シャングリラ-フロンティア~神ゲーにリアルラックぶっ壊れが挑まんとす~   作:イディアル

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03夜襲(2)

ユニークモンスター-夜襲のリュカオーン

遭遇しました。

 

ドーンの目の前に巨大で、夜の如く漆黒の体毛を持つ巨狼がいた。

「おいおい、マジかよ」

 

side:ドーン

どうなってんだよ。ウソだろ。シャンフロ始めて2日目に出会っていいよな、奴じゃねぇーだろうが、クソがァ!!

 

「ガァッ!」

「チッ!?」

 

狼系モンスターは大抵、引っ掻き

 

「グルァッ!」

 

噛みつき

 

「ガァッ!」

 

尾による薙ぎ払い

 

「っ!!」

 

「そしてっ!!」

 

「ガァァッ!!」

 

「飛び掛かりだろうがっ!!スキル:ジャストガードっ!」

 

くそがっ、巨体の割りに速すぎるぜ。大体何なんだよ。せめて何かのイベントはさんでから、出て来いよ。大抵この手のやつは、街でNPCからクエスト受けて、そのオマケみたいな感じで、エンカウントしての、負けイベだろうが。負けてリスポーンするか、闘争に成功すると、情報と関係のあるクエストを受けれる、とかさぁ!!

 

「こっちは、数時間ぶっ続け何だぞ。せめてLEVEL上がってから来やがれっ!!」

 

「ガァァァ!!」

 

「スキル:バスターソードっ!!」

 

大剣とは思えない程の、速度で振り降ろされる一撃は、確かな手応えを俺のに刻んだ。次の瞬間、視界が真っ黒に塗りつぶされた。

『リュカオーンの呪いが付与されました』

 

●●●●●●

side:三人称

 ドーンはスキルの一撃をリュカオーンに叩き込む事に成功したが、次の瞬間には吹き飛ばされ、近くの岩へと叩きつけれれていた。HP全損により、ポリゴンの崩壊が起ころうとしていた。

「グル」

その容姿をしり目に後にしようとしたリュカオーンへ

「おいおい、何処へ行く気だぁ、いぬっころ」

ドーンの方へと目を向けたリュカオーンが見たモノは

「こっちは、まだまだ元気だぜぇ」

「グルルルっ!」

胴に傷跡を作ったドーンが、大剣を肩に佇んでいる。

「いや~、まさか、先輩からもらった、蘇生アイテムがこんな序盤で役に立つとはねぇ。ぶっちゃけそんなに持ってきてないから、残り3回のだ。それまでにテメェーを狩るぜ」

「ガァァァァァ!!」

 

時間は遡り、4時間ほど前、新調した武器を入手したのち、ある事を思い出したドーン

「そう言え、セカンディルにあるって言ってたよな先輩は、」

そうドーンがこのゲームをできるようになったのは、とある先輩のお蔭であり、ソフトを貰う際、自身が今まで集めていたアイテムをドーンへと譲ると言うのだ。

「大分レアなやつが多くてさ。しかもこれからやっても、使いきれそうにないほどいっぱいでね。ただNPCに売るのは、1プレイヤーとしてできる限り避けたくて、他のプレイヤーにやるのも、なんかヤダし、だからこれから始めるキミへ譲るよ。有効活用してちょうだいな」

その結果、ドーンは所持しているだけで、蘇生を可能とする人形、を偶然にもいま持っていたのだった。

それからは、戦闘終了まで20分を要した。

 

 

「オラオラ、致命の包丁なんぞ、これまでの戦闘で30本超えたんだよ。ついでに他の武器も試してやるよッ!」

両手で致命の包丁などの短剣の類を投げつけ、またこれまでの狩りで入手した数多の武器を展開し、流れる様に連撃を続ける。短剣をなげ、そこに沿う様に槍による突撃を繰り出し、直剣へと切り替え斬り上げ、大剣へと切り替え振り降ろしなど、ありえないレベルで、コンボを繰り出す。常にその時の体制で使用可能の武器を選択し続ける。ドーンはこのやり方を「辻斬・狂想曲:オンライン 」で行っていた。無数の武器による無限に等しい斬撃「無限軌道天誅」である。それでも、究極の一には、低レベルの攻撃は、効果は薄く。リュカオーンのバックステップからの速攻噛付きにより、1乙。時間5分

