ソロプレイヤー、ナザリックに挑む   作:No_46

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2日も遅れてすいません!



陰キャ過ぎる…!

 ヤムチャ状態の私に再度攻撃が加えられようとした時

 

「あれ? ちょっと待って、この人大会3位のゾンビの人じゃない?」

 

 その声に攻撃をしようとしていた周囲の異形種プレイヤーたちが動きを止める。

 声を発したのは二つの盾を持ち、てかてか光るピンク色の粘液体、スライム種のタンクのようだ、続いて近くに居た豪華絢爛な鎧のバードマンが

 

「俺も知ってる! この人あれだよ! めちゃくちゃかわいいNPC連れ歩いてる人! 

 一回話してみたかったんだよ!」

 

 と高いテンションで声を上げる。

 

「あ~悪かったな…

 で、いきなり走ってきて何の用なんだ?」

 

 そして誰もが武器を下した中で声をかけてきたのは黒山羊姿のプレイヤー、私はその声に応える。

 

「ぁの…その…

 た、たっちさんの事大会で知って…とってもプレイヤースキルがすごかったのでお話を聞きたかったのと、できれば仲間に入れてほしくて…」

 

「え? クランやギルドには参加してないんですか!?」

 

「ヒュッ! ひゃ、ひゃい…」

 

 私が一度も集団に属したことが無い事実に驚いたのか骸骨の魔法職に見えるアバターが大声を上げ、思わずビックゥ! と飛び上がってしまう。

 

「あ、すいませんいきなり大声出して

 でも大会に参加して3位取った人が無所属なんて、勧誘とか多くあったと思うんですけどなんで参加しなかったんですか…?」

 

「い、いや~、あの私あがり症で…

 そういう勧誘してくる人達はほとんど人間の人ばっかりだったっていうのと…

 強い人のところでもっとプレイヤースキルを磨きたかったんです!」

 

 私の答えに

 

「おお…かなりやる気に満ちてますけどウチのクランはドリームビルダーとかのそんなに強くない人も結構いますよ?」

 

「そうそう、モモンガさんとか特に死靈系の格下殺しばっかり組んでるし、レベルもまだ90代の人も多いよ

 実際私も96レベルだし」

 

 スライムプレイヤーのかわいらしい声とともに指さすように触手が伸び、その先に居る骸骨に先端を向ける。

 

(そういえば思い出してきた、モモンガだ、原作主人公で情報得てるなら上の上レベルで強い…みたいなあやふやな記憶がある! 

 っていうか強くなりたいみたいに言っちゃったけど大丈夫!? 

 私が大丈夫でもノリに合っていないって追い出されたりしない!? 

 いや、とりあえず私自身はガチビルドじゃなくても全然大丈夫だってことをアピールしないと!)

 

「全然大丈夫です! 

 私一人でダンジョン攻略するのにも限界を感じていたので! 

 ドリームビルダー自体も私自身そうやって遊ぶこともあるので無問題です! 

 ですから何卒…何卒…」

 

 そう地面から顔だけを上げた私が言うと周囲は少し考え、離れたボイチャが私に聞こえない場所で話し合い始めた。

 

 

「え~皆さんはどう思いますか?」

「ちょっとたっちさん! あなたのファンなんですからあなたが決めてくださいよ! 

 クランもたっちさんが作ったんですし!」

「いや、モモンガさん、流石に私の一存では…モモンガさんはどう思います?」

「俺としてはまぁ参加させても、クランなのでそこまで出来ることもないですし、それに万が一何らかの悪だくみをしているプレイヤーだとしても態々仲間になる必要は薄いと思うので…

 あ、でも襲撃の情報源として潜り込んだ可能性もあるのか。

 まぁ一定期間様子見して大丈夫だと判断したら加入してもらえば良いと思います。

 ただ他の人の意思の確認と…あ、そうだ、ログイン時間とかのすり合わせも必要ですから、そこら辺を聞いた後に改めてクランメンバー全員で決めるっていうのはどうですか?」

「俺もそれでいいと思うぞ、たっちに憧れてるのは気に食わないがな。

 だがゲームが始まって以降毎日ログインして、尚且つ長時間遊んでいるらしいから富裕層の子供ってことも考えられる。

 そこら辺の関係も考慮に入れたほうが良いと考える」

「俺はどっちでも良いよ

 もし参加してくれるならあの人のロリしかつるぺた居ないNPCパーティに胸無し女性の素晴らしさを布教したいな」

「はいはい! 俺は滅茶苦茶大歓迎! 

