。
「なるほど」
剛は無言で頷いた。
「だから、俺はロイミュードを全員、ぶっ潰す。姉ちゃんの為にも」
そう、剛は言う。
「だが、剛。チェイスを作りだしたのは、他でもない私なんだ」
それに対して、ベルトさんはすぐに口を挟む。
「元々、全てのロイミュードの原型となった試作品であり、同時に人間を守る為にも造られた」
「だとしても、ロイミュードである事は変わりないだろ、むしろ、そいつから全てのロイミュードが生まれたんだろ」
そうしながらも、剛は立ち上がる。
「だから、邪魔するなよ」
それだけ言い、剛は立ち去る。