シャングリラ-フロンティア~神ゲーにリアルラックぶっ壊れが挑まんとす~   作:イディアル

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11 鳥頭&狼男

Side-ドーン

 俺は、『鍛冶師-名匠』取得クエストや『ラビッツ名誉国民』や『火継ぎの鍛冶師』の称号を取得後、『ヴァイスアッシュの古工房』を後にして、サードレマを目指して進んでいる。

「正直、街に着くまでに片づけておかなければいけない問題が山積みなんだよなぁ」

「なんや、あんさん。心配事かぁ」

「そうなんだよ。まず第一に、この容姿だよ。『金竜鎧(ゴールドスケイル)』はMPの燃費が酷いんだよ。装備してるだけでガンガン消費されるからな。常備できないんだよ。」

「あ~せやな~確かにあの鎧は凄いやけど、えぐいよなぁ、確か魔力切れで、行動に制限がかかるんやったか」

「そうそう、ついでに金ピカだから非常に目立つ。第二に街の住民の印象がどうなってるかだ。正直容姿を隠そうが、敵対状態だと見破られそうだしよう。」

「確か、街で敵対されて騎士たちを呼ばれたんやったっけ、難儀なもんですな」

「マジだよ・・・第三に、お前だよピーツ」

「えっ?」

「行動を一緒にするってけど、お前は商人だろう。戦闘能力とかあんの?」

「あぁ、そうゆう事でっか。安心したってや。こう見えてもそれなりに動けまっせ。」

「ならいいけど・・・そういや、ピーツって商人なら鑑定とかできっか?」

「鑑定なら可能ですけん」

「そうか、これよろしく」

歩きながらピーツに一つ、あるモノを渡す。先輩から貰ったアイテムたちの中でも、名称不明で、どんな物かもわからなかったものがいくつかあったんだ。アイテムとして具現化すると黒い菱形の結晶として出てきてそれ以外不明だったものだ。もしかしての想いを込めてピーツに一つ渡してみる。

「おぉ、これは、久しぶりに見ましたで。こいつは、『密かの影(シークレットノイズ)』っちゅうアイテムに掛けれるエンチャントの一種やな。」

曰く、使用者のアイテムを不透明にして奪われてもすぐ使えないようにするための魔法の一種だそうだ。いくつか方法はあるが、鑑定スキルでも解除できるらしいから、一つ頼んでみた。

「ほな、少し待ちぃ『闇を解き、光を導く、無知を知り、叡智へと至る。完全詠唱(オールスペル)-鑑定』」

両手に光の輝きを浮かべたと思ったら、謎アイテムに、光りを放つ。眩い輝きが広がり、光りが収まり目にしたものは

「これまじか・・・」

 

名称:逃亡者の外套

形状:ボロボロな真っ黒なマント。巨大なフードで顔も覆える。

詳細:ある者が逃亡に使用した魔法のマント。使用者の容姿を完全に隠し通せる。年季の経っているため、ボロボロであり本来の姿とはかけ離れている。

性能:使用者の容姿を完全隠蔽する。

 

「とりあいず、容姿の問題はクリアか・・・大丈夫か」

「はぁ、はぁ、全力詠唱やから、しんどかった。魔力もないなった・・・」

「一回でか」

「そうやねん。対象に掛けられた魔法の純度で消費量が変わるさかい。相当やね」

「そうか。なら他のはあとでやってもらうか。サードレマへ急ごうか」

マントを羽織りサードレマへの道を急ぐ。

 

●●●●●●

 

「ん?あれは」

「なんか見つけたんちゃう?」

しばらく進んでいくと正面の方に変態を見つけた。水色の鳥頭に、半裸。

「プレイヤーだな。とりま人になっとけもしかしたらパーティーになるかもな」

「ほな、穏便に頼むで」

 

少し先に見えた鳥頭のプレイヤーに呼びかける。

 

「おーい、そこの鳥頭」

 

「へぁ?」

「なんでしょうか?」

 

「ヤァ、いきなり声かけて悪いね。もしかしてオタクもサードレマへ行く道中かな?」

 

