「さて、それじゃあ何か申し開きはあるかなー?」
「それが聞きたいならまずこの拘束を解け。申し開きはそこからだ」
「あんたこの状況下でまだその図々しさを押し通せると思ってんの?」
図々しいとはなんだ黒見?全く、久しぶりにこうして全員と顔を突き合わせて話し合う機会だというのになぜ俺はがんじがらめになっている。突然アジトに押し寄せてきたと思ったらいきなり有無を言わさず拘束しよってからに。
「大体
「いや何言ってんのよ?
既婚者相手にあたしらが何するってのよ?」
そりゃそうだが!!
「というか貴様ら一体どうやってアジトを見つけた?仮にもセキュリティは万全だったはずだが?」
「こう言うところで先生に疑いがいかない所、結構好きだよー?でも今はちょっと煩わしいかなー?」
いつも通りのマイナスイオン顔でのほほんと答える小鳥遊だが、俺には分かる。あれは完全にブチギレてる。この鬼迫は俺が錠前に腹ぶち抜かれた時以来だな。
「一旦落ち着いた方がいい、ホシノ。リーダーサンに悪気はないんだ」
「そうだぞ落ち着けホシノ。錠前が言うように俺に一切の悪気はない。あるのは純粋な疑問だけだ」
「リーダーさん、更に状況を悪化させてることに気づいたほうがいいですよ?」
なんだ奥空?俺が悪いのか?俺だけが悪いのか?!急にアジトに乗り込んできたと思ったら有無を言わさずふんじばって、椅子に磔にされて尋問を受けている100%被害者の俺が悪いのか!?
「いや、身から出た錆でしょ?これまでやらかした事を踏まえて今回の一件で爆発しただけ」
「ん。いい加減大人しくお縄につくべき」
黙れ
「リーダーさんの返答次第では更に猛獣が増える可能性は大いにありますよ?ね?アツコちゃん?」
「フフフ………」
…………よし槌永、後で
「え?!ほんとですかぁ?」
ああ、もちろんだ!なんなら食べ放題コースじゃなくて単品注文を予算無制限でいくらでも食わせてやる!!
「だめですよー、ヒヨリちゃん?寿寿苑なら私が後でご馳走しますから。ついでにお鮨とケーキバイキングもつけますよ?」
「わ……わかりましたぁ!!」
十六夜貴様ぁ!!
「さてと……万事休すだねー?どうする?」
「お前ら仮にも俺の味方だったよな?苦難をともにした仲間だよな?」
「そうだねー、苦難を共にした仲間だからこそ、許せない事もあるんだよ?」
許せない事?いったい何かあったか?てんで見当がつかんな。
「…………どうしてこういうところだけ勘が鈍いんだろうねー?」
全くだ。なんとも情けない。不甲斐ないばかりだ。
「なので教えてほしい。お前たちは何に怒っている?何故そこまで憤っている?俺に原因があるのであれば教えてくれ。頼む」
「…………はー、ほんっとずるいよねーリーダーさんって」
「ん?」
小鳥遊の雰囲気が変わった。いけるか?
「でもごめんねー。今回ばっかりは無理かな」
なんでだ!
「まぁ、今回を機に苦しんで考えな。大丈夫殺しはしないから」
「とりあえず1時間後にまた来ますねー」
そう言いながらイソイソと縛り付けられた俺を放置して身支度を始める。おい、マジで俺このまま?!待て、帰るな!戒野!十六夜!
そんな俺の主張も虚しく全員部屋を出ていく。そして最後に奥空がこちらを一瞥した。
「そ、それじゃあ心苦しいですけど……リーダーさん、頑張ってください」
「それはこの監禁状態を耐え抜くことに対してか?それとも正しい答えを導き出すことに対してか?」
答えはなかった。
「……ふーむ、監禁状態エンドとは……いつ頃からヤンデレルートに突入した?俺はそういうシチュは得意じゃないんだが」
「ん。じゃあ解いてあげるから一緒に出るべき。どうせリーダーさんじゃ一生答えは出ない」
難産の割には短けぇなぁ
最近は面白いブルアカ作品が量産されているので嬉しい限りです