『リュカオーンの呪いが付与されました』

 

「教えてやるよリュカオーン、このゲームはなぁ~物理エンジンがえぐいほどの完成度でな、ほぼリアルだ。細部までの作り込み、本来なら何でもない、この鎖がオレに更なる機動力を齎してくれるんだよ。」

頭部に傷跡を作ったドーンは、両腕に鎖を付け鞭の様に使う。しかし武器ではなく、素材アイテムの為、まともな攻防にはいかせないが、プレイヤー1人を支える位は可能であり、フックショットの要領で当たりの岩場の高い所へ、引っ掻け引っ張る事で立体的回避を可能とする。調子よく回避し、隙を見て攻撃を繰り出すが、そんなドーンへリュカオーンは、姿を消し、奇襲により、撃破する。2乙。時間5分

『リュカオーンの呪いが付与されました』

 

「奇策はだめだなぁ。やっぱ男は黙って、玉砕覚悟だ。」

背中から腰に掛け、新たな傷跡を付けたドーンは大剣を片手に、戦闘を開始する。先ほどまでの奇策による、奇行は見る影もなく、何処までも効率よく、持ちうる全てで行われている。スキルの併用、周囲に散らばった先ほどの奇行によるアイテムなど。地形を揺るがすほどの巨体による一撃、瞬間移動の如く不可視の攻撃。どちらも、相手を他だ屠る為。全力で対処し続ける。そしてリュカオーンの爪の一撃で、ドーンは両足と左腕、大剣を欠損する。

「だからぁ、なんだっ!!」

右腕に、鎖を持ち、リュカオーンへ振るいその首へ巻き付け、自身を引寄せる様に、全力へ引っ張り飛ぶ。そして鎖を離し右腕に致命の包丁を握りリュカオーンへ飛び掛かる。しかし

「っ!?」

右腕が手を残し肩から手首までを消失する。リュカオーンの不可視の攻撃により、最後の攻撃手段を失う。

「な・・めんじぇねぇぇぇぇ!?」

だが、まだ諦めない。手から離れた致命の包丁を口で咥え勢いのまま突撃する。リュカオーンは迎撃の体制をとり、口を開く

フガッ(スキル)フガーフガっ!!(スクーピアス)

 何の奇跡か、本来ならまともに発動しないはずのスキルが発動し、エフェクトを纏いながらリュカオーンへ飲み込まれる。3乙時間10分

『リュカオーンの呪いが付与されました』

 

「いや~無理だろ。残機3っ使っても届かないって何?」

「グルッ」

リュカオーンの目の前で最後の蘇生が行われたドーンは

「今は無理そうだが、いずれ真っ二つにしてやるよ。リュカオーン」

「ガウッ」

短い返事のあと、リュカオーンは何かを吐き出す。それは

「黒い・・・致命の包丁・・・」

 

名称:致命の包丁「狼煙」

詳細:リュカオーンにより呪われた致命の包丁。もはやそれはただの致命の包丁にあらず。夜の帝王により吟味され認められた一振りは光を絶ち闇を惹く。

特性:

・所有者よりレベルの低いモンスターは逃走を図ります。

・戦闘時、クリティカルにより陰陽ゲージが溜ります。

・「陽」光の中で発動可能、周囲から光を奪い、盲目の状態異常を付与。

・「陰」闇の中で発動可能、所有者のステータスを上昇し、暗闇と同化し姿を消せる。

 

「えっ?、ぶっ壊れじゃん・・・なんだよ。お前ご褒美ありかよ。まっ勝ったわけじゃないのに貰うのもなんか悪いなぁ」

入手した武器のデタラメさに舌を巻いているとリュカオーンが動き出し、

「アウォーーーーーーン!!!」

「!?・・・動けねぇ」

リュカオーンの咆哮、それと同時に、ドーンの身体が硬直する。そしてドーンへリュカオーンが牙を構えながら、ゆっくりと近付いていく。

「あぁ・・・そうかよ。最後まできっりとなぁか・・・いいぜ甘んじて受けてやる。だが忘れるな。何れ狩ってやる。夜の帝王・・・夜襲のリュカオーン」

 

 

 

「リュカオーンの呪い」が付与されました。

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