アインズ・ウール・ゴウンのギルド拠点、ナザリック地下大墳墓。
毒の沼地を意に介さず通り抜け、地表に晒されている古びた神殿のような建造物に侵入し、第一層を私は走っている。
内部に存在するナザリック・オールドガーダー等のmobを私の隠密スキルで容易に突破し、辿り着いたのは墳墓の中、入って比較的近くに存在する一つの棺の前。
照明も少なく薄暗い中、のぞき込んでも暗闇しか見えないぽっかりと空いたその内部に隠密を解除してするりと入り込めばそのままスロープの様に私は滑り落ちて行った。
ボスン……
数秒で滑り終わり着地した場所は墳墓とは思えない程度に整えられた客室、カーペットが敷かれ天井にはシャンデリアが吊り下げられている。
中心には円型の黒い鉱石で作られた4mはあるテーブル、彫り込まれた意匠は主張しすぎず、しかし確かな価値を付与していた。
「あ、ナヅキさん来ましたね!」
声を上げたのは机の周りに置いてある椅子に座っていたペロロンチーノだ。
後ろにはペロロンチーノが作成し私も手を加えたNPC、シャルティアが二体の
そして扉の目の前にはアルベドが黄金の刺繍が映える純白のドレスを着て佇んでいた。
机に身体を投げ出しぐったりとリラックスした体勢から顔だけを上げた彼に私は挨拶を返す。
「お久しぶりです、ペロンさん」
私は視線を隣の席に移した。
「たっち・みーさんも、実際対面するのは公式大会以来ですかね」
そこに居たのは白銀の鎧に身を包んでいた第3回公式大会優勝者のたっち・みー。
現在は優勝前に来ていた真っ白な鎧を着こんでいる。
「あれ? タブラさんは来てないみたいですけど……」
「用事があったみたいなんで編集権限だけ渡して落ちちゃいましたね」
なるほど、と返事を返し、手にワールドチャンピオン装備を両方出現させた私はたっち・みーの目の前に装備を置いた。
「……ありがとうございます」
ようやく口を開いたたっち・みーの言葉に(やっぱり嫌われてんなぁ)と思いながら
「いえいえ、持っててもそこまで使い道なかったので全然大丈夫ですよ
あ、ちょっとここからやることはペロンさんと私の秘密なので退出してもらっても……?」
と返し、私は早速アルベドに記述を追加しようとウキウキでたっち・みーが退出するのを待つ。
「……」
だがたっち・みーは一言も発さず、そして動きもしなかった。
「たっちさん?」
ペロロンチーノが不思議そうに声を掛け、ようやくたっち・みーが動き出した先は、私。
どういうことだ?? と頭の中が疑問でいっぱいになりながらもそのまま放置すれば、いつの間にか近づいてきたたっち・みーを私が見下ろすような構図になっていた。
目線を合わせるように首を下げる中、ようやく口を開いた第一声は、
「ナヅキさん、掲示板で書かれているポッド生活をしていたという話と、現在NEBAPという実験に参加しているという話は、真実ですか?」
というリアルを詮索する言葉だった。
「えっ!? ちょ、たっちさん何聞いてるんですか!?
リアルの詮索は……」
驚愕し思わずといった反応で立ち上がったペロロンチーノの言葉に被せるように私は答えた。
「はい、参加してますしポッド生活でしたよ
それがどうかしましたか?」
私の答えに衝撃を受けたように黙り込んだ彼は、わなわなと腕を震わせている。
(???
何が聞きたいんだ?
……あっ! たっち・みーって警官じゃん! 良心の呵責ってやつ!?
面倒な警官がなんたらとかって電話の奴も言ってたし! 助けようとしてたとか……!?
やべぇ……変に首突っ込んだら絶対企業に消される!
……いや、別に関係ないからいいのか……?
待て、それで私の実験中止とかになったらゲームし放題生活も終わるぞ!?)
私はそこに思い至り早口でまくし立てた。
「別に助けようなんて思わなくていいですからね、私はこのままでいい、このままが良いんです。
実験に参加できたのは本当に幸運でしたから。
現実で麻痺った体も仮想世界では動けるようにしてもらいましたし!
