冷たい帝国   作:暖かい作者

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匿名投稿で失礼します。
本作は現在削除されている「50年後のグラ・バルカス帝国召喚」に強く影響を受け、当該作品の削除にショックを受け自分で描き始めた次第であります。

二番煎じではありますがよろしくお願いします。


序章
プロローグ


 

 惑星ユクド。

 世界に宣戦を布告し、大陸を荒らしまわったケイン神国との戦争は、最終的にグラ・バルカス帝国の勝利に終わった。

 ケインは敗戦し、グラ・バルカスの保護領となり、戦後はケイン共和国として歩むこととなる。

 これでユクドで争いはなくなり、平和な時が訪れる……かに思われたがそうはならなかった。

 

 戦後、ケイン共和国と国境を隣接する"ミッドガル連邦"が突如として軍事的拡張を繰り返し始めた。

 ミッドガル連邦では、ある"天才"が相対性理論を発見。これの応用で、彼の国は原子反応を利用した究極の大量破壊兵器、原子爆弾を開発したのである。

 これに呼応し、ケインを保護するグラ・バルカス帝国との対立は激しくなった。

 だがミッドガル連邦は、覇権国家となったグラ・バルカスに対して怖気付く事はなかった。何せ核兵器があったからである。

 その究極の兵器を用いて助長を繰り返し、ついにはグラ・バルカス帝国の最後通牒すらも無視。そしてケイン共和国へと軍事侵攻を開始した。

 

 これが後に"ケイン事変"と呼ばれる、本格的な軍事侵攻であった。

 

 だが当のケイン共和国は対応が後手に回ってしまい、国土の大半が電撃戦で制圧されてしまう。

 これはミッドガル連邦が入念な計画を持ってして侵攻の準備を進め、事前の工作でケインを骨抜きにしていた事もあり、被害を大きくさせていた。

 そしてそんな醜態を晒していたケイン共和国に対し、ミッドガル連邦は原子爆弾を初めて投下した。

 これにグラ・バルカスが脅威を認識、そして激怒した。

 この軍事侵攻と虐殺には黙っていられない。グラ・バルカスはすぐさまケインに対して援軍を派遣し、ここに大規模な戦争が巻き起こった。

 

 

 

 

 

 地を荒らすミッドガル軍の重戦車に対し、果敢に抵抗するケイン軍。戦後の新兵器たる対戦車誘導弾が、分厚い装甲を誇るはずの重戦車を次々と撃破していく。

 しかし、撃破の戦果に喜びを抱える束の間。ケイン軍の陣地に強力な砲撃が降り注いだ。

 味方の榴弾砲は軒並みやられていた。この頃になると榴弾砲の射程も大幅に延伸され、ケインの旧式榴弾砲では太刀打ちできなかった。

 このまま全滅か、と思われたその時。味方の陣地の方向から戦車の音がした。

 

「援軍だ!帝国の奴らが来てくれたぞ!」

 

 誰かがそう叫んだ。

 満身創痍の兵士たちが後方を振り返ると、そこには立派な長砲身砲を携えたグラ・バルカスの新型戦車が、救援に着いたまさにその時だった。

 さらに空から、雷鳴の轟のような爆音が響き渡る。颯爽とグラ・バルカス最新鋭のジェット戦闘機が現れ、原子爆弾を搭載した爆撃機を叩き落とし、敵の戦車師団に対して猛烈な爆撃を行なった。

 こうしてミッドガル連邦の共和国侵攻は挫かれ、国境線は侵攻前に巻き戻る。その後、両者は停戦という形で危機を脱した。

 だが停戦ということは、戦争は終わっていないとも言える。両陣営は即座にお互いを脅威と見做し、大規模な拡張競争を行った。

 

 後に言う、冷戦時代の幕開けである。

 




次話の投稿は直ぐです。
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