「えっ、あ、一応そうですけど(な、何だこいつッ!?デカくね、こんなデカくアバター作れんのこのゲーム!?てかプレイヤーだよな。マントで顔見えねぇけどネームあるし、『ドーン』か。もう一人はNPCか?)」

 

「そかそか、俺はドーン、新規プレイヤーでね。まだサードレマにも行ってないんだよ。今向かっている最中なんだが、同行してもしいかな、えーっと『サンラク』さん?・・・サンラクっ?」

 

「ん?」

「アレ、あなたは」

 

「・・・・もしかして、『クソゲーサンラク』か」

「おんや、そこにおるんのは」

 

「なんで、俺の事を、まさか、ドーンって様々なゲームで『黄金』の異名を持つドーンか!?」

「やっぱり、ピーツですわ」

 

「マジかよ。クソゲー以外やると死ぬ病気だと思ってたんだが・・・」

「エムル姉ちゃんやないか」

 

まさかの鳥頭の変態が、あのサンラクとは思わなかったな、それに白いヴォーパルバニーの方は、ピーツの関係者の様だった。

 

「とりま、パーティー申請出しとくから、サードレマまでいいか」

 

「OKだぜ。こっちもな、しかしお前のウサギを連れているなんて、同じユニーククエスト受けたのか?」

 

「ユニーククエスト?いや、ユニークはクリアしたが、こいつがついて来るのは関係なさそうなクエストだったぜ。『灰被りの鍛冶師、火を継ぐ』は・・・」

 

「えっ、なにそれ知らない。俺のは『兎の国からの招待』だったぞ・・・」

 

「「えっ」」

 

曰く、夜襲のリュカオーンと戦った後に、白いヴォーパルバニーこと、『エムル』に招待を受け、ヴォーパルバニーの国『ラビッツ』に行き、さらにそこの『兎御殿』に案内され、大将ウサギのヴァイスアッシュの舎弟になったらしい。ついでに『致命兎の首輪』を貰ったらしい。こっちのクエストについても説明しておく。勿論ほかのユニーク関連、ジークヴルムや実践的戦闘訓練、眷属化についても隠しておく。

 

「ともかく、サードレマ目指しながらでいいか、正直、混乱してる。」

「賛成だな、こっちも色々整理したい。」

 

二人で歩き出し、いつの間にか、兎に戻っているピーツとエムルが後方でついて来る。

 

●●●●●●

 

前衛二人で、戦闘をしながら進んでいるが、問題が一つあった。

「そりゃそうだよな。二人分だぜ、リュカオーンの呪い。しかも俺に関しちゃ、全身だぞ。」

「あっ、だからそんなマント被ってんのか。いいな俺もほしいぜ。」

 

そう、二人分のリュカオーンの『呪い(マーキング)』は絶大な効果を発揮し、非戦闘モンスターすら恐怖で全力逃走図る程の破格の状況を作り上げていた。

 

「そうですわね、まるで二体のリュカオーンに睨まれてる感覚を受けるですわ」

「せやな、相当な威圧感ってやつやな。」

モンスター系NPCにお墨付きを貰って、苦笑いを浮かべながら、道を進んでいた。

 

「しかし、楽と言えど、こんなんじゃレベル上げれねぇな・・・」

「確かにな、なぁピーツ、モンスターを引寄せるみたいなアイテムないか?」

「モンスターを引寄せるかでっか?せやな・・・アレならいけるか」

「アレ」

ピーツが出してきたものは、小鬢にピンク色の液体が溜ったアイテムだった。

「こいつは『魅惑の芳香』って薬や。こいつがを使えば、周囲のモンスターを引寄せる香りを発生させれるねん」

「ほう・・・せい」

「ウボァ!」

受け取った瓶を躊躇なくサンラクへぶつけてみる。その瞬間、桃色の煙がサンラクを中心に渦巻きながら散らばっていく。

「何しやがるテメェ!!」

「いや、つい、でもほら来たぞ」

「へぇっ?」

「エムル、ピーツはこっち来な。囮役(サンラク)が動くから」

遠くの方から衝角衝突羊(ラムストラックシープ)の群れが、四方から全速力で、向かってくるのが見えてくる、総数数十体のモンスターの群れが突進してくる姿はぶっちゃけ恐怖以外何者でもない。

