相変わらずの遅筆故に不定期更新となりますが気長にお付き合いいただければ幸いです。
セルとの激闘から随分と長い時間が流れた。今日も今日とてこの地球には平和な時間が流れている。すっかり見慣れたパオズ山の背から顔を出しつつある太陽を尻目に、俺は体を大きく伸ばした。
折角なのでこの数年間で何が起こったのかを振り返ってみようと思う。
セルを倒した俺はすぐに家と仕事を探し始めたわけだが意外なことにすぐに見つけることができた。
未来悟飯とトランクスが未来へ帰った後、すぐにブルマから連絡が来た。なんでもトランクスから俺が住む場所を探していることを聞いたらしく、わざわざそれを用意してくれたのだ。
『そういえばトランクスから聞いたんだけど住む場所を探してるんでしょ? うちのカプセルハウスあげよっか?』
『なに!? それはありがたい話だが…本当にいいのか?』
『構わないわ、いくらでも余ってるし。それに聞いた話だと今回の戦いであんたもかなり頑張ったみたいじゃない。遠慮せずに好きなのを持っていっていいわよ』
その時のやり取りがこれである。
流石は世界一のお金持ち企業、何でもないことのようにカプセルに入った一軒家を渡されてしまった。家を丸々くれたブルマと俺の現状を伝えてくれたトランクスに感謝しなければならない。
そんなこんなで俺は新たな住処を手に入れることができた。と言っても場所はこれまで通りパオズ山だ。最寄り駅は徒歩数時間、近くにコンビニもスーパーもない僻地だが飛んでいけばものの数分で着くので特に不便ではない。
すぐ近くに悟空達の暮らす家があり、あの一家とは少々距離はあるが所謂お隣さんという関係である。
これでなんとか居候の宇宙人からお隣さんの宇宙人になることができた。
次に仕事だが、悟空と共に農家を始めることにした。
悟空もチチに働くように圧力をかけられていたこともあり、俺が提案するととんとん拍子に話は纏まった。俺の知る知識でも確か悟空は農家を営むことになっていたのでちょうどいい着地点だったと思う。
『…まさかあの孫悟空と一緒に働くようになるなんて思ってもなかったな』
『ん? なんか言ったか、コルド?』
『いや、なんでもない。それよりも今日の分の仕事を済ましてしまうぞ』
『ああ、早いとこ終わらして修行してえからな』
悟空と共に農作業着に身を包み、畑仕事に精を出す光景は今や見慣れたものだ。
余談だが、仕事道具やノウハウに関してはまたしてもブルマにお世話になった。何から何まで世話になりっぱなしである。足を向けて寝られない相手とはまさにこの事だろう。
俺自身の近況はこんな感じである。
後振り返らないといけないものは俺以外の仲間達のことだろう。特に戦闘力は今後の命運を握る重要な事柄だ。おさらいも兼ねてここ最近の悟空達とのやり取りを振り返ってみる。
△大王と悟空一家△
畑仕事を終えた俺と悟空はいつの間にか日課になった組手をしながら言葉を交わしていた。
「ところで孫悟空。お前、他の仲間達とは最近顔を合わせているのか?」
「なんだよ急に。えーっと、確か前に会ったのは…忘れちまった!」
「…たまには顔ぐらいだしてやれ、皆会いたがっていたぞ」
相変わらず人付き合いにルーズな奴である。きっかけが無いと会えないというわけでもないだろうに。やはり彼の中で最も重要なのは強くなることなのだろうか。
悟空の拳を打ち払い、反撃の蹴りを繰り出す。俺の蹴りを受けて大きく後退する悟空、しかし俺の攻撃はしっかりと両腕でガードされている。
