亡霊たちの████アカデミア 作:炭火カルビ
今は夏休みだから良いけど、9月以降はどうなるのかと
ホテルに着いた日の夕方ごろには、凍火の体温も37度程の微熱に下がった。お医者さんに薬も貰えた。
「凍火ちゃんっ、サイドキックの人がテレビでえいが見れるようにしてくれたからいっしょに」
「凍火今おべんきょーしてるよね? あとでね」
「ごめん……」
「
わざとらしくしょんぼりした焦凍が
〈勉強は後でじゃだめか? こっちはいつでも出来るけど、焦凍くんとはあんまり話せてないじゃん〉
(や。凍火、焦凍くんのことちょっときらいなの)
〈えー……何で?〉
(むかしね、あのね、こせいが弱いのバカにされたから)
〈そりゃダメだけど、小さい子なら誰でもする間違いだろ〉
憤慨しながら思い出す。
「とうかちゃんはこせいもよわくて女の子なんだから、もうぼくをかばおうとしないで!」
「やー!! だって、小さい子はまもらないとだめなんだよ!!」
「ぼくは小さい子じゃないもん! もうこないで!」
「女の子だから」だけなら許せた。大好きなお姉ちゃんとお揃いだから。
でも、使うと体調を崩す個性を凍火が嫌に思っていることは、彼もよく知っているはずで。
コンプレックスを無遠慮にほじくられたのは、例え言葉を放った焦凍が涙目で、本意でないとわかってても、幼い凍火には許せることじゃなかった。
それで焦凍がびっくりして泣くくらいにギャンギャン泣いた。
(小さかったらなにゆってもいいの?)
〈あー……悪い。『個性』の問題は本当難しいよな。ところで、お姉さんとお兄さんとお母さんは『氷結』で、お父さんは『炎熱』で、凍火ちゃんは『温度操作』だよな? 焦凍くんは?〉
(『はんれいはんねん』、半分炎で半分氷)
〈『半冷半燃』? すげぇな、羨ましい〉
感嘆の声。凍火は不機嫌に鼻を鳴らした。
すごくない。うらやましくない。
あんな個性で生まれたから、焦凍くんは不幸なんだ。あの子も
「…………」
九九の表を裏返し、覚えたことの復習。
6の段までは完璧! ええっと、しちさん、にじゅう……しち? ……違った。
家に襲撃してきた
その対処に父は追われ、焦凍くんを訓練する余裕はない。
いつもよりやることが少なくて、姉は楽そうだ。
(これからまいしゅう、
〈何言ってんの凍火ちゃん〉
◇◆◇
「
家の工事。襲撃してきた
それらに時間がかかるようで、1ヶ月が経った今も凍火たちはホテル暮らし。
ビデオもあるし、本も問題集も持ってきてもらえるから、焦凍の話が長いの以外凍火は不便じゃない。
エンデヴァーに怨恨を持つ
その内の1人に、純粋な子供の疑問のふりをして聞いた。
『子どもだし少しぐらい事件のことを話して良いかな』と思わせながら、凍火は耳を傾ける。
「ん? それがわからないんだよ。うちの所長……凍火ちゃんたちのお父さんを恨んでるんじゃないかってのも、ただの推測だしな」
「すいそくって……かんがえっていみだよね? どうして? とりしらべして、
「それが……」
彼は言い淀む。
『自分の家のことだから知るべきじゃないか?』。凍火は『思考誘導』を強めた。
「アイツら、何か言う前に死んだんだ。多分、そういうのが仕込まれてたんだな」
「死んだ……? なんで……?」
「失敗した時の情報漏洩を減らすためだろうな。プロトタイプがどうこう言ってたから、前にエンデヴァーさんに潰された違法兵器工場の残党だろ。それにしても、まさか奥歯に毒のカプセル仕込んでたなんて──」
言い過ぎた!
そう顔に書いて、彼は続ける。
「まあでもすぐ捕まるさ。暗い話はここまで! 何か買ってきてほしいものとかあるか?」
「あ、うん。えっとね、小説ほしいの。緑の鳥ぶんこのね、ぼうけんするやつ」
「おう! かっちょいいヒーローが出てくる絵本持ってくるから、楽しみにしてくれよ!」
(お兄さん、プロトタイプって……)
〈アイツらも言ってたな。凍火ちゃんを手元に置いとくなり、始末して証拠隠滅なりしたいんだろ〉
(凍火、りょうほうやだ)
〈ああ。俺もだ〉
(たたかいに、行く……? 勝ったら、やめてくださいって)
〈俺たちからコンタクトをとる方法がないぞ〉
(こんたくと? おめめの! お姉ちゃんがまよってた!)
