こちらが 濃厚豚骨タコ無双さんの
濃厚無双ラーメン タコワサトッピングです
うっひょ〜〜〜〜〜〜!
着席時 コップに水垢が付いていたのを見て
大きな声を出したら 店主さんからの誠意で
チャーシューをサービスしてもらいました
私のバフ共有EX次第でこの店潰すことだってできるんだぞってことで
いただきま〜〜〜〜す! まずはスープから
コラ〜!
これでもかってくらいドロドロの濃厚スープの中には
ネジが入っており 怒りのあまり
卓上調味料を全部手榴弾に差し替えてしまいました〜!
すっかり店側も立場を弁え誠意のチャーシュー丼を貰ったところで
お次に 圧倒的存在感の極太麺を
啜る〜! 驕るな〜!
ワシワシとした食感の麺の中には ケーブルが入っており
流石のSUSONOも 厨房に入ってしまいました!
ちなみに、たまたま居合わせた『美食研究会』と一緒に店主さんを爆発させる様子は ぜひサブチャンネルをご覧ください
「"何やってんだお前ェッ!!"」
何故かアビドス生のスソノが、ゲヘナ自治区で風紀委員会に捕まったという知らせを聞いた。アレサと一緒に来てみれば、ようやく話を聞く事ができた。どうやらラーメン屋で一悶着を起こしたらしい。
「違うんです。その、アレは……爆破して良かったです」
"ヒナ、悪いけどこの生徒は私が預かってもいいかな?"
「うん……」
「おい、先生が珍しくキレてるし、ヒナも萎びてる。何かあったかはまだ知らんが、反省しろスソノ」
「はい……」
割と外交問題に発展しかけたこの件は、【シャーレ】に預かることで事なきを得た。……得たのかな。
ひとまず、詳しい話を隣の牢屋にいる”
ゲヘナ生まれによく見られる、ツヤのある銀髪のストレートロング。麗しさのある顔立ちに、スラッとした体型。万物を見定めるかのようなルビー色の瞳を宿す彼女は、さながら「お嬢様」の品格を放っている。
実際に「お嬢様」な彼女だが、その正体は指名手配のテロリスト、『美食研究会』の頭領である。普段はハルナ含む四人組の同好会らしいが、今回は一人だったようだ。
「こんばんは、先生。それと、お初にお目にかかります、鉄杖アレサさん」
"やあ、ハルナ"
「知っているのか。スソノに知り合いが出来て良いとは思ったが、相手がテロリストとなると考えものだな」
「フフフ……ひとまず、お話してもよろしいでしょうか?」
ピリピリしている私たちを置いて、ハルナは事のあらましを話始めた。
D.U.区とゲヘナの境目にできたらしいラーメン屋、『濃厚豚骨タコ無双』。店の情報を得たハルナはそこに立ち寄ることに決め、早速一押しのラーメンから頂くことを決めたという。
時を同じくして、ラーメン巡りが趣味のアビドス生、
あまりにも早い即断のレビュー。食事を前に低評価は如何なものかと思ったが、さながら牛丼の如き決断力に感銘を受けたハルナは、スソノと共にラーメンを食べることを決め──
「長い。犯行動機だけ言え」
「提供されたラーメンにネジとケーブルが入っていました。許されざる所業でしたので、二人で一緒に爆破しましたの……♡」
"ハネムーン旅行に行ったかように犯行を自慢しないでね"
とんでもねぇ奴と気が合ったな……とこぼしたアレサだが、気持ちは同じである。
ちなみにスソノはハルナの言動に照れていた。いや照れるな犯罪だぞ。
"……とりあえず、君は『矯正局』のお世話になろうね。ハルナは……そっちの裁量で"
「了解。いつも通りだけど、(ゲヘナ学園からの
「フフフ……実はかなり手痛い罰ですわ。ほら」
「ほらじゃないだろ……」
「せ、先生……アレサ……ごめんなさい」
"謝れて偉いね。じゃ、行こっか"
──その後、矯正局で大量に反省文を書き終えたスソノは、同じく勾留室から出所したハルナと共に、屋台車で復活した『柴関ラーメン』を食べに行くのであった。
"そういえば、スソノってどうしてラーメンが好きなのかな?"