「やっぱ強ぇな~。こりゃあオラも負けてらんねぇな!」
「フッ、それはこちらの台詞だ。このコルド、簡単に追い抜かれてやるほど甘くはないぞ」
「へへ、そうこなくっちゃ!」
更に激しさを増す組手、悟空の相手をしながら今の俺達の戦闘力について考える。
ちょっと格好をつけてしまったが俺と悟空にもはや殆ど差はない。単純な気の大きさでは僅差、少し俺が上回っているぐらいである。
セルゲームから数年の修行を経て、俺もかなり強くなった。具体的には第三形態で超サイヤ人2クラスはあると思う。そして悟空はその俺と互角なわけだから勿論超サイヤ人2への変身を獲得している。
本来の歴史と違い、この下界で修行することとなった悟空。正直な話、俺は不安を抱いていた。もしかしたら原作よりも大幅に弱体化してしまうのではないかと。
その結果、この心配は杞憂だった。この調子なら何の問題ないだろう。ただ、超サイヤ人3を習得できるかはなんとも言えないのが現状だろうか。
「ふぃ~、そろそろ止めにすっか。オラ腹減っちまったよ。コルド、おめぇもうちで飯食ってけよ」
「それはありがたい、チチ殿の料理は絶品だからな」
組手を終えた悟空の誘いで夕食に招かれることになった。実を言うと彼らとは定期的に共に食卓を囲んでいる。最初は遠慮していたが最近は素直にお世話になることにしている。
なんだかんだで身内扱いされるのは嬉しいものである。
悟空の家にお邪魔して最初に出迎えてくれたのは悟天だった。
「お父さん、お帰り! あ、コルドおじさんだ!」
「おお、悟天。今日も元気だな!」
俺の存在に気づいた悟天が飛びついてくる。そしてそのまま流れるように肩車の体勢に移行する。なんでも悟天のお気に入りの場所らしい。単純に高いのが好みらしく嬉しそうに角を握りしめている。
微笑ましいのでなすがままに受け入れているとチチがキッチンから顔を出した。
「こら、悟天! コルドさんに迷惑かけるでねぇだよ」
「まぁまぁ、チチ殿。よいではないか、子供はこのくらい元気なのがちょうどいいというもの。それよりも急に押しかけてしまって迷惑ではなかったか?」
「気にするでねぇ。コルドさんなら大歓迎だ」
見ての通り悟空一家との関係は良好だ。男衆はともかく、居候時代の事を考えるとチチが俺の事を受け入れてくれているのは意外だった。
以前気になったので本人に聞いてみたが悟空をちゃんとした仕事に就かせてくれたことを感謝しているようだ。納得である。
それからすぐに夕食となり悟空達と共に食卓を囲む。
「そういえば悟飯よ。勉強の調子はどうなのだ?」
「実は最近あまり捗ってなくて…。そろそろ通信教育だと限界かなって思ってるんです」
「んだ。だから悟飯ちゃんには高校に通ってもらうことにしただ」
「はい。そろそろ入学式なんですよ。よかったらコルドさんも見に来てください」
「…なに?」
悟飯が高校に通うことになることは知っているが入学式なんてあっただろうか。俺の記憶では編入か転入か、とにかく途中入学だった気がするが。
不思議に思っていると悟空が口を開いた。
「それにしても惜しいよな~、悟飯がしっかり修行したらオラやコルド以上に強くなれると思うんだけどな…」
「悟空さ! あの時の約束はちゃんと守ってもらうだよ!」
「わ、分かってるって…」
チチの剣幕に縮こまる悟空を尻目に考える。
「ううむ…(本来よりも早く独学では限界がきたってことか?)」
