亡霊たちの████アカデミア   作:炭火カルビ

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2.中途半端な邂逅

 

 オール・フォー・ワンからの“仕事”はかなり久しぶり。

 去年の九州。バレットガールとヒートストリングの個性調査。

 その後起きたオールマイトとの交戦。『ワープゲート』を展開してもらうのが後少し遅れていたら、凍火はあの気持ち悪いヒーローに捕まっていた。

 再び似たようなことが起きるのを恐れてか、オール・フォー・ワンはしばらく凍火(とうか)にマイナーヒーローの個性調査を依頼しなかった。

 凍火からしても素直にありがたい。オールマイトには無敵の防御(『シェルター』)が通用しなかった。治崎(ちさき)もオール・フォー・ワンも(とむら)も、どんな強い個性でも全部あれで防げたのに。

 

 もちろん黒霧(くろきり)さんがいれば簡単に逃げ切れるけど、彼は弔のお世話優先だ。いくら仕事中だけとはいえ、常に凍火に張り付いてもらうわけにはいかない。

 

 「行ってらっしゃいませ、フロストゲイル」

 「ありがとー! 頑張るねっ」

 

 仕事以外──凍火の趣味のパトロール。(なぎ)のような子がいないか探るため、ヒーローの悪事が行われていないか探るためのもの。

 それだって交通手段は黒霧さん。ただの趣味にこれだけ付き合ってもらっているから、お仕事ならなおさら、自分だけで頑張れるようにしないと。

 

 ヒーローの悪事を見かけたら、自由に処理して良い。オール・フォー・ワンはそう言ってくれている。

 大体はカウカウの時のように、言い訳のつかないほど広範囲に広める。例外はオール・フォー・ワン好みの個性を持っていたマイナーな偽物(ヒーロー)

 彼が個性を貰う時、有名人だと騒がれてしまう。だから、そのヒーローの名誉だけは保たれた。

 もっとも、名誉と信頼を失うか、身体機能の1つ(個性)を失うか。凍火にはどっちがマシか判断できない。

 

 「いたぞ! フロストゲイルだ!」

 「まさかこんなところにまで……。ほぼ正反対じゃないか」

 「本当に日本中どこでも現れるんだな」

 

 ヒーローとサイドキック。

 凍火を見つけて追いかけてくる。

 

 「もう怖いことはない。これまでのヒーローたちは上手く出来なかったようだが──」

 「逃げたぞ、追えっ!」

 「待ちな、相手は子どもだよ。あまり怖がらせるのは……」

 

 凍火と距離が開いて油断したのだろう。

 大方、子どもに聞かせるべきでない話が薄っすら聞こえる。

 

 「子ども以前に相手は(ヴィラン)だ」

 「あのオールマイトですら保護出来なかった子どもを保護出来れば──」

 「エンデヴァーの接触が禁じられている今がチャンスだろ」

 

 自覚はないのだろうがヒーローの声は大きい。だから距離があっても聞こえた。

 

 〈接触が禁じられている……? No.2を、大物(ヴィラン)にあてない理由なんてあります?〉

 〈多分クソ親父のせいだな。凍火ちゃんへの忖度のつもりだろ〉

 〈む、偉い人に言われたからって素直に(ヴィラン)を野放す。悪だ〉

 〈まだそう決まってはいないのですよ?〉

 

 彩葉(いろは)はぷりぷり怒り始めた。

 反転ヒーローアンチの彼女は、『色塗り』を(ヴィラン)活動に使われることに文句を言わなくなった。

 むしろ、些細な──それこそ(ヴィラン)を追うための信号無視レベルの悪事をしたヒーローにも、『偽物だからお片付けしよっ』と言う。

 凍火は救急車と同じで、緊急なんだから悪いことはないと思う。

 お片付け=殺害だけど、オール・フォー・ワンは悪徳ヒーローが名誉を傷つけられて落ちぶれるのが好きらしい。

 殺したらそこでおしまいだから、凍火は彩葉に従えない。

 