〈あー……どこにお話しに行けばいいかわからないってことだ〉
(わかった! ありがとーね、お兄さん)
不安だ。
父は別に良い。オールマイト以外には勝てるだろうから、心配してない。
大好きな
考えていると、呼吸が浅くなってきた。
◇◆◇
(おもいついたよ!)
〈何を?〉
凍火は“こんたくとをとる”ための作戦を語る。
(あの人たちは、『じっけん』のせいこうさくをさがしてるんだよね?)
〈だろうな。失敗作が俺らで、成功が凍火ちゃん。ふざけんなって感じ〉
(なら、凍火がお家とかにいなくって、さがしてるはずだよね?)
〈今までよりさらに探してるはずだよな。でもヒーローもいるし、外に出てないんだからそうそう見つからないだろ。なるほど。それで焦ってると〉
(うん。凍火が出てってわざと見つかるの!)
〈ふーん。どうやって外出んの? 護衛さんたちの監視もあんだろ〉
(かんがえてなかった!)
ホテルの外どころか、部屋の外に行くこともない。
通常の宿泊客のように大広間へ食事に行ったり、大浴場へ行くのは禁じられている。食事は勝手に部屋に届く。部屋のお風呂はそこらの銭湯よりは豪華。
部屋を出ようとすれば「必要な物があるなら教えて」と善意を装ってやんわり止められる。
(どーしよね)
〈どうしよっか〉
議論の結果、屋上かベランダから『
「おにぃちゃんぎゅーやめてー……おててはなしてね……」
「ぅ……」
夜になり、凍火は夏雄の腕の中から抜ける。
今日も冬姉を焦凍に取られた。いつも訓練ばっかりだからちょっとなら譲ってあげようと思ったけど、そろそろ我慢出来なくなりそうだ。
風呂場へと移動して、普段は行かないように言われている露天風呂に。
そこから『氷羽』で地面まで飛び降りる。
結構高い階層だったから怖かった。
おくつをわすれちゃった。
凍火は氷の靴を作って、ついでに氷のスーツとヘルメットも作った。
〈おお賢い。エンデヴァーのサイドキックがパトロールしてたら、顔見られたら終わりだしな〉
(凍火かしこい?)
〈凛ちゃんの次くらいに賢いよ〉
外に出るとホテル以外にあまり建物はない。
凍火は空からでも賑わっているのがよくわかる、ネオン街の方へ、道を忘れないよう気をつけて向かった。
硬い足音を鳴らして、氷のスーツや氷羽を解除。氷の靴だけはそのままだ。
適当な路地裏でしばらく待機。「可愛いね、これでどう?」とか言って絡んでくるおかしな大人は足と地面をくっつけていなした。
〈明るくなってきたし、そろそろ帰らないか?〉
(うん……)
そうして4日目。凍火は瀬古杜岳で会った追っ手と同じ格好の武装集団と遭遇した。
「
「制圧開始」
「ここ! まちなかだよ!?」
銃口を向けられて、凍火は思わずたじろぐ。
ヒーローと
拐われるのを覚悟で『シェルター』に入るべき? 何も見えず聞こえずわからない中、信用できない誰かに運ばれていることだけわかるのは本当に怖い。嫌だ。
氷の壁をミルフィーユ状に作る。銃弾は半分を砕いた辺りで何とか止まった。
囲まれている。壁を作り直すので精一杯で、攻撃に出られない。
そうだ。『氷結』に『シェルター』の攻撃を通さない特性だけを付与した。これでよし。氷の壁は弾丸の雨を決して通さない強固な障壁になった。
〈凍火ちゃんナイス! こんなことも出来るのか!? これで防御は無敵だな!〉
(しゅうちゅうしてるからしずかにして!)
〈これだけ! 氷のスーツもそれやっといた方がいいんじゃねえか!?〉
(わかった!)