これは俺の推測だが本来の歴史では悟飯は自らの父が死んでしまったことに責任を感じてセルゲームの後もある程度は修行をしていたのではないだろうか。悟空に代わってこれからは自分が地球を守っていくのだと。その意思が年数を重ねることでだんだんと薄れ修行量が減っていったのだ。
しかしこの世界では悟空が生きている。だから悟飯はセルを倒した後に何の気兼ねもなく勉強に集中できた。
地球を守る戦力は自分の他にもいくらでもいる。なにせ悟空に加えて俺もいるのだ。それに加えて悟飯自身があまり戦いを好んでいないというのが大きいだろう。
故に悟飯が独学で学力を伸ばす頭打ちが早く訪れたのだ。
「ま、まさか…(この世界の悟飯は本来よりも弱くなっている!?)」
「コルドおじさん? どうしたの?」
「い、いや、なんでもない」
これはあまり良くない変化かもしれない。
まさか悟空の生存が悟飯の戦闘力を減少させることになるなんて予想していなかった。しかし修行させるにも先程のチチの様子を見るとそれも難しいだろう。何より本人のモチベーションも高くはなさそうだ。
「悟飯よ、最後に超サイヤ人になったのはいつだ?」
「へ? いつだったかなぁ…、そういえば最近は変身してませんね」
「…変身はできるよな?」
「多分できると思いますけど…」
でもお母さんがあまりいい顔しないんですよね、と小声で俺に補足する悟飯。
悟飯の戦闘力に一抹の不安を覚えたがあまり深く考えないことにする。まぁ彼の場合は何らかの要因で潜在能力が解放さえれば一気にトップに躍り出るだろう。何の問題もないはずだ。多分。
思考を打ち切り、俺は目の前に並んだ料理に集中することにした。うめぇうめぇ。
△大王とベジータ一家△
ある日、とある思い付きを実行するために俺は悟天と共にカプセルコーポレーションへと訪れていた。カプセルコーポレーションの大きな中庭で手を叩きながらリズムをとる。
「その調子だ、悟天、トランクス。上手くリズムを合わせるのだ。ほら、ワンツー、ワンツー」
「「フュー…ジョン!」」
見ての通り悟天とトランクスにフュージョンを教えている最中である。
本来なら悟空があの世で習得する技なのでどうしたもんかと頭を悩ませていたのだがよく考えれば何も難しい話ではなかった。
俺は技の概要もポーズも知っている、ならば俺から教えればいい。それにコルド大王の立場なら知っていたとしても何もおかしくはない。
このことに気づいた時は頭を抱えた。もしかするとセルとの戦いで大いに役に立っていたかもしれない、としても過ぎたことを悔やんでも仕方ないので今は悟天とトランクスに技を教えるのに集中する。
「ねぇおじさん、本当にこんな変な動きで強くなれるの?」
子供のトランクスが疑わしげな眼で俺を見てくる。
「変な動きではない、フュージョンだ! この技はメタモル星人に伝わる秘技、これが成功すればお前達は地上最強の戦士へとなることができるのだ!」
「ほんとかなぁ…」
「でも地上最強の戦士だって! もう少し頑張ろうよトランクス君!」
「仕方ねぇな~」
フュージョンの有用性を説くがいまいち信じてもらえない。しかし一度成功すればきっと分かってくれるはずだ。
Z戦士達の大幅な戦力増加につながることもあり俺の指導にも熱が入る。
「さぁ2人とも、もう一度だ! ほら、ワンツーワンツー!」
「…おい、人様の家でなにをやっているんだ」
「あ、パパ!」
「こんにちは! ベジータさん!」
気が付くとベジータがすぐ後ろに立っていた。相変わらず不機嫌そうな目つきで俺を睨みつけている。歓迎されてないように見えるがこいつはいつもこんな感じである。