本当に気にしないでください!」
内心(これで大丈夫か……?)と不安に駆られるが、私の言葉を受けて数秒間を置き、たっち・みーは。
「……わかりました。
これはお返しします。
好きに使ってください」
そう言葉を並べるとワールドチャンピオンの装備を私に押し付けるように渡し姿を消した。
コンソールを開いていたからログアウトしたのだろう。
唐突な行動に面食らった私は思わずどうする? とばかりにペロロンチーノへ顔を向けた。
「……ま、まぁ取り敢えず装備は俺がまた後で受け取ってもらえるように掛け合うので、アルベドの設定変更します……?」
「そ、そうですね……」
私は気を取り直しペロロンチーノへワールドチャンピオン装備を渡し権限を貰ってアルベドの設定を開く。
「なっが! やっぱりタブラさん設定魔だわ……
何処変更しましょうか……」
「……とりあえず自室をここに設定して……
あとは統括という立場にありながらアインズ・ウール・ゴウンを裏切っている。
その心はナヅキだけに捧げられている。
とかですかね……」
「おお……もう濁したりしませんね……
やっぱアルベドかわいいですしねぇ……
シャルティアも居るのにこの欲張りさんめ!」
「フフフ……その通り。
私は欲張りなので……!」
そうして私とペロロンチーノはアルベドの設定を変えていた。
(これで……転移後のナザリックと敵対してもかなりやりやすくなる……はず!
一安心かな)
私は心の中で、安堵のため息を吐く。
「そういえばナザリックに今度討伐隊が送られるらしいですけど……
知ってます?」
「知ってますよ~
ぷにっと萌えさんがいつの間にか情報入手してましたから」
「なら良かったです。
実は私も討伐隊に参加しようと思ってるんですよね
ナザリックの本気、見てみたいじゃないですか」
「……えっ!? ナヅキさんが!?
いや、たっちさんもいるし何とかなるかな……
例のあれもあるし」
「まぁ一応ギルド武器破壊まではしようと思ってないのでご安心を」
「今からギルド武器破壊できる前提ですか?
流石にそれは我らのギルドと仲間を舐めすぎですよ!
襲撃の際には目にもの見せてやります……って、これ……」
「ビッチである……か……」
「タブラさんのギャップ萌えレベル高いですねぇ」
「タブラさんの萌えですし……残しておきますか」
スクロールした最後の言葉は変えず、私は最終的に1時間はアルベドの設定をいじり倒した。
*
*
*
ログアウトしてすぐ、ユグドラシルでたっち・みーと呼ばれている男はデータロガーすら外さず椅子に力が抜けたように座る。
それはナヅキの答えに何か嘘が入っていたからだろうか?
現実の食事も、現実の世界も、現実の感触すらもう二度と手にできないこと、現実の体はすべて剝ぎ取られ、残るのは脳や頭蓋程度だということ、NEBAPではすべて最初に告知され、契約が行われることを男は知っていた。
だからこそ一度契約した人を救うことは、法の側に立っている自分ではもうできないということも、男はよく知っていた。
だというのに
(本心から……本心からあの状態が幸せだと……ッ!
そう思っているのか……ッ!
ポッド生活しかしてきてなかったからか!?
現実において幸せを感じたことが無かったというのか……!?
それほどまでに……現実が辛かったから……ッ!
……ポッドに閉じ込められていた被害者の話は同僚から聞いていた。
食事は味を考えるようなものではなく、水ですらまともに濾過されていなかったと。
まるで機械の様に指定された行動を繰り返すのみで、自意識は存在しないと。
あったとするならば、何人にも耐えられない苦痛に発狂し、死亡していただろうと。
だからこそ、だからこそだ!
私は納得をした。
一部しか救えなくとも意識がないならばそれは人間ではないと自分自身の心を騙した。
一部を救うことで残りの大多数が処分されるだろうことを見越しておきながら、私は今後の被害を出さないためだと……そう言い訳しながら。
だから私は所属する組織の行動に納得ができたんだ。
彼女のように自意識を持った人もいただろうに、私はその可能性を見ないことにした。
このユグドラシルだけで六年だ……六年だぞ!
生まれてから6年も苦痛しかない現実を見続けて、逃げ出す先がMMOしか無いだなんて。
……せめてギルドに入れてあげれば、どこかで違和感を感じて早く助けることも可能だったかもしれない。
そうでなくても、彼女のよりどころになれる可能性もあった……NEBAPなんてものに手を出させずに済んだかもしれない。
二度と戻れないという危険性を知らせることもできたかもしれない……!
だが既に私は選択した、もしやかもは既に過去の話だ。
今思えば彼女の必死な行動はユグドラシルにしか自分のアイデンティティが無かったからだと考えればよく理解もできる。
だというのに私はそれを考えず、ただ浅慮に怪しいからと拒否をした……ッ!
二度とそれは変わらない。
彼女は既に失った。
体は二度と戻らない。
そして本人も、助かろうとすら、思っていなかった。
何が困っていれば助けるのは当たり前だ……
たっち・みー、お前は目の前で困っている人間にすら気付かないで、ただ遊び惚けていただけだ。
……正義を背負う資格なんて……もう二度と私にはない)
男は動かなかった。
いや、動けなかった。
何かをしてやりたい。
だが何をすればいい?
どうすればよかった?