「そんじゃ、逃げタンクよろ、」

「お、おまぇぇぇぇぇ!!」

二人同時に武器を構え、サンラクは全力で走り出し、サンラクとは真逆方向に、エムルとピーツを抱え走り出す。

「色々準備するから、ともかく逃げ続けてくれ、合図したらこっちこい。」

「ふざけんなぁぁぁぁぁ!!チクショウが!!」

 

サンラクに向けて群れの大行進が動く、離れた所の岩の上に避難してから、ステータスを弄る。

 

「サンラクが頑張ってる間にステータスポイントを弄っとくか。

 

PN:ドーン

LV:38

JOB:鍛冶師-名匠

SUB:傭兵(両手剣使い)

POINT:200→0

HP(体力):300→500(20p)

MP(魔力):100→1000(90p)

STM(スタミナ):400→1000(60p)

STR(筋力):600

DEX(器用):100

AGI(敏捷):1000

TEC(技量):150→300(15p)

VIT(耐久力):50→200(15p)

LUC(幸運):100

 

「やべぇな。1000到達が3つになったんだけど。ほんとうバグじゃねぇんだよなこれ、マジでこえぇよ

少々恐怖を覚えながら、サンラクの方を見て見る。まだ逃げているが徐々に追い込まれてるな。

「よし、サンラクっ!!準備できたぞ!!こっちこぉぉぉぉい!!!」

「おせぇぞ!!」

大量の羊モドキを連れて、こっちに来るのを見ながら、岩山を降り、準備を完了させる。目の前でサンラクが右へステップを踏み避ける中、こっちもモンスターの軍勢を目の前にあるスキルを起動する。

夜襲(リュカオーン)の咆哮・・・アォォォォォォォォン」

遠方にも届くほどの、遠吠えをあげる。同時に異常なまでの威圧が放たれ、モンスターたちを強制停止状態にする。そこへ、『致命の断頭剣(ヴォーパルギロチン)』を構える。

「ジョブのせいで、スキルが新規取得が難しくて同じスキルのみ使いまわして強化され続けた必殺、スキル『3段チャージ-Lv.Max』『バスターソード-Lv.Max』」

蒼、紅、金へと変色するオーラを纏い、武器にもオーラが纏われる。

「セイヤァァァ!!」

放たれる一撃は、爆発的衝撃により膨大な衝撃と土煙を発生させ、数十体のモンスターを吹き飛ばしながら消滅させていく。

「えぇ・・・」

サンラクが唖然としながら眺めていたので

「おいおい、全部キルしちまうぞ。呆けてないで動け、それとも、もう疲れて動けないかなぁ、鳥頭君は( ^∀^)」

「ナメンナッ!残りは全部もらってやるよっ!」

残りの吹き飛んでなおHPが残って硬直して動けないモンスターたちを狙って動く。サンラクと俺は競争しながら、狩っていく。

 

 




所有スキル
【ユニーク】
・夜襲:
リュカオーンの闇を発し、周囲を闇へと堕とす。闇と同化し、姿を消した奇襲を行える。
夜襲(リュカオーン)の咆哮:
眷属状態2で開放。遠吠えを放ち周囲の生物の動きを強制停止する。
・夜襲の太刀:
 致命の包丁-狼煙のスキル陰とスキル夜襲リュカオーンの併用、闇の太刀を形成する。
【通常】
・3段チャージ-Lv.Max:
 静止状態で武器を構える事で、段階的にチャージゲージを溜め放つ。最大3段階
・バスターソード-Lv.Max:
 大剣専用スキル。爆発的な威力の一振り
・加速-Lv.Max:
 モーション速度が上がる
・疾走-Lv.Max:
 移動速度が上がる
・飛燕:
 瞬発力が上がる
・クラッシュボンバーLv.Max:
 振り降ろし、着弾時に周囲へ衝撃を放つ。
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