なんなら定期的に修行に付き合わされている。おそらく戦闘力的にちょうどいい相手なのだろう。それなら悟空でいいのではと一度聞いてみたがそれは気に入らないらしい。よく分からない奴である。
「俺の息子に変なことを教えるんじゃない」
「変なことではない! これはフュージョンという技でな…」
「フュージョンだと?」
「うむ、メタモル星人の話はお前も聞いたことあるだろう」
もしかしたら知っているかもしれない、と聞いてみたらベジータは何かを思い出すように考える素振りを見せた。
「メタモル星人…確か不思議な術を使う種族だと聞いたような…」
「その通りだ。この技もその一つ、2人の戦士が融合することで凄まじい力を持つ1人の戦士に生まれ変わることができるのだ!」
俺がベジータに力説しているとちび達が顔を見合わせて嬉しそうに頷いた。
「聞いたかよ悟天! パパも知ってるってことはもしかしたら本当かもしれないぜ!」
「そうだね! ベジータさんなら嘘つかないもんね!」
「(…なんか遠回しに貶されてない?)」
言外に俺が信用ならない奴と言われている気もするがまぁいいだろう。特訓にやる気をだしてくれればなんでもいいのだ。
「お前達! 今こそ特訓の成果をベジータに見せつけてやるのだ!」
「よし、やってやろうぜ悟天!」
「うん、トランクス君!」
「「フュー…ジョン! はぁっ!」」
指が合わさると同時に2人の姿が1つに重なり、同時に気が膨れ上がる。ノリと勢いで2人に指示したのだがまさか本当に成功するとは思わなかった。
「じゃじゃーん! ゴテンクス参上!」
「な、なんだと!?」
「おお、成功だ!」
光の中から現れたゴテンクスに驚愕するベジータ。それもそのはず、まだまだ年若い2人の子供が瞬く間に自分に匹敵する戦士に生まれ変わったのだから。
なんなら俺も驚いた。知っていたとはいえまさかここまでパワーアップするとは思わなかった。まさに想像以上、ここから超サイヤ人への変身もあるのだからとんでもない強さである。正直俺もビビっている。
「よ、よし、ゴテンクスよ、お前の力をベジータにぶつけるのだ!」
「いえーい! 了解だぜ!」
「面白い…! フュージョンとやらの力、見せてもらおうか!」
ゴテンクスとベジータが戦いを始める。けしかけておいてなんだが、とても街中でやっていい戦いの規模ではない。カプセルコーポレーションの広い庭じゃなければ大惨事だ。
2人の戦いを眺めながら戦力を分析する。
見ての通りゴテンクスも強いがそれに一歩も劣っていないベジータも大したもの、むしろ今のゴテンクスよりも上手だ。悟空や俺と互角と見てもいいだろう。
おそらくだがこれも悟空が生きているのが大きいのだろう。本来、悟空が死んだことで目標を失ったベジータは修行への熱が弱まる期間があるのだろう。しかしこの世界ではそれがなかった。
セルゲームを終えてから悟空に追いつくべく厳しい修行を毎日のように続けていたのだろう。
その結果今のベジータは悟空にまったく引けを取らない実力を手にした。
「くっそー! このゴテンクス様を甘く見るなよー!」
「な、超サイヤ人だと!? こいつらいつの間に…!」
ゴテンクスが超サイヤ人へと変身する、まさか既に変身できるとは知らなかった。変身したゴテンクスに対抗するようにベジータも超サイヤ人へと変身する。
戦いは更に苛烈を極め、広い庭の木々が倒れ、池の水が大きく波打つ…ってこのままではまずい!