答えの出ない問いだけが、静かに心を蝕んでいた。
*
*
*
【ユグドラシル】質問スレ【part157】
413:名無しの電脳
昨日なんかめちゃくちゃ集会主の仲間への熱い思いが語られたらしいけど
414:名無しの電脳
聞いたわ
こっちが恥ずかしくなる感じだった
415:名無しの電脳
掲示板住民のくせに心には熱いもん持ってたのが驚き
416:名無しの電脳
いや~大事に思われてるってのは良いもんですなぁ
417:名無しの電脳
なんでそんな話になったの?
418:名無しの電脳
最初に集会主がゾンビネキにオフ会の誘い
その流れで近況報告、ゾンビネキのヤバいリアル事情発覚
詳しく知りたいギルメンが質問しまくるも途中で集会主が制止
煽りの流れで「ゾンビネキに言ってたけど仲間だろ! とか……m9(^Д^)プギャー」みたいなこと言ってたら集会主が、「そうだよ! 仲間だと思ってるよ! お前らも!」って言って更に盛り上がる
集会主ログアウト逃亡
419:名無しの電脳
はぇ~平和やな
420:集会主
恥ずかしいからもうやめてくれ……
421:名無しの電脳
いやです
422:名無しの電脳
まだまだ擦るで〜!
423:名無しの電脳
可愛そうだけど草
424:名無しの電脳
ヒュー! 内心仲間想いの集会主登場だぁ!
425:名無しの電脳
誰ひとりやめようとしてないのは笑う
426:名無しの電脳
パワードスーツ作りたいんだけど100レベってある?
誰かが持ってたような気がするんだけど
427:名無しの電脳
有るけど限られてるから交渉次第じゃない?
428:名無しの電脳
ワールドエネミーのドロップアイテムで結構強化できるらしいから100レベ貰えなくてもそこまで気落ちせんでええやろ
429:426
ワールドエネミー戦参加してないです……
430:名無しの電脳
じゃあ無理やん
諦めろ
431:426
そこをなんとか……
432:名無しの電脳
魔法職は特にドロップ多かったらしいし譲ってくれないか聞いてみれば?
433:名無しの電脳
ワールドエネミーのドロップアイテムだし無償は無理だろうからちゃんと金貨とかは用意しとけよ
434:426
分りました……
435:名無しの電脳
有償でも譲るか?
ワールドエネミーのしかも1回ぐらいしか戦えない相手のドロップアイテムだろ?
436:名無しの電脳
使い道そんなに無いし大体新要素系に限定されるから今の装備変えないなら全然交換するやろ
437:名無しの電脳
ワイ使わんしやるわ
438:426
マジ!?
ありがとうございます! 本拠点入口の赤髪で大剣担いだ人間種の女アバターです!
439:名無しの電脳
了解、ワイは黒髪長髪のロリドワーフや
紫色のデカい魔女帽子被ってるから分かりやすいやろ
440:名無しの電脳
うーんこの
441:名無しの電脳
ネカマ多すぎぃ!
442:名無しの電脳
そういうお前もネカマだろ?
443:名無しの電脳
否定できねぇ……
444:名無しの電脳
なんで女キャラにしたのか定期
445:名無しの電脳
鏡の前で着せ替えると楽しいし……
446:名無しの電脳
わかる
野暮ったい重装備もいいけど偶にふりふりのワンピースとか着ると完全に手遅れになりそうでやばい
447:名無しの電脳
もう精神は女になってそう
448:名無しの電脳
これが女装界隈ですか……
449:名無しの電脳
とっくに手遅れ定期
450:名無しの電脳
そこで敢えてのフルフェイス系装備
これで顔も見えないしカッコいいな!
いや、なんかエッチに見えてきたぞ……
451:名無しの電脳
全身覆うとなんか隠された中に美少女居るみたいで興奮する
452:名無しの電脳
アバターは美少女なんだけど中身がね……
453:名無しの電脳
やめろ
454:名無しの電脳
中身のことなんて考えんでよか!
455:名無しの電脳
……性癖ネキでてくるかと思ったけど大丈夫だったか
456:名無しの電脳
最近は性癖ネキの言葉を流すのも慣れた
457:名無しの電脳
成長するスレ民
458:名無しの電脳
なんか本拠点の中や入り口にめちゃくちゃデカイ砲台とか置かれてるんだけどなんで???
459:名無しの電脳
知らんが
460:名無しの電脳
ギルド拠点設置型の砲台やろ?
デウスエクスマキナ殺した残骸から追加で色々砲台作れるようになったらしいから誰かが勝手に作っておいたんでしょ
461:名無しの電脳
なるほどね
462:名無しの電脳
まぁ置くのは良いよ
463:名無しの電脳
良いのか……?
464:名無しの電脳
室内に置くなよ!
砲身壁に埋まりかけてるしこれ意味ないだろ!
465:名無しの電脳
草
466:名無しの電脳
そんな事ある?
