シャングリラ-フロンティア~神ゲーにリアルラックぶっ壊れが挑まんとす~ 作:イディアル
セカンディルに到着したドーンは早々に宿へとリスポーンポイントを設定しログアウト、その日を終えたのだった。
PN:ドーン
LV:12 → 18
JOB:傭兵(両手剣使い)
SUB:なし
所持金:9000マーニ
HP(体力):30
MP(魔力):10
STM(スタミナ):40
STR(筋力):50→60
DEX(器用):10
AGI(敏捷):80→100
TEC(技量):15
VIT(耐久力):5
LUC(幸運):10
ログインすぐに、昨日の貪食の大蛇の倒したことによりレベルアップしたポイントを振り分け
「とりま、武器を新調したいな。傭兵の大剣はもうボロボロだし、いいやつ無くても修繕か強化できればいいんだけどな」
と武器屋を目指して進む。その姿は周囲のプレイヤーたちは奇異な目で見ていた
「何アレ」
「全裸プレイか」
「なんで、あのキャラメイクで、全裸なんだよ」
そうドーンは見てくれは良いのだ。3時間かけて作り上げた、キャラメイクにより黄金比ともいえる程バランスの取れた体系に、見ものが必ず振り返る程の美麗な顔たち、中性的な為、女性アバターと勘違いしてしまう程のいで立ちだが、
そう何を隠そう、初期装備を売り払い完全全裸状態でスタートしたのだ、そして本人は
「(見られているな、だが何も恥じる事はない、完全なプロモーション、ファーフェクトな顔立ち、最早歩く芸術品だ。存分に楽しみたまえよ諸君)」
キャラメイクガチ勢ここに極まり、そんな状態でたどり着いた、武器屋で
「えっと、大丈夫かあんた」
「あぁ、問題ない武器屋のオヤジ」
困惑を隠せない武器屋の主人。NPCとの関係に、第一印象が警戒に固定されているが、こんな姿なら、どんな出身でも警戒されると思う。
「そ、そっかぁ、オホン。何をお求めで」
「武器の一覧を見せてほしい。」
「あいよー」
しばらく眺めるが、まだ序盤の武器屋の為、そこまでいいのがあるわけじゃない。
「微妙だな、致命の包丁の方が断然いんじゃん」
「そりゃそうだろうよ。なんせここいらでもめったに出回るモノじゃないからな」
「あ~レアなんだ(数十本、持ってんだよな。投擲に使ったのも普通に回収できたし)」
「うちにあるもの以上だと、作るしかないぞ。ただ素材はそっちで用意してもらうがな」
「なる程、OK、じゃっ、そっち方面でよろしく、で必要な素材ってなに?」
「鉱石だよ。この町の隣の四駆八駆の沼荒野で採取できるから、ツルハシを買ってくのをお勧めするぜ。」
「よし、ならツルハシ2本くれ、それでこいつの修繕も頼むよ。」
次の目的が決まり、武器の修繕が終わり次第向かう事にする。
●●●●●●
四駆八駆の沼荒野へたどり着いたドーンは、ステ振りのお蔭でぶんぶんとツルハシを振り回しものすごい勢いで沼棺の化石が大量に入手されていく。
「全然、鉱石出ねぇんだけど。なんかレアっぽい翠色の石は出てくるけど、しかも大量に・・・3時間くらいやってからいったん戻るか・・・」
「ま、マジか」
「マジだよ」
武器屋の主人にがあまりの光景に唖然としてしまう。なんせ3時間前に、出て行った全裸のドーンが戻ってきたら、カウンターに山ほど積まれた沼棺の化石を持ってきたからだ。
「こんな、短時間でこんなにとれるのか・・・・」
「むしろ、これしか出なくて困ったくらいだぞ。」
「どうなってんだ、あんた・・・」
「ともかく、こいつでなんか作れるか?」
「あ。あぁ、こんなにあるならどんな物でも作れるぞ」
と武装の一覧を見せてくる武器屋のオヤジ。
「おぉ、いいのあるじゃん、この湖沼の大剣でよろしく。あと、鎖系のアイテムある?」
「鎖だぁ?一応あるが、武器じゃねぇぞ」
「いいよ、ちょい、試したいことできたから。ついでに短剣もよろしく。」
「そうか。少し時間を貰うぞ。さすがに大剣は時間がかかるからな、1時間後くらいに取りに来てくれや」
「OK、じゃっ一旦ログアウトして、お昼休憩するかな」
武器屋のオヤジとの会話を終えて、一旦ログアウト死宿へと向かうのだった。
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お昼休憩をはさみ、新武器を入手して、そこからセカンディル周辺でレベル上げを続けていた。
「ハァッ!、セイッ!」
レットキャップゴブリン太刀を一刀のもとに斬り裂き、蹂躙していく。その際わざと一体のみ残し、仲間を呼ばせ、キル数を稼いでいた。
「大分いい感じじゃねぇか。もっと呼べよ。狩り尽すてやるよ」
「ギャギャギャ!、ギャギャギャ!」
「そうだ、もっと呼べッ!!まだまだこれからだぁッ!!」
さらに数十体のゴブリンが現れ、次々大剣の餌食としていく中、
「ん?、なんだ」
突然周囲に突風が吹き荒れ、ゴブリンたちを漆黒の影が蹂躙する。影は、ドーンの前へと立ちはだかり、その姿が月明かりに照らされる。
「おいおい、マジかよ」
そこには、夜の如く黒い体毛に覆われ、金色の瞳を灯す巨大な狼が居たのだった。