 貴重な女性メンバーだし! 

 特にどうやって美人なNPCを作ってるのかとか知りた「ゴン!」ちょ! 何すんの姉ちゃん!」

「愚弟、お前は一旦黙れ。

 私は同じ女性プレイヤーなら歓迎だし、他の皆が良いと思うなら良いんじゃない?」

 

 他のクランメンバーにも聞いたがそこまで拒否するほどでもないと賛成が多く、念の為1週間ほど様子を見て合流させるという話で纏まった。

 

 

 何事か話していた様子のたっち・みーたちが戻ってくる。

 私はそれを判決前の被告人のような気持ちで待っていた。

 

「えー、ナヅキさん? 

 話し合った結果、一応一週間仮参加という形でお願いしたいんですが大丈夫ですか?」

 

「え、あッはい! 

 全然大丈夫です! よろしくお願いします!」

 

「そんな緊張しないでもっと砕けて良いよ〜私たちはアットホームなクランだからね! 

 私とかこんな姿だけど女同士だし」

 

 たっち・みーの口から出てきた条件に一瞬戸惑うも即座に肯定し、頭を下げる。

 声をかけてくれたスライム種のプレイヤー名を確認し

 

「ぶくぶく茶釜…さん? 

 えっと、わかりま…わかった。

 よろしく」

 

「うんよろしくね。

 でどうする? このあと」

 

 返事を返すとぶくぶく茶釜は他のメンバーに問いかける。

 

「とりあえずナヅキさんにはこのクランについての説明を簡単にしようと思います。

 そのあとは皆さんと交流してもらうなんていうのは…どうです?」

 

「いいですね! 

 じゃあパパっと説明終わらせてくださいモモンガさん!」

 

「ええっ! 俺が説明するんですか!? 

 いやまぁいいんですけど…

 えっと、ナヅキさん

 俺達のクランはナインズオウンゴールっていうんですけど、基本的には週に一回連絡会がありまして、それに参加できない場合は掲示板を確認してもらうという形をとっています。

 掲示板はクランの借りてる溜まり場にあるので後でマップ使って教えます。

 それ以外ですと特に義務はなく自由にやってもらう形です。

 これぐらいですかね、たっちさん?」

 

「良いんじゃないですか? 

 じゃあちょっとした交流会として近くの酒場にでも行きますか」

 

「ねぇねぇ! 

 酒場で連れてるNPC見せてくれない? 

 あ、俺はペロロンチーノね!」

 

「あはい、全然大丈夫!」

 

「俺も見たいな、あ! そうだ! 

 ゾンビだけどめちゃくちゃ動き早いのなんで!?」

 

「そ、それは…」

 

「うーんやっぱりナヅキちゃんまだぎこちないなぁ…

 まぁこれから話していくうちに慣れていくかな? 

 愚弟、ニシキさん、そういう話はついてからにして、っていうかニシキさんは斥候職なんだから周囲警戒して! 一応まださっきのPKがいるかもしれないから! 

 じゃあしゅっぱーつ」

 

 ペロロンチーノと弐式炎雷に声をかけられながら、ぶくぶく茶釜さんの号令で私たちは近くの街に戻っていく。

 

(なんだよ私! 

 めちゃくちゃ話すの下手になってんじゃねぇか! 

 我ながら陰キャ過ぎるし恥ずかしすぎる! 

 これが生まれてこの方会話してこなかった弊害なのか…? 

 ま、まぁ仮だけど参加できたし大丈夫だろ! 

 交流会で好感度を上げねば…!)

 

 私は心の中で悶えていた。

 

 

 ***

 

 

【ユグドラシル】質問スレ【part25】

 

58:名無しの電脳

 ゴッズの素材は確保終わったんだけどデータクリスタル何入れたら良いのかわからん

 できるだけ良いのにしたい

 

59:名無しの電脳

 わかる、適当に最上位データクリスタル集めると悲惨なことになるからな…

 

60:名無しの電脳

 何入れた? 