内部に設置できるんだ……
467:名無しの電脳
見てきたわ、コスト高すぎるバカ砲台だし置き物でええやろ
468:名無しの電脳
そもそもギルド内に設置できるようにした運営が悪い
469:名無しの電脳
普通はもっと広い場所に設置するんだろうなぁ
なんでめっちゃ狭い袋小路に置いたの?
470:名無しの電脳
謎やね
471:名無しの電脳
お前ら聞いたか!?
アインズ・ウール・ゴウン大規模攻略戦があるらしいぞ!
472:名無しの電脳
はい(既知)
473:名無しの電脳
情報が遅い!
474:名無しの電脳
2日ぐらい遅れてない? お前の世界
475:名無しの電脳
知ってたのかよ!
連合は参加するよな!
476:名無しの電脳
いや〜
多分しなさそう
477:名無しの電脳
連合に喧嘩売ってこないからな
偶に辻斬りみたいな感じで殺されるけど
478:名無しの電脳
殺され慣れた俺はもう何本もサブで装備用意してるから
なんならサブがメインまである
479:名無しの電脳
上位連合も参加はしないだろうし
ヘロヘロを代表する不可逆効果持ちが怖すぎるんでね
480:名無しの電脳
上位連合参加しないなら無理だろってなったわ
481:名無しの電脳
はぁ!?
ワールドチャンピオンのたっち・みーが装備奪われたらしいんだぞ!
またとない好機だろ!
482:名無しの電脳
それを言うならまたとない機会では?
483:名無しの電脳
やっぱお前情報遅れすぎ
それでも連合の盗賊職か?
484:名無しの電脳
たっち・みーの装備はゾンビネキが返却したらしいんだよなぁ
485:名無しの電脳
連合の盗賊職は雑魚モブの代名詞だって言われてるんだよなぁ
486:名無しの電脳
盗賊メインだけど魔法使えたり攻撃特化だったり色々居るからセーフ
487:名無しの電脳
何処がセーフなんですか……?
488:名無しの電脳
ワールドアイテム持ちの中小ギルド参加するっぽいし後ろから襲って奪おうかな
489:名無しの電脳
ええ……
返却ってまじかよ……
アインズ・ウール・ゴウンの悪行ゾンビネキ知らないのか?
490:名無しの電脳
個人的にメンバーの一人と友好関係あるっぽい
491:名無しの電脳
変態のバードマンね
492:名無しの電脳
プレミア付いてるエロゲーも持ってたのはシンプルに驚いた
493:名無しの電脳
ゾンビネキの周り変態ばっかりじゃねぇか!
494:名無しの電脳
まぁそういう訳だ
495:名無しの電脳
ワールドチャンピオン装備のたっち・みーいて攻略は無理やろうなぁ
496:名無しの電脳
いや、それでも現状500人ぐらい集まってるらしいぞ
しかも連合ギルドの金貨を大量投入して傭兵めちゃくちゃ雇うらしいし
497:名無しの電脳
中小ギルドなぁ
ちらっと見てきたけど厳選ゴッズ装備どころかゴッズ装備すら持ってない奴らばっかりやったで?
数居ても無理やろ
498:名無しの電脳
2ch連合よりもゴッズ装備少なそうなのはヤバイだろ
499:名無しの電脳
ワイらは数は多いからその分上も多くなるんやで
500:名無しの電脳
なるほどなぁ
501:名無しの電脳
お前らさえ参加すれば変わるかもしれないだろ!
それにアインズ・ウール・ゴウンはめちゃくちゃワールドアイテム持ってんだぞ!? 欲しくねぇのかよ!
502:名無しの電脳
欲しいけどなぁ
復讐が怖い
503:名無しの電脳
これ
アイツら人の心ない戦術ばっか取るもん
こえーよ
504:名無しの電脳
ワールドアイテムだけ抜き取りたいから目立たないように参戦すれば……いけるか……?
505:名無しの電脳
アインズ・ウール・ゴウンは鑑定系そこまで高いプレイヤー居なかったと思うし目立たなければいけるんちゃう?
506:名無しの電脳
ワールドアイテム奪えば確定で目をつけられるんだよなぁ
507:名無しの電脳
っていうかこんなにアインズ・ウール・ゴウンと戦わせようとする>>501怪しくない?
508:名無しの電脳
そういえばそうやな
アインズ・ウール・ゴウン嫌ってても危険度知らんのはおかしいし
509:名無しの電脳
普通にめちゃくちゃ嫌いだけどこのままじゃ勝てないから俺等巻き込もうとした説
510:名無しの電脳
ありそう
511:名無しの電脳
また情報戦ですか
512:名無しの電脳
情報がもうわけわからんことになるDMMORPG
ユグドラシル
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いつも感想評価誤字報告ありがとうございます!