氷のスーツ一式も『シェルター』化。
武装集団の足を凍らせ固める。
次は、次は──
「なんで、凍……わたしをおいかけてくるの」
「……」
「こたえて!」
威嚇。男──もしかしたら女かもしれないけど──の胸までを凍らせる。
「こたえないとこうだよ!」
1発蹴った。ろくに体重も乗っていない、20kgもない凍火の蹴り。ダメージは無さそうだ。
〈凍火ちゃん、俺の言葉を復唱〉
(ふくしょー?)
〈繰り返して〉
「これですむうちにこたえて。『毒』なら、あなたたち、みんなそくしだよ。わたしはやさしいからまだしないけど……とびっきり苦しむ毒、いつ出すかわかんないね」
氷でナイフを作る。わざとらしくゆっくりと首元に当てた。
「こたえて」
「何している貴様ら!! 武器を下ろせ!」
(なんで)
オールマイトさえいなければ日本最強のヒーローが。凍火の父親が。
凍火を含めた
エンデヴァーの勝利条件は、街に被害を出さず
武装集団はおそらく、凍火を捕らえられれば良いだろう。そのためには家を襲ったようになりふり構わない。例え犠牲が出ても。
凍火。もっとも勝利に遠い。武装集団にもヒーローにも捕まらなければ勝ち。でも、相手が両方チームを組んでいるのに対して凍火は1人だけ。その上個性の習熟度も戦闘経験もあまりない。
〈なあ凍火ちゃん。エンデヴァーが親として良くないのは何となく理解したよ。でも、ヒーローだからきっと、娘のことくらい助けてくれ──〉
(さいこーけっさくのオマケを? なんでお父さんが凍火のためにそこまでしてくれるの?)
〈……〉
(きっと、凍火のことわからないよ)
〈姿は今スーツで隠してるけど、声聞けばきっとわかるって!!〉
慌てたように望が言う。
気付くはずない。でも気付いてくれたのなら、ヒーローに捕まった結果、どうなっても良いのかもしれない。
「とりあえずこっちの確保からですねー、手錠かけ終わったら他の子の足凍ってるの溶かしてあげてくださーい」
「言われんでもわかっとる。口の中も調べておけ」
「言われんでもわかってまーす。毒のカプセルはないでーす」
エンデヴァーの
その間凍火とエンデヴァーは一触即発の様子で睨み合っていた。
「お前、何度も言ってるがその話し方をやめ──」
エンデヴァーと、間延びした話し方のサイドキックが言葉を交わすことは、もうなかった。
「ぇ……?」
「何?」
父娘が同じ色の瞳を丸くする。
武装集団が1人、内側から爆発した。その肉片がかかった他の武装集団が、拘束をしていたサイドキックが。さらにその肉片がかかった人間も連鎖爆発。
どの人間かもわからなくなった破片が凍火たちの方に飛んできた。凍らせて砕く? まずい。行動が思考に追いつかない。
「……フン!」
野生の勘に近いエンデヴァーの咄嗟の判断で、肉片が燃え尽きた。
助かった。でも、武装集団は全員がバラバラだし、サイドキックも半分くらいがやられている。
〈目ぇ瞑れ凍火ちゃん! シェルターを出すんだ! 篭れ!〉
(もう見ちゃった。そしたらつかまるよ……)
あれ生きてるの? どうしてあれで生きてるの?
ころしてあげた方がらくなんじゃないの?
これから本よめないし歩けないし、お花のにおいもかげないよ。
何人か。中途半端に体が残っている者を見つけ、喉の奥が酸っぱくなる。
凍火のせいなの?
凍火が生き残っちゃったから、追いかけてきて、どんな個性のせいなのかわからないけど、みんなああなっちゃったの?
どうしてこんなこと出来るの?