 「おしまい、だね。個性もあんまり強くないし、個性以外も強くないんだ。ねえ、あなたたち、何か悪いことしてる?」

 「俺、たち、ヒーローが、悪いことなんか……」

 「嘘ついたことはある? 嫌いな物を残したことは? 車道を歩いたことは? 車の数字(最高速度)は守ってる? 困っている人を見て見ぬ振りをした? お話ししたくなくて聞こえないふりをしたことはない?」

 

 凍火が質問責めにすると、ヒーローたちは閉口した。

 別にこれらのことをしてようが、凍火にはどうでもいい。彼らが子どもを──大人も、いじめないヒーローで、オールマイトみたいに気持ち悪い人じゃなければ。

 

 でも、彩葉には違う。

 たった一つの小さな罪悪すら、彼女はみんなの見本(ヒーロー)を許さない。

 そして。

 

 「もし、今まで何にも悪いことしてなくても。今、(ヴィラン)に負けたね。ヒーローとしてダメだよね」

 

 弱いヒーロー。それすらも罪。

 

 凍火は彼らをゆっくりと凍らせて、一時的に動けなくした。

 これが彼らを生かして先生を楽しませたい凍火と、一刻も早くこの世からサヨナラさせたい彩葉の折衷案。

 

 もしも彼らが何か悪いことをしていたのなら、マスコミが掘り起こし、嬉々として報道する。

 願野(がんの)の工作もあるのかもしれない。世間はやけに、ただの人殺し(フロストゲイル)に肯定的だ。

 

 〈悪い人を倒すお仕事は終わったね!〉

 〈……。しばらくこれやめて、休まないか? アイツからの仕事もあるだろ〉

 〈そうですね。おやつでも買って、ゆっくりしましょう〉

 

 凍火は芽愛(めあ)の言うことに従うことにした。

 お菓子とジュースを買ってゆっくりしよう。弔と黒霧の分も買おう。先生は……彼が市販のものを飲み食いしている姿が、いまいち想像できない。

 

 (抹茶フェア……!)

 〈プリンおいしそー! でも高くない?〉

 〈コンビニならそんなものですよ〉

 〈400円なら全然安くないか?〉

 

 のぼりに惹かれて、凍火は店にふらふら吸い込まれた。

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 バイトで金が──まあそれなりに貯まった。

 ほとんどラブラバがクラウドソーシングで稼いだのは、考えないことにする。ちなみに彼女はまだ未成年だから飛田(とびた)名義だ。顧客との打ち合わせがチャットで良かった。ジェントルには話の半分も理解できない。

 

 ジェントルに出来るのは肉体労働。それも高校中退を雇うところだから、働く人間の質は少し悪い。

 声は大きく粗野で乱暴。将来歴史に名を刻む男がいる場所にはふさわしくない。

 

 とはいえ、働かなくては金は入って来ない。

 全てラブラバ任せなんて論外。偉業を成す男がそんなのじゃ、後世教科書を読んだ子どもたちに笑われてしまう。

 それに、フロストゲイルの行動データが溜まるまで、どの道待たないといけない。

 

 されど、その間世直しを全くしないのか? 否!

 ジェントルは衣装に着替え、ポーズを取った。目の前にはカメラを構えて黄色い声を上げるラブラバ。

 

 「諸君、我々はサイコーマートの副社長の汚職について、今回迫ろうと思う!」

 

 サイコーマート。日本の都道府県のほとんどにあるコンビニ。知らない者はまずいない。現在はお気楽に抹茶フェアを開催している。

 脱税が判明した結果、副社長は任を降ろされた。サイコーマートとはもはや無関係。

 

 そして、ジェントルが赴くのは本社でもなんでもない、バイトが中心に回す店舗。

 つまり、副社長の悪事について問われたところで──。

 

 「え? えっと、私にそんなこと聞かれても……」

 

 こうなるのは必然だった。

 

