若いころ拾われ、農場を経営するカウボーイのベーカー夫妻に世話になり。
成人し、独り立ち。
今日も過酷な廃墟の街を生き抜いていく。
・・・
ここはかつて栄えていた西部の町のはずれ、
ハイウェイの道沿いに並ぶ廃車達には。つたがはびこり、微細な放射能を纏う新緑の新鮮な空気に心躍らす。
お使いの依頼の簡単な仕事だ。誰もそれをやらないから俺は酒場のクエストボードのコルクから剝がしてきた。
俺はブライアン・ガンズ。所謂何でもありの金稼ぎ賞金首にして賞金首稼ぎ。
こいつの情報は鉛入りボディアーマーひとつで様々な交換方式から分かった。
車の頭蓋骨に一本の咥え煙草。丁度カピバラを罠に嵌めるところだろう。ついでに近寄って来た人間にもだ。
シッシッ。と追いやる声をかけるとピイピイ鳴きながらカピバラの群れは逃げていった。
近くにパシッ。という弾丸がドタマの横を過ぎる音。
「おーい!ジャムル!ジャムジャムルだろう!」俺はマヌケに見えるだろ
「なんだクソ」相手も新人狩人だ。
ティーンの若者の白人、灰色のパーカーにジーンズ。
壁際のコンクリートと同化しているようにしたいのだろうが丸見えだ、マヌケめ。
「お前宛に近隣のシティからだ!頭蓋骨に穴開けに来たわけじゃねえ。正午また配達に来る!」
近々牛を運ぶトレーダーの列が近くを通る。ご相伴に預かれることだろう。
近隣の錆び錆びたバンの中で飲料パックを漁っていると正午過ぎ。
。。。。
「最近来た黒人の何でも屋《殺し屋》ってのはお前か。」
「あいよ、確認した。再配達どーも」
これは
「こないだの礼だ。50口径の大砲のおかげでバケモンから逃げられた。」
スノードームと肉詰めふたつ
「あいよ」「ここで開けんなよ」じゃあな
ここらで一回トチって足を怪我した状態で変異生物に襲われたからな。向こうがギリースーツを着た俺を判別できなかったってのもあると思うが。
そこから下流で流されたバイクに集っていた野盗三人そこらのバットで始末して
バイクを拾って逃げ帰ったという顛末。
歩いてデンジャーゾーンである都市中央まで移動する。
住宅街に差し掛かったあたりで赤く塗られたポストの廃家のマンホールをズラし排水管に入る。
梯子を下ると銃を構えたダニエルが椅子に座って待てしてるわけだ。
「いつものを」睨んでくるので
バックから真空保存容器に入れた凍った餌ネズミを渡す。これが地下街の入り口のルートだ。
ダニエルはネズミを取り出すと箱をこちらへ渡し
じろり。と獲物を見回すと、すっと背後へと投げた。すると背後の暗闇からガツンと固い口足の音と共に頭だけでデカイ...水道管縦横幅に2mはある(品種はわからんが)ワニがそれを飲み込んだ。
こいつは頼もしいわけだ。
カルカルと喉を鳴らす現代のポリスメン
生死がかかっているのは平等な対価であることは現代よりはましだろう
ダニエルはその音を聞くと頷いている。
「ジャクリーヌは次は金の時計がいいと言っている」
「黄金狂の支配地域か。わかった」
クルクルとワニのジャクリーヌは喉を鳴らす「次持ってきたらつがいも良いと言っている」
ワニは首をかしげる動作をしているが「鹿で済ませてくると伝えてくれ」
手を掲げるとワニは近づき鼻を当てた。
此処で謂うつがいとは高品質の卵を用意すると言っている。なにも種族の壁を超えるわけではない。とれなかったら鹿で済ませてくれとパスワードを謳ったわけだ
「通れ」彼は腕に取り付けられた黒いステッキでブザーを押すとガンガンと鉄の音と共に轟音で金庫室の扉が開いた。
そこには目いっぱいの住居や売買ショップなどが活気強く並んでいた。
「よお、妖精から魔法の粉は返したか?」カウガールのベッキーが壁の横でたむろしていた。
リボルバーを突き付けながら。
「まいったね」と俺は笑っていた
数舜後には酒場でどぶろくを飲んでいたのだが。毎回牛一頭分はきついかな、と高級料亭ジャパニーズスシバーで出されたオシボリで顔のマッドペイントを拭う。
顔若い傷だらけの創面の白人の男の顔が現れた。
オカミからケジメされる前にこの酔いつぶれてるベッキーを商隊の宿まで届けるのも一苦労だとたぶん40kgの荷物をここに預け背負いながらゆっくりとネオン街を歩いて行った。