逃げたい。逃げたい。
でも『シェルター』じゃ逃げれない。怖いのは嫌だ。
凍火は背中から氷の羽根を生やす。対エンデヴァーにおいてはこれ以上ない悪手だ。
彼の放つ熱気だけで、羽根はポタポタと溶けてしまう。
射るような視線が怖い。『シェルター』で強くした氷のスーツがなければ、きっと耐えられなかった。
「お父さん」
気付いてくれるかな。気付いてくれないよね。
自分を守るための諦念と一緒に、エンデヴァーに向かって蚊の鳴くような声でその5文字を紡ぐ。
「……お父さん? あいつらの中の誰だ?」
自爆した武装集団の残骸に目をやって、エンデヴァーは尋ねる。
これで十分だった。凍火が諦めるには足る理由だ。
「お父さん、わたしだよ、凍火だよ」と言えば気付いてくれるだろうけど、そこまでしたくない。もうどうでも良い。
凍火のせいで友達の望たちがみんな死んだ。
衝動的に研究所の人を皆殺しにして、物も全て壊した。
凍火のせいで家にまで追っ手が来た。家族が誰も死ななかったのは運が良かっただけだ。
凍火のせいで追っ手が自爆して死んだ。
凍火のせいで自爆に巻き込まれたサイドキックが死んだ。
元から最高傑作のオマケ。生まれたこと自体が間違いだったのに、プレゼントをしたいなんて思い上がって、強くなれば焦凍くんたちを守れるなどと勘違いしたからこうなった。
わざとらしいくらいに緩慢な動作で、凍火は氷のナイフを作る。
形成直後に溶かされた。これはお前たちに危害を加えると言う意思表示。どうでもいい。
〈凍火ちゃん!? 立ち向かうんじゃなくて逃げてくれ。『シェルター』を氷に付加し直して──〉
ようやく凍火はそれを思い出した。
殴り殺されても良いと思ってエンデヴァーの懐に潜り込み、体内に溶けない氷柱を作ったりして無茶苦茶に暴れた。
これまで溶けたはずの氷が溶けない驚き。有利な相手への油断。だからか、何発か良いところに入った気がする。
「所長!? 大丈夫ですか!?」
「っぐ……、ああ、平気だ」
距離を取る。炎が飛んできた。エンデヴァーと彼をカバーするサイドキックの、大小の炎。まるであっちの方が親子みたい。
『シェルター』の特性を付けた氷壁で防御。
「氷だぞ……!? なんで炎に勝つんだよ!?」
「バカお前! ボスが
賑やかしのサイドキックがうるさい。
凍火の払う『しょーひぜい』がこの人たちのお給料になっているなんて。
場違いな怒りを感じながら、サイドキックたちに氷柱を飛ばす。高速回転しながら迫る巨大な氷柱に、彼らは何かを覚悟したように目を閉じた。
「させるか!!」
役に立つ方のサイドキックが氷柱を燃やす。
でも、『シェルター』の特性を付与させた氷柱は、溶けない。炎を纏って彼らに向かう軌道を、包帯まみれの男の人が変えた。
「わたしを、つかまえたらどうするの?」
「お前が
「あははっ!」
馬鹿げた回答に笑ってしまった。
よりにもよって答えたのはエンデヴァー! 他のサイドキックならまだ良かったものを。
「いやだよ。しせつってなに? 『じっけん』みたいなこと、またするの?」
「実験……?」
エンデヴァーは怪訝な顔をした。
ああでも、何となくわかった。
彼が
人体実験に巻き込まれて複数人の個性が入った訳わかんない体になっちゃったと言ったら、少しは父として優しくしてくれるかな。
「俺に手間をかけさせるな」なんて言われるのがオチか。また殴られるかも。
「ま、いいや。ほごなんていやだし、にげるね」
「待て!!」
エンデヴァーが叫ぶ。凍火の生やした氷の羽根を溶かそうとするけど、今度はきちんと『シェルター』の特性をくっつけた羽根は溶けない。
「バイバイ! もう会わないといいね!」
上空に逃げる凍火を、エンデヴァー事務所の面々は誰も追いかけられない。
足から炎を噴射して空を飛ぶ。それはこの時期のエンデヴァーにはまだ出来ない技術だから。
◇◆◇
〈凍火ちゃん! お父さんに保護、求めりゃ良かっただろ!〉
ホテルに戻る。運良く誰にも気付かれなかった。
冬美と一緒のベッドの焦凍を床に落とすと、凍火は姉の隣に収まった。
〈凍火ちゃん!!!〉
(望お兄さんうるさいよ。ねんねするからしずかにして)
〈ンァー!! 明日! 明日話させろ!〉
怒っている望には言えない。
保護されて普通に幸せになるなんて、凍火に許されていいわけがないなんて。
「…………あれ?」