「ラーメンはコスパに見合った食べ物ですからね。肉、炭水化物、野菜……それらを同時に摂取できますし、一杯辺りのカロリーも高く腹持ちもいいです。一杯分の単価も安いですしね。そして何より美味しい! この世で最も美味しい完全栄養食にして最高の料理ですからね! 風邪を引いた時には妖怪MAX*2と合わせて食べたらずぐ元気になりますよ!」
……次に彼女が当番になった際は、栄養学について教えてあげようと決意した。
△
仰々しい金属音が響き渡る。銃弾とは違う、重く、荒々しくぶつかり合う金属音は、二人の少女が奏でていた。
互いにスポーツインナーとホットパンツというラフな格好。素足で、砂地という安定しない足場に立ち、二人は互いに息を切らして睨み合う。
向ける形相はあまりにも少女に似つかわしくなく、極限状態に陥った獣のよう。それぞれ、狼耳の少女は錆びついた鉈を、金髪のおさげの少女は錆びついたサーベルを手に、剥き出しの殺意を剣に纏わせた。
『んッ!!』
『ぐルァッ!!』
ガァンッ! ギィンッ!!
『うん、良いな。二人とも良い成長っぷりだ』
『うへぇ〜……あのまま
──剣術の師、鉄杖アレサは二人の稽古を見ていた。
ついででホシノも来ており、二人でビーチパラソルを設置し、キャンピングシートに寝そべって、剣戟を眺めている。
『早くっ、負けて……!』
『うるせッ! お前が、早く倒れろ……ッ!』
鉈持ちがシロコ、サーベル持ちがエリである。アレサ製の「何回殴ってもダメージが入らない剣」*3を、アレサは二人に黙って持たせ、どちらかが倒れるか降参するかのデスマッチを設けたのだ。
ついに『武器製造台』を建築できたアレサは、以前から作りたかった剣を生産し、試しとして二人に配ったのである。
場所をあえて疲れやすい屋外の砂漠地帯にセッティングし、デスマッチを言い渡してからすでに三十分。バチバチに斬り合った彼女たちの精神は、既に限界一歩手前。終了条件が「どちらかが倒れるか降参するか」なために、負けず嫌いの二人は、互いに一歩も引く事なく剣を振るっていた。
『……こういうのもアレなんだけどさぁ』
『うん?』
『アレ怖すぎない? 傷が入らない癖に痛みはあるって、一生殴ることができるよ?』
『だろう? だからかつての世界では量産しまくって、ああやって仁義無きバトルをやらせて誰もがあらゆる武器種を使えるようにしていた。かつての私の仲間たちは、全員アレを経験済みだ』
『だんだん二人の人間性が無くなってるように見えるけど』
『逆に神秘は磨きがかかりつつあるな。攻撃性がかなり増している』
キャットファイトなんて表現で収まらない。斬っても斬っても、痛くはあるのに全然疲弊しない。どうやっても肉体的ダメージを与えることができず、何度斬っても、痛烈な一撃を与えても、痛い事以外は平気なのである。
砂漠の熱、火傷しそうになる足裏、ごっそりと持っていかれる精神と水分が、互いのタイムリミット。その中で、どうやって相手を確実に屠るか。
打ち合い、殺し合うことで、より力強く、より鋭く、剣術が磨かれてゆくのだ。
『……次で決める』
『……アタシもだ』
両者共に限界一歩手前。格ゲーで言うところの、体力ゲージがドット1ミリな状態で、二人は各々剣を構える。シロコは鉈を前に出し、背を低くし、牙を向けた狼の如く構える。エリもまた腰を低く降ろし、サーベルは両手で持って、右下段に構える。
砂にまみれ、汗が全身を濡らす。
──それは同じだ。
斬っても斬っても、一向に倒れない。
──それは同じだ。
だったら次の一撃で、確実に傷を入れる。
──絶対に。
ギリッ、と歯を噛み締める。誰が鳴らしたのか定かではない。だがその瞬間、誰しもが時が止まったかのような錯覚を受けた。
シロコが、跳ぶ。エリが、動く。ホシノは手に砂を握り締め、アレサはただ見つめるだけであった。
『ん──!!』
『死ね──!!』
斬──
二人の姿が交差し、位置が変わる。互いに剣を前に突き出し、残心。ひゅぅ、と砂風が吹き、数秒、数十秒と構えが解かれぬまま時間が過ぎ──