 自分は手持ちの最上位データクリスタルが天使特攻と悪魔特攻しかなかったからぶち込んだらどっちも対応できず絶望したけど

 

61:名無しの電脳

 ゴッズ装備の罠、容量が大きいから万能装備を作ろうとして結果どっちも微妙な性能になる

 

62:名無しの電脳

 あるあるすぎる

 

63:名無しの電脳

 そもそも最上位データクリスタルがボスドロップかモブのレアドロなのがきつい、パーティ組んでも15分ぐらいは掛かるし目当てのデータクリスタルが全然出なかったり出ても最上位じゃなかったりで気が狂いそう

 

64:名無しの電脳

 運営〜もうちょっと簡単にしてくれ〜

 無理なら最上位データクリスタル確定ドロップとかのキャンペーンしてくれ〜

 

65:名無しの電脳

 確実に欲しいデータクリスタル入手できる方法はあるぞ

 

66:名無しの電脳

 そマ? 

 

67:名無しの電脳

 つ【アイテムトレード】

 

68:名無しの電脳

 確かに確実に入手できるな、高すぎるっていう点に目をつぶればよぉ! 

 

69:名無しの電脳

 データクリスタル掘りは最高の金策だしな

 

70:名無しの電脳

 ま、ゴミクリスタルなら修理費やポーション他の消費アイテムで大赤字なんですけどね

 

71:名無しの電脳

 当てたらデカいから…

 

72:名無しの電脳

 なんでゲームなのに市場が高騰するんだよ! 

 リアルの市場でも一定で止めるぞ! 

 もっと一定で止めたりしろクソ運営! 

 

73:名無しの電脳

 確かに上限無しの市場だから枯渇してると永遠に値上がりしていくよな

 

74:名無しの電脳

 激レアデータクリスタル泥したプレイヤーがそれ売って1日で全身レリックから全身ゴッズになったの見た時は嫉妬で狂いそうでした

 

75:名無しの電脳

 それって最近市場に出回った斬撃スキル強化Ⅴ? 

 

76:名無しの電脳

 せやで

 

77:名無しの電脳

 なんでデータクリスタルの最上位でもさらに差があるんですか…? 

 

78:名無しの電脳

 レアドロデータクリスタルかと思ったらレベル低くて落ち込むのあるあるすぎる

 

79:58

 ROMって20レスも待ったけど誰も教えてくれないのなんで…? 

 

80:名無しの電脳

 ゴッズもピンキリだからなぁ、高い中でも安いやつは2日ぐらい最高効率の金策狩場籠もってたら買えるぞ

 

81:名無しの電脳

 その最高効率行くためのゴッズが無いんだが

 

82:名無しの電脳

 だれか>>58に答えてやれよ

 

83:58

 やっと答えてくれた…

 返事なくて泣きそうだった

 

84:名無しの電脳

 お前の泣き顔なんて誰も求めてないから泣くな

 

85:名無しの電脳

 これは励ましに見せかけた顔面dis

 ポイント高いぞ

 

86:掘ホリホリック

 何のポイントだよ…

 まぁ正直>>58の出してる情報が少なすぎる

 さっき話してたみたいに万能作ろうとしても微妙な性能になること多いからどこかで特化させないといけない

 特によく行く狩場の種族とか使ってる武器種とかに特化させたりするのがベストだけどそういうデータクリスタルは高い、因みに攻撃力上昇系は〇〇スキルとかで特化してないと強くないから安いからって買うなよ

 最近だとスキル混入系が流行ってて弓だと【アボイド・オブスタクルズ(障害物回避)】や単純だけど貫通系スキルが組み合わさったデータクリスタル、近接だとHP回復や【ダブルタップ(致命二連撃)】とか流行ってる

 とりあえずゴッズ装備獲得が主眼ならよく行く狩場に合ったスキルレベルが3とか4のやつ買え、1と2は正直ゴミ3からまともなゴッズとして使えるぐらいにはなる

 強いゴッズ作るのが主眼なら自分がよく使うスキルの種類に特化したデータクリスタルが泥する狩場回ってそれの最高レベルで作れ

 大体これぐらい知ってたらゴミゴッズにはならんやろ

 

87:58

 うおっ

 めっちゃ早口で言ってそうw

 いきなり長文出て驚いたのは俺なんだよね

 

88:掘ホリホリック

 しね

 

89:名無しの電脳

 解説ニキの長文だぁ! 