 「つまり、自分には無関係だと言うのかね?」

 「え、だってたまたまここでバイトしてるだけですし。何が欲しいんですか? お金ですか? 社員の方なら来週まで出勤しませんよ」

 「君では話にならない! 他のアルバイトは!?」

 「先輩はあっちのパチンコ店に朝からタバコ休憩に行ってます。戻る時間は未定です。今日は私とその先輩だけです」

 「サボりじゃないか!?」

 「物凄いサボりじゃないの!?」

 

 熊耳のバイト少女は俯き、ジェントルと一度も目を合わせない。肩も小刻みに震えている。この態度も強がりなのだろう。

 

 ……。いや、よく見るとスマホを弄っていた。お笑い動画を見ている。

 

 「はあ……金なら渡すんで、業務妨害なら帰ってください」

 「そ、それは君の一存で決めていいのかね?」

 「命には代えられませんし……マニュアルには強盗に渡して良いってありますよ」

 「それバラしていいことなの!? というか、ジェン……彼は強盗じゃないわよ!」

 「まあ、文句言われたらバックレるだけですよ」

 「最近の子には責任感がない!」

 

 バイトの少女はレジを開け出す。

 

 「きゃー! やめなさい、そんな簡単にお金渡すのはー!」

 「あ、いらっしゃいませー」

 「凄く呑気だな君!?」

 

 次の瞬間、子どもが店に入って来た。

 子どもの見た目を、ジェントルは覚えていない。

 

 それを記憶する前に、子どもの姿が変わったから。

 

 瞬きの間に肌色は消えて、氷の鎧が纏われる。

 

 奇しくも、そこにはジェントルとラブラバが追い求めた(ヴィラン)──フロストゲイルがいた。

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 バイトの子どもが、制服姿でもない男にお金を差し出している。どう見ても社員でもバイトでもない男だ。

 

 それを見た凍火の行動は異常に早かった。

 (ヴィラン)として暴力を振るうのを重ねすぎて、監視カメラの前での武装も、もはや忌避感はない。

 国の有数の権力者。表では公安委員長(願野)、裏ではオール・フォー・ワンが味方にいるというのも大きい。

 

 スイーツに浮ついていた心は戦闘モードにセットされる。

 

 バイトが茶色い髪で──つまりは、凍火の太陽()を思い出させる見た目だったのも、要因としては大きい。

 

 「ふわぁぁぁ〜」

 「えっ、ちょっ、あなた!? 死んでないわよね!?」

 

 凍火の撒き散らす冷気で、店内の人間は震えている。もちろん凍火を除いてだ。

 

 バイトの子はあくびをして、倒れた。

 病気? 体調不良? 凍火は慌てて駆け寄ろうとする。

 

 〈耳と尻尾だけか。異形だとやっぱこれくらいが一番可愛いよな。毛皮とかヒゲとかあるとどうにも〉

 〈ケモナーレベル1……雑魚ですね〉

 〈よくわかんないけど、個性差別は悪!〉

 

 「フロストゲイル……か?」

 「そうだけど」

 

 白髪(しらが)の男──歳はエンデヴァーくらいだろうか?

 変わった服の彼は震え、凍火がバイトに近付くのを眺めた。

 

 店内には彼とバイト少女と、ピンクの髪のツインテールの小さな子。凍火と同じくらいだろうか。

 

 「んにゃ……冬眠にゃ…………にゃごろ……」

 「あなた猫じゃないでしょう!?」

 「なんだ冬眠か……」

 「納得していいの!?」

 

 体調不良や、あの強盗男の個性のせいじゃないなら良い。

 凍火はほっと一息つく。

 

 バイトの周りに散らばった紙幣を集め、レジカウンターに置いた。

 

 「……そこだと盗まれてしまうのではないかね」

 「そう。……レジが開かない」

 「そりゃ開いたらダメでしょう!? その子の服にでもねじ込んでおきなさいよ!」

 「ならそうする」

 