──倒れたのは、エリ……と、シロコ。二人同時だった。
『衛生兵ェーッ!』
『んもー、何となくそんな予感してたよ〜』
アレサとホシノは飛び出し、目を回す二人を引きずってパラソルの下へと運んで行った。二人とも脱水症状である。冷たすぎない水で体を洗い、幹部を冷やしながら、ぬるめのスポーツドリンクを飲ませた。
『んく、ん……ぷは。やれなかった』
『くっぷ……ふぅ。クソッ、タフな奴だな』
汗と砂まみれからようやく解き放たれた二人は、互いの健闘に拳を合わせる。いい笑顔を向けるが、視線はバチバチと火花を散らしており、お互い勝ちを譲るつもりは無さそうだ。
が、そんなことを言ってられないのが一人。
『二人とも、安静にしていなさい』
『『はい』』
先輩として、これ以上はNGと判断を下すホシノ。流石にまた一戦とはいかない体力だったために、シロコとエリは素直に従った。
『ひとまず、『トレーニングウェポン』の性能は確かめれた。今後はこれを使って剣術訓練しよう』
『『トレーニングウェポン?』』
『あぁ。斬っても斬っても傷が入らなかっただろう? アレは私由来の神秘の力ではなく、武器がそういう作りになっているんだ。痛いけどダメージは入らない武器で、
『『…………』』
『おい、なんで私に殺意を向ける』
──安静にしろと言ったのに、シロコとエリがアレサを追いかけ回して、ホシノが止めに入るまで数分。
改めて二人を寝かせたホシノは、二つの武器を目にしていた。シロコとエリが使っていた、トレーニング用の鉈とサーベルである。鉈は見た目通り鉈で、持ち手以外の金属部分がオレンジ色と化すまで錆びていること以外は、普通の鉈に見えるだろう。サーベルも、某海賊漫画に出てくるような、
これが、どれだけ相手を斬っても傷付けられず、しかし痛みだけは確実に与えることができる、『トレーニングウェポン』。ゲマトリアが所持しているようなオーパーツや、先生が時々見せる連邦生徒会長の遺品、『シッテムの箱』と比べれば、こちらの方がよりオーパーツらしく見えてしまう。
『ふーん……え、柔らかっ』
試しに鉈を持ち、刃を指先でツンツンと触ってみれば、なんと柔らかい。錆びているので金属製ではあるのだろう。しかし、刃の感触は弾力性の強いタイヤゴムのよう。金属のつもりで触れば「柔らかい」のは確かだ。
『ホシノもやってみるか?』
『え? いやー、うーん。どっちもおじさん向けな武器じゃないしなぁ』
『と、言うと思ってだ。盾型のトレーニングウェポンも造ってみた』
『準備良過ぎない? ……さては、戦ってみたいんだ?』
冗談混じりで言ってみれば、当たり前だろう? と言いたげな笑みを返すアレサ。言質を取られたことを察した時には、ホシノの目の前にドサッ! と錆びた塊が落とされた。
普段使っている、折り畳み式のバリスティックシールド。それを再現したかのような、錆びた分厚い鉄塊。試しに手に持って開いてみれば、普段使いの盾と同じように展開された。
『うっへ。すごいね、格納部まで細かく作られてる』
『銃のような複雑な構造じゃないんだ。それなら触らずとも見れば
『ふーん……じゃあ、この中にある警棒みたいなのは?』
『それもトレーニングウェポンだな。散弾銃をメインに使っているお前にはそっちが似合うと思ってな……当然、私はコレを使う』
ホシノが盾に入れられていた、シンプルな一本の錆びた「鉄棒」を取り出すのと同時に、アレサは身の丈の二倍はあろう大剣を抜刀する。長方形のシンプルな板を、そのまま刀身にしたかのような剣。アレサが使う重武器カテゴリと同様の、錆びた「板剣」だ。
『……よし。わかったよ。後輩のワガママに付き合うのも、先輩の役目だからね』
『そうこなくては』
ホシノは盾を左手に、鉄棒を右手に持ってパラソルの外へ。アレサは板剣を右手に、肩に担いで同じく外へ出る。
制服のブレザーを脱ぎ捨て、カッターシャツもスカートも脱ぐ。どうせ汗まみれになるからだ。同じ考えだったようで、下着だけの姿となったホシノとアレサは、互いに向き合う。
