食戟のゼロ   作:サクラモッチー

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【前回のあらすじ】
遠月十傑評議会第零席、柿沼朔矢登場!!


柿沼朔矢という男

柿沼朔矢は遠月十傑評議会の一員である。

 

だが、その存在は十傑内でも知られていない。

 

その理由はただ一つ。

 

彼が第零席という特殊な立ち位置にいるからである。

 

というのも....第零席は第一席よりも強力なポジションではあるものの、他の十傑と違って第零席は学園には仇なす存在を食戟を使って排除するという役割を持っており、その役割故に決して表舞台に出ることはない影の存在。

 

それこそが遠月十傑第零席なのだ。

 

そのため、遠月学園での普段の朔矢はその顔を知られぬように過ごしているためなのか、柿沼朔矢=極星寮所属のチャラい三年生という感じのイメージが良い感じで築かれつつあった。

 

「よぉお前ら、元気か?」

 

そんな彼は今現在、極星寮の仲間を見つけたからか.......その仲間に対して声をかけていた。

 

「あ!!カッキー先輩!!」

 

話しかけてきた朔矢に対し、極星寮の後輩こと吉野悠姫は顔を明るくしながらそう答えた。

 

その隣には彼女と同じく極星寮所属の榊涼子もおり

 

「柿沼先輩、今日も元気そうですね」

 

ニコッと笑いながらそう言った。

 

「まぁ、元気なのが俺の取り柄だからな☆」

 

そう言った後、二人に向けてダブルピースをしながら片目ウィンクをする朔矢。

一方、そんな朔矢を見た悠姫は

 

「いよっ!!流石はカッキー先輩!!」

 

囃し立てるようにそう言った。

 

それは涼子も同じだったのか.......朔矢に向けてこんなことを言った。

 

「柿沼先輩が元気だと、何だか私も元気になっちゃうんですよね」

「お?もっと褒めてもいいんだぞ?」

 

涼子の言葉に対し、ドヤ顔でそう言う朔矢。

 

「先輩、あんまり調子に乗ると痛い目に遭いますよ」

「涼子ちゃんは相変わらず真面目だねぇ」

 

ニヤッと笑いながらそう言った後、涼子の頭をポンポンと撫でると

 

「でもまぁ、そこが涼子ちゃんの良いところなんだけどな〜」

 

彼女の耳元でそう囁いた。

 

すると、涼子は顔を赤くしたかと思えば.......こう叫んだ。

 

「さ、囁き褒めボイスはやめてください!!」

 

そんな涼子を見た朔矢が可愛いと思っていたのを尻目に、悠姫は羨ましそうな顔になっていたのはまた別の話である。

 

「ところでよ、あのピカピカの一年坊が慧にカウンターをかましたって本当か?」

 

朔矢がそう言うと、二人は顔を見合わせたかと思えば....その一年坊の正体を何となく察したのか

 

「あ、もしかして幸平くんのことですか?」

 

悠姫は朔矢に向けてそう言った。

 

「確かに幸平くんの作った料理は美味しかったですし、何より一色先輩も認めてましたけど.......それがどうかしたんですか?」

 

涼子の言葉に対し、朔矢はピクリと反応すると.......すぐさまニッコリと笑った後、こんなことを言った。

 

「いや〜、実はその時の俺って盛り上げすぎて爆睡してただろ?だからどんな感じだったのかが知りたくて.........」

 

実際のところ、彼が爆睡していたのは学園を乗っ取ろうとしていた奴を食戟でボコボコした疲れが原因なのだが.......それはここだけの話である。

 

「う〜んと....その時は夜中だったんですけど、幸平くんの作ったサワラのオニギリ茶漬けはとっても美味しくて、箸が止まらなかった記憶があります!!」

「.......へぇ」

 

自身の後輩である幸平創真の作った料理が気になったのか、それとも料理人としての血が騒いだのか、そう呟く朔矢。

 

その目はまるで獲物を見定める肉食動物の瞳だったのだが.......悠姫達がこちらを向いた瞬間、朔矢は元の表情に戻るのだった。

 

「あと、その時幸平くんはポワレっていう調理方法を使ってたみたいです」

「ポワレ?ポワレってフランス料理の?」

 

朔矢がそう尋ねると、コクリと頷く涼子。

 

そんな涼子の様子を見た朔矢は、これから面白くなりそうだと思いつつ、二人の頭をポンポンと触りながらこう言った。

 

「悠姫ちゃん、涼子ちゃん。とりま今日も頑張れて偉いな」

 

一方、頭を触られた二人はというと

 

「えへへ〜」

「.............」

 

悠姫が嬉しそうにしていたのに対し、涼子は顔を真っ赤にしていた。

 

「涼子ちゃん、顔真っ赤だけど.......何かあったのか?」

「い、いえ!!何でもないです!!」

 

そう言った後、バタバタとその場を去っていく涼子。

 

「あ!!待ってよ涼子!!」

 

そんな涼子を追いかけるように、悠姫もまたその場を去ると

 

「.......後輩ってやっぱ可愛いなぁ」

 

ニヤニヤ笑いながらそんなことを呟いた。

 

こうして、彼の変わらない日常は進んでいくのだった。




柿沼朔矢
本作の主人公(18歳)
遠月学園の真の頂点にして最強のポジション....第零席に君臨する料理人。
主に学園に仇なす輩の排除をしていて、得意料理は和食。
普段は金髪ロングの髪なのだが、調理をする際はオールバック&ポニーテール+作務衣という格好をしている。
実は髪は染めていて、地毛は黒髪。
表向きはチャラ男として振る舞っているので、得意料理が和食であることは誰にも知られていない。
料理人としての実力はまさにトップクラス級で、彼と戦った料理人が料理人であることを諦める程の実力なんだとか。
極星寮に所属していて、めっちゃ後輩のことを心配してる。
なので、極星寮メンバーからは懐かれている。
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