 制服のポケットに入れた。ちょっとぐちゃぐちゃになってしまった。

 

 「……そういえば、あなたたちは……強盗?」

 「違う! 強盗などしていない!」

 「この子が勝手にお金を渡して来たのよ! 何を言ってるかわからないと思うけど本当よ!」

 「そんなことする店員さんいるわけないよ」

 「私だって初めて会ったさ!」

 

 男は何やら狼狽える。

 これが本当なのか、フロストゲイルからの粛正を免れるための嘘なのか。凍火には判断できない。

 

 「ンッン! 諸君、我々はあの大物(ヴィラン)、フロストゲイルと遭遇した!」

 「ジェントル! もうちょっと目線をちょうだい!」

 「そう! あのオールマイトからも、エンデヴァーからも逃げ切った(ヴィラン)! どんなヒーローにも捕まえられなかった(ヴィラン)だ!」

 「きゃー! 今の画角、最高よ!」

 

 (テレビの人……? でも、テレビの人ってもっといっぱいいるよね?)

 〈多分2人だけってことはない、けど……お外、他にそれっぽい人いなかったよね?〉

 〈個人動画配信者でしょうか? でも、普通(ヴィラン)と会ったのネタにします? しかもリアルタイムで〉

 〈早く逃げないと死んじゃうかもなのにな〉

 

 凍火たちが困惑している間にも、男──ジェントルと女の子はカメラに向かって話を続ける。

 

 「オールマイトと戦った動画を見たことがある者も大勢いるだろう? 耳が良い『個性』の視聴者がおこした2人の会話によると、彼女はまだ6歳!」

 「……」

 

 この人は一体、何を語っているんだろう?

 ただ、何だか胸がざわつく。

 

 「(ヴィラン)の被害者にして、加害者(ヴィラン)に堕ちた子ども!」

 〈事実だけどムカつくな。殺すか?〉

 〈偽物(ヒーロー)でも(ヴィラン)でもない人を殺すのは悪!〉

 

 とってもとっても不愉快。

 凍火の感情に呼応して、個性が強まる。

 『温度操作』か『氷結』か、はたまたその両方なのか。コンビニには霜が張り、白い冷気が漂い、まるで店内全体が冷蔵庫。

 

 「ハックション! ……失礼。だが、彼女が害したのは悪いヒーローと(ヴィラン)、それと(ヴィラン)レベルではないチンピラ程度だ。諸君も存じていることだろう」

 「……」

 

 凍火は今まで殺して来た人たちを思い出す。

 

 『実験』をして望たちを殺した、人気(ひとけ)(しずか)を始めとする研究員たち。

 凍火が手を下したわけではないけど、『成功作』の確保に巻き込まれてよくわからない(ヴィラン)と、エンデヴァーのサイドキックが死んだ。

 わざわざあの人のところで働くのは理解できないけど、サイドキックの全員が悪党ではない……はず。

 彼らが死んだのは凍火のせいで、この時点で男の論理は破綻している。

 

 〈あれは凍火ちゃんのせいじゃない!〉

 (でも……)

 

 (なぎ)を救うために襲撃した研究所や、違法薬物の取引をしていたチンピラたち。

 ──凍火のせいで死んだ凪。

 後は、凍火が生き残ったせいで()公安委員長が『実験』の再現に大勢の人を巻き込んだ。

 

 〈凍火ちゃんが能動的に殺したのは、悪党とチンピラだけではないですか〉

 〈そ、そうだよ。そこまでたくさんの責任は……本物のヒーローなら持たなきゃだけど、ワタシたちはヒーローじゃないし……〉

 (……うん)

 

 「私が言うことはただ1つ! 君を助けに──私が来た!」

 

 男は手を差し出す。

 

 物語の王子のように、片膝立ち。

 過剰なまでに自信満々。自分に酔い切った顔。凍火がその手を掴まないとは思っていないのだろう。

 

 ムカつく、ムカつく、ムカつく!