『来なよ、後輩』
『剣は私の方が先輩だ。お前から来い』
ジャリ、と砂地を足で掴み、互いに腰を下ろす。
パラソルの下で、シロコとエリは食い入るように見て、始まる瞬間を待ち侘びる。
超越した神秘を持つ者と、技巧で神域に至った者。皮肉なことに、カードは先の戦いと同じ。
互いに構えたまま、数秒の時間が過ぎ、刹那。爆発するかの如く膨れ上がった神秘を纏った武器が、神すらも屠る鋭利な一撃が、ぶつかり合い──
「クックック……続きは有償です」
「何ということだ。急を目前にして寸止めとは……! 黒服、あなたは如何なる要求を齎す気だ!?」
「昨今の悪質なサブスクライブ形式の手法で研究成果を隠匿するとは、どういった思惑なのでしょう。まさか我々にもその陰湿さを仕向けるとは思いませんでしたよ」
「そういうこったぁ!」
──キヴォトスのどこか。
赤い、非常用照明だけが照らす部屋の中で、【ゲマトリア】の四……三名が集まり、とある映像を観賞していた。
映像の提供主、黒服は相変わらず喉を鳴らすように笑い、二人の同胞に契約を持ち掛ける。
「えぇ、マエストロ。貴方の言う通り、少しばかし融資を頂きたいのです」
「あなたが融資を……? 珍しい。資金勘定に当たっては、あなた以上に上手い者は居ないはず」
『マエストロ』──双頭児を彷彿とさせる、木製の二つの頭部を持つ、高身長のスーツ姿の異形は、驚きを隠せない。ついに仲間にまで契約を持ち始めたか、と冷や汗を垂らしたが、黒服の真剣な様子に、遊びでこのような真似をしたのではないと察する。
「……もしや、
「えぇ。おかげで、少しばかしとは言い難いほどに、手痛い出費をしてしまいましてね」
紳士を彷彿とさせる首なしの異形、『ゴルゴンダ』の質問に黒服は頷く。
「鉄杖アレサでしたか。彼女の「テクスチャ」の原典……我々が知る『外』とは異なる、全く別の『外』。そこがどのようなものだったか、お聞きしても?」
「いえ、ゴルゴンダ。貴方であれば、事前情報を抜きにして、初見の感想をお聞きしたい。貴方に分かりやすく伝えるならば、「ネタバレ」は慎むべきでしょう?」
「そういうこったぁ!」
『ゴルゴンダ』が手に持つ肖像画──『デカルコマニー』が主張する。肖像画であるにも関わらず、顔を全く見せることのない、フェルトハットを被った後ろ頭は、botめいた定型文で黒服を肯定しつつも、ほんのちょっと苛立ちを隠せなかった。
「それほどまでに、かの『外』に価値があると?」
「……これだけは言ってもいいでしょう。それほどまでに、かの『外』は危険でした」
おかげで酷い目に遭いましてね……と、こぼす黒服。そんなことをのたまいながらも、笑い声だけは本物で、さながら勝ち誇ったかのよう。
なるほど、そこまで言わしめるのなら。『マエストロ』も、『ゴルゴンダ』も、今手元にあるカードを脳裏で探る。
「……いいだろう。少しばかし、手を貸そうではないか」
「私も手を貸しましょう。あなたが視た鉄杖アレサの原典、どれ程のものか……」
「そういうこったぁ!」
「クックック……決まりですね。貴方方の協力に、感謝します」
ここに募った【ゲマトリア】の三人は、こうしてとある『秘義』を視るためだけに、さらに手痛い出費を重ねることになる。
──『キヴォトス』が透き通った世界ならば、『Kenshi』は荒廃し破滅を緩やかに待つ世界なのだから。
ちなみにベアおばは別所で作業中&誰にも呼ばれていないので不在でした。
あの世界ほど彼女の理想に近しい世界はありませんが、彼女が求めるような『崇高』は存在しないため、どのみち聞いても興味は惹かれなかったでしょう。
ゲマトリアの男衆。とても好きなんですけど故に扱いづらい。
幕間はこれで以上です。
次回は、語られなかったエピソードを一つ挟み、生徒紹介に移ります。
ブルアカステータス風のプロフィール
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