落とされた衝撃で焦凍が起きたらしい。凍火は冬美に抱き付いて寝たふりをする。
「おちてた? やっぱりいつものおふとんがいい……。……あ! えへへ」
何やら視線を感じる。
ベッドの、凍火の横のところが少し凹んだ。
凍火が冬美を、焦凍が凍火をそれぞれ抱き締める。ちょこっと心がモゾモゾした。
『では、次のニュースです。エンデヴァー事務所による謎の
また、県内では現在子どもの誘拐が多発しており、警察は警戒を──』
「物騒だな……」
「……。この前のお姉さんは無事かなぁ」
ニュースを見て、夏雄と冬美が暗い顔で呟いた。
あの凄惨な光景を思い出して、胃がひっくり返りそうになる。
「ぅえ、…………っ、ぁ、っ、ひっ、」
「凍火ちゃん!? 夏、袋!」
「急に言われても……洗面器じゃダメ!?」
「あ……夏兄。こっちにふくろあるよ」
「ありがとな焦凍! 凍火ちゃん、大丈夫か!?」
「大丈夫だからね。凍火ちゃんに本持ってきてくれたお兄さんたちは、きっとみんな無事だから」
冬美に背中を摩られながら、不快の塊を袋に戻す。みんな無事じゃないことを、凍火は知っている。
「ストレスかなぁ? 朝ご飯は食べやすいのに変えてもらわないと。いつものは無理だよね」
「凍火ちゃんは優しいから、これからこういうニュースは目の前で見ない方が良いかなぁ」
「お母さん似だもんね」
冬美が電話でフロントに事情を伝えるのが子守唄のように聞こえて、凍火は意識を手放した。
◇◆◇
〈はい! 超天才美少女たるわたくし、
〈夢か?〉
(よくわかんないけどゆめ? 凍火、いつねんねしたの?)
〈はーくーしゅーをー!〉
夢の中。あるいは精神世界。
『個性強化実験』が行われたあの病室のような部屋で、凍火は望と顔を見合わせる。
クリーム色のロングヘアと碧眼の美少女。芽愛が、これ以上なく元気に喋っていた。
(芽愛お姉さんっ! ありがとう!)
〈あら? 確かにわたくしは存在しているだけで万人に感謝されるべき尊い生命ですが凍火ちゃんのように幼い子供にまでそう言われるといかんせんその純粋さから照れてしまいますね〉
〈ノンブレスっ!?〉
(あのね、お姉さんの『ちょうきよう』、すっごく助かってるんだよ!)
〈わたくしの個性ですからね。どういたしまして〉
(でも、お姉さんのこせいも、みんなのも使って、凍火わるいことたくさんしちゃった)
〈ええ。大方の事情は把握していますとも。大丈夫。例え神様が許さなくとも、この超天才慈愛に満ちた美少女が全て許してさしあげますからね!〉
(ありがとーね! お姉さん、元気になってよかった! 早く
〈あら……あら……こんなに可愛いですね。気付いてしまいました。凍火ちゃんの身体的特徴も入れるなら、今のわたくしはさながら、超天才虚弱白髪美少女エンジニアなのですね。なんだか、何かがちょっとマズいような……?〉
〈うるせえ……。え? これから俺、コイツと2人きりなの?〉
〈全人類が羨むご褒美ですね〉
この部屋で呻くだけだった望以外のメンバー。
何が要因になったのかはわからないけれど、その内の1人が目覚めた。
オリキャラの名前は個性から全部適当に名付けました。凍火だけ冬花、冬火と漢字を迷いましたが、地の文で冬美と紛らわしいので凍火に。
オリキャラの名前で一番好きなのは芽愛です。超器用→指先→フィンガー→ふいんがあ→芙院芽愛(ふいん めあ)。
特定の個性の性質だけを別の個性の生成物に付与するという訳わからない真似が出来るのは『超器用』のおかげです。
氷のスーツ&ヘルメットはジョジョのホワイトアルバムみたいな見た目。
1章まで書き溜め出来ているので、軽く推敲し終わったら投稿します。
オリキャラ・オリ個性等の設定まとめ
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欲しい(各章の最後に、その章でのまとめ)
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欲しい(最新話段階でのまとめを第1話)
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どちらでも良い
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いらない