 

 凍火は(とむら)を思い出した。

 こんなにムカつくのなら、その原因を壊さないと解消されない。うん、弔がよく物を壊すのは理に適っている。

 

 〈そうかなあ?〉

 〈マジであんな風になるなよ! 凍火ちゃんは儚げふわふわ虚弱系美少女であるべきで──〉

 〈でも、儚げ美少女の中身がパワー系なのもギャップがあって良くありません!?〉

 〈よくない!〉

 

 当然の帰結として、凍火は男の手を振り解いた。

 

 「うわぁ!」

 「ジェントル、大丈夫!?」

 

 男──ジェントルは大袈裟なくらい仰け反る。

 個性抜きの凍火の力はそれほど強くない。足は速いが他は平均。

 だから、きっと痛かったわけじゃなくて、凍火が手を振り払うことを全く想定していなかったのだろう。

 

 「何のつもり?」

 「それはこっちのセリフよ! 彼はただあなたを助けようとしたのよ!」

 

 〈あら、わたくしたちと同じくらいの子じゃありませんか〉

 〈中学生くらいのお姉さんってこと?〉

 (中学生……)

 

 凍火は彼女を観察した。

 背は小さい。凍火よりちょっと大きいくらい。でも、胸は大きい。芽愛お姉さんが変な声を出さないのが不思議なくらいには。

 

 重要な点は1つ。

 彼女が子どもか、大人かだ。

 子どもなら不快にさせた人の仲間でも許す。場合によってはまともな生活に戻れるように『思考誘導』で助けてもあげる。

 個性のせいとかで小さい大人なら倒すべき対象だ。このコンビニには横たわった人間が3人残って、熊耳バイト以外の2つは死体。

 もちろんバイトの身分証も確認して、彼女が成人していたら殺す。

 

 〈ヘイ芽愛!〉

 〈成人したら合法ロリ巨乳になるタイプの方ですね〉

 〈つまり?〉

 〈まだまだお子さまです〉

 

 らしい。

 つまり、彼女は凍火が救ってあげないといけない可哀想な子だ。

 

 バイトがお金を渡してきたというのは嘘。あの強盗(ヴィラン)に洗脳でもされているんだろう。

 久遠(くおん)やオール・フォー・ワンのように、世の中(ヴィラン)でも優しい人ばかりではないから。

 

 「ラブラバ……もし戦いが始まったら、君だけでも逃げなさい」

 「何よ……ジェントルは負けたりしないわ! どんなヒーローからも逃げ切ってきたもの!」

 「はは、私はオールマイトやエンデヴァーから逃げ切れるような彼女とは違うよ」

 

 凍火の行動指針は決まった。

 

 「きゃっ! 何っ!?」

 「ラブラバっ!? どうした、平気かね!?」

 「へ、平気よ。痛くも痒くも……寒くも、ないわ」

 

 ラブラバを氷のドームに閉じ込める。氷の鎧と同じ、『シェルター』の特性を加えた溶けない氷。

 ラブラバがいくら内側から叩いても。ジェントルが壊そうと試みても。決して壊れないドーム。

 

 戦闘の余波から子どもを守るための安全地帯。凍火にはわからないけど寒いのは辛いらしいから、『温度操作』で35℃くらいの適温にしてある。

 体温くらいなら問題ないはずだ。

 

 〈それはちょっと普通に暑くない?〉

 〈まあ近年の夏の気温に比べたらマシですけどね。後10℃ほど下げてあげてくださいな〉

 (……? わかった!)

 

 今後こそ過ごしやすい温度にした。

 

 氷の弾丸が牙を剥く。

 

 ラブラバ(子ども)を守り、ジェントル(悪い大人)を殺すという、とち狂った信念の下に。




なんで凍火は35℃を適温とかぬかしたの?
→『温度操作』による副次的な高温&低温耐性で、真夏も真冬も凍火には過ごしやすい気温だからです。

この子いっつも勘違いして戦闘ふっかけるな…
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