 

90:名無しの電脳

 ちゃんと長文じゃなくて短文で返事してるの偉い

 

91:名無しの電脳

 2文字は短文とかそういうレベルじゃないと思うんですが…

 

92:名無しの電脳

 解説ニキの長文に驚くのはわかるけど教えてもらっといてその返答はカス過ぎる

 

93:名無しの電脳

 これは辛辣な言葉もやむなし

 

94:名無しの電脳

 >>86

 質問者じゃないけどためになったわ、サンガツ

 

95:掘ホリホリック

 ええんやで

 

96:名無しの電脳

 丁寧な感謝には寛容に返し無礼な輩には辛辣に返す

 これが和の心ですか? 

 

97:名無しの電脳

 多分そう、部分的にそう

 

98:名無しの電脳

 アキネーターやめろ

 

99:名無しの電脳

 【速報】ゾンビネキ仮所属になってる

 

100:名無しの電脳

 >>99

 そマ? 

 

101:名無しの電脳

 プレイヤーサイト確認したらマジじゃん

 

102:名無しの電脳

 ナインズオウンゴール? 

 

103:名無しの電脳

 ほら、異形種狩り狩りの

 

104:名無しの電脳

 PKKのところか

 

105:名無しの電脳

 ちょっと待って! 

 あそこ既に大会2位のたっちいるじゃん! 

 

106:名無しの電脳

 !! 

 

107:名無しの電脳

 そういえばそうじゃん…! 

 

108:名無しの電脳

 1クランに大会2位と3位いるとか

 

109:名無しの電脳

 戦闘力的にダークサイダーズ越えたか? これ

 

110:名無しの電脳

 まぁPKKだしええやろ

 

111:名無しの電脳

 良くねぇよ俺のビルド異形種狩り必須なんだぞ

 

112:名無しの電脳

 俺もクエストに異形種の死体いるんだよ…

 

113:名無しの電脳

 え…つまりこれからは異形種狩りしてると公式大会2位と3位が襲いかかってくるってことですか!? 

 

114:名無しの電脳

 そうだよ(絶望)

 

115:名無しの電脳

 たっちだけでもかなり強かったのに…

 

116:名無しの電脳

 異形種のワイ、大勝利

 

117:名無しの電脳

 異形種でも酷いPKしてると殺されるぞ

 

118:名無しの電脳

 まぁまだ仮所属だしなんとかなるやろ…

 なんとかなってくれ(懇願)

 

119:名無しの電脳

 みんなそこまで絶望するほどか? たかが1クランだしユグドラシルのマップめちゃくちゃ広いんだからそうそう出会うなんてこと無いだろ

 

120:名無しの電脳

 あいつらワールド跨いで色んなところに出没するからな

 

121:掘ホリホリック

 比較的異形種PKしやすいところによく来るからマジで異形種狩りが必要なクラスやクエストだと効率めちゃくちゃ落ちるしPKされてレベル落ちたらまた上げないといけないし(たっちと敵対した殆どの異形種PKプレイヤーは死んでる)装備ドロップでPK特化の装備落とすかもしれない

 特にPKはレベル100のやつが強い職業に転換すること目指してやること多いから結構良いレジェンドやゴッズ装備してることが多い

 その装備を落としたら最低でもレジェンド1つ失うのと同義だから出会ったら終わり

 因みにたっちのクランに所属してる周りのプレイヤーはそこまで強くなかったので今まではそこら辺を集中攻撃してたっちが守ってる間に逃げる戦法ができてたんだけど結局たっちを足止めしてたやつは死ぬからナインズオウンゴール全体の装備が充実して結果周りのプレイヤーにも気を配らなくちゃいけなくなってた

 そこに今回の第3位の加入だからまぁ異形種狩り必要なプレイヤーは御愁傷様

 

122:名無しの電脳

 サンキューホッリ

 

123:名無しの電脳

 ほーんまぁワイは異形種狩りしてへんし関係ないわ

 

124:名無しの電脳

 お前の解説、俺の脳によく馴染むぜ

 

125:名無しの電脳

 脳というかナノコンピューターにでは? 

 

126:名無しの電脳

 ナノコンピューターに馴染むってなんだよ

 

127:名無しの電脳

 学習型ナノコンピューターなんでしょ

 

 

 




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