「ま、待て、お前達! それ以上気を高めるなー!」
「「だだだだだだだだ!!」」
「や、やめろぉー!」
俺の必死の呼びかけはまるで届かず戦いは更に激しくなっていく、それに伴い庭もどんどんと荒れ果てていく。
結局2人の戦いはゴテンクスのフュージョンが解けるまで続くこととなった。
騒ぎを聞きつけてやってきたブルマに俺とベジータ、悟天、トランクスはしこたま怒られたのだった。
△
最近の出来事は大体こんな感じだろうか。俺の知る歴史とは少し異なるがそこまで大きくは変わってない。
例えばクリリンも無事に18号と結婚したらしい。セルゲームが終わった時に随分と焦った記憶があるが丸く収まってくれて本当に良かった。この報告を聞いた時は胸を撫で下ろしたものだ。
以前どうやったのかクリリンに聞いてみたら滅茶苦茶長い惚気話を聞かされたので詳しい経緯は割愛する。
それよりも悟飯が高校に入学したということはそろそろブウ編が始まる時期だ。来るべき戦いに向けて俺も気を引き締める。
それはそれとして仕事を疎かにすることはできないので今日も今日とて畑仕事に精を出す。
すると突然俺の隣に悟空が現れた。瞬間移動だ。
「よ、コルド」
「遅いぞ、いったい何をしていたんだ孫悟空」
「へへっ悪い悪い、準備運動してたら遅れちまってよ。さっ、それじゃあ始めようぜ」
「…何故構える、それに仕事着はどうした?」
現れるや否や構えをとる悟空。それに何故か作業着ではなくいつもの道着を着ている。
「聞いてねぇんか? もう少ししたら天下一武道会って大会が開かれるんだけどよ、オラたちそれに出場することにしたんだ」
「天下一武道会だと!?」
「? ああ、ベジータやピッコロも出場するみてぇだからな。目一杯修行しねぇと…、オメェもでるだろ?」
まさか天下一武道会の開催がそんなに迫っていたとは知らなかった、大会はともかくバビディの来襲に備えて俺も本格的に修行するのもいいかもしれない。だが…
「しかしまだ今日の仕事がだな…」
「そう硬いこと言うなよ、いいもん見せてやっからさ」
「いいものだと…?」
にやりと笑う悟空に嫌な予感がした。
そんな俺を置いて悟空が気を高め、超サイヤ人へと変身した。
「これが超サイヤ人だろ? それでこれが超サイヤ人の壁を超えたサイヤ人、超サイヤ人2だ」
「それがどうした…ってまさか…」
「それでこれが更に超サイヤ人の壁をもう一つ越えた…!」
「ま、待て、ここで変身するつもりか!? そんなことをしたら…」
言うまでもなく周囲には俺達の畑がある。もしこんなところで超サイヤ人3に変身なんかしたらとんでもないことになる。
しかし俺の言葉も聞こえてないのか悟空は気を高め続ける。
「はぁぁぁぁぁぁぁ…!」
「ワ、ワシの畑が…、野菜が…よせぇー!」
畑を守るために必死に悟空に呼びかけ続ける。
何というか…最近はこんなのばかりである。
△
「…気づいたかい? ダーブラ」
「はい、バビディ様。レーダーが異常ともいえる巨大なエネルギーを探知しました。発信源はやはり地球です」
「また…か」
地球から少し離れた宇宙の何処か、宇宙船の中で2人の男が会話していた。名はバビディとダーブラ、封印された魔人ブウの復活を目論む悪の一味である。
「測定器が振り切れるほどのパワー…。いったいどうなってるんだ! よりにもよって魔人ブウが封印されている地球にあんなパワーを持った人間がいるなんて…ちきしょう!」
「よいではないですか、バビディ様。確かに凄まじいパワーですが伝説の魔人が復活すればこちらのもの。いくら巨大な力を持っていようが魔人ブウに勝るとは到底思えません」
地団太を踏むバビディをダーブラは宥める。しかし、バビディの苛立ちは抑えることはできなかった。
「こんな連中がいたら復活させるのも難しいということを言っているんだこのバカ! あの忌まわしい界王神達も邪魔してくるに違いないよ、こいつらと協力してね!」
「も、申し訳ございません! しかしあれほどのパワー、魔人ブウ復活のエネルギーに最適かと…」
汗を流しながらバビディに平謝りするダーブラ。本来の力関係ならバビディはダーブラの足元にも及ばない、しかしバビディの強力な洗脳の魔術による支配によりダーブラはバビディの言いなりになっている。額のMマークはその証なのだ。
「…まぁお前の言うことは一理あるよ。それにしても地球にあんな連中がいることが事前に分かってよかったよ。おかげでいろいろと準備することができたからね」
「はっ、私とこの男がいれば間違いなく魔人復活の宿願を果たすことができるでしょう」
バビディとダーブラが振り向いた先には一人の男が佇んでいた。額にはダーブラと同じMマークが刻まれていた。
「そうだね、それにアレもあることだし…、とにかくお前には期待しているよ、クウラ」
「…はい、バビディ様」
新たなる脅威が地球に忍び寄ろうとしていた。