シャングリラ-フロンティア~神ゲーにリアルラックぶっ壊れが挑まんとす~ 作:イディアル
ドーンが『偽影のウェザエモン』と戦闘開始から2分が経過していた。
「断風」
「クッ!?(なんだこいつ!?・・・早過ぎんだろうが、レベルやレアだからってヤツじゃねぇ・・・根本的に強く作られてやがる!!)」
ドーンは防戦一方を強いられていた。1000超えのAGI(敏捷)での高速かつ、室内ゆえの立体的高速機動を行うも、その全てに対応された上に反撃をくらっていた。そして30秒ごとに神速の居合を放たれ、攻撃に継続性を持たせる事ができず、反撃にも転じれずにいた。
「(どうする?・・・いったん仕切り直しで、デスするか・・・)」
ドーンの思考の中に、暗い影が落ちる。そう、ドーンは、リュカオーン、ジークヴルム、そしてこれまでの戦闘で、取得したステータスポイントを、眷属化してから振り分けていないため、余力がある。そして現在レベル34であり、150POINTをのこしたままだったのだ。さらに言うなら、リュカオーンの眷属化の影響により、1POINTの振り分けにより、ステータスが10上がる様になっており、現像1500分のステータスが置物状態である。それを振り分ければ、目の前のの『影』に対応できるようになるかもしれない。だが、
「(ふざけるな、なんだ準備不足を言い訳に諦めるってか・・・突発的なイベントなんて、今までやってきたゲームでも幾らでもあっただろうが・・・)、まだ全力じゃねぇだろうが」
次の瞬間、ドーンに、黄金が纏わさる。未だ封印は解放されず、なお、スキルすら使えない状態だがそれでも、鎧を着ないよりはましと言える。
「『
「断風」
「もう、見切ったぁ!!」
鎧の耐久任せだが、『偽影のウェザエモン』の神速の斬撃を籠手で防ぎ、反撃を開始する。さらにダメ押しで、自身の使えるモノを投入していく。
「こいつは、普通の
黒い
この影は、いくら本来より劣るとはいえ、神代最強と謳われた侍の模写、余力を持っているのは、何もドーンだけではなかった。
瞬間、『偽影のウェザエモン』を中心に紫電が吐き出される。ある”墓守”としての技は太刀を掲げ、周囲へ落雷を呼ぶスキルだったが、この『影』のスキルは、莫大な雷を自身の中心から放出する。
「なっ!?」
飛来する
「クッソが、鎧あってもHP、8割喰われたぞ。どうなってんだよ、ゲームバランス崩れてんだろうが・・・・」
紫電が収まりドーンの瞳へと移り込んだ光景は、一種の終焉であった。『偽影のウェザエモン』を中心に一帯は焼け焦げ、天井から壁すら崩壊させ、施設の一部が崩壊し外部へとむき出しの状態になっていた、
「断風」
『偽影のウェザエモン』はすぐにドーンを補足し追撃にかかる。
「クッソ、もう少し余韻に浸れや!!」
悪態をつきながら、間一髪で回避を成功させるドーン。一種の絶望がドーンを支配する中、さらなる絶望を『影』が呼び起こす。
全身から白い雲が噴出し、巨大な『偽影のウェザエモン』上半身を形成し、覆いかぶさる様に倒れ込んでくる。
「おいおいおいおいおおいおいっ!?」
ドーンは、瓦礫のせいで後退できないため、全速力で駆け出し、『影』の背後へと回避を行う。瞬間、膨大な風圧を伴う、衝撃が周囲へと流れる。しかし、『影』の追撃は止まらない
『影』は地面へと太刀を刺し、火の罅が地面をドーンへ向け走り、そこから龍を模した火炎が立ち昇る。
「新技のオンパレードかっ!?」
上空へと昇った火炎は黒い煙を産み、煤煙の蛇を落とす。火砕龍の発生地点を中心に周囲へと落ち中心へ向け蜷局を巻くように収束し始める。
「なめんなッ!スキル-クラッシュボンバーっ!!」
左手に『古びた鎚』を握り、振り降ろす。周囲へ破壊的衝撃波を吐き出し、『影』攻撃を相殺する。
「こんどはこっちの番だっ!!
周囲へ闇が広がる。『偽影のウェザエモン』は闇により、ドーンを見失い動きを止める。しかしそこは武人、一切の警戒を緩めず、居合を構えをとる。
「スキル-
闇の中に一匹の巨狼が浮かび上がる。『偽影のウェザエモン』を睨みつける金色の眼光を『偽影のウェザエモン』が認識する。
「さて、しあげと・・・」
「そうか、フロンティアはなされたか・・・」
「はっ?」
とつぞ、『偽影のウェザエモン』が声を発する。あまりの事態に逆に無防備を晒してしまうドーン
「クロ、灰被り、ジーク、ふっ、ははは、はははは」
「な、なんだ・・・」
何かの確認を終えた『偽影のウェザエモン』は
「ならば、超えて見よ、
先ほどまでただの人型の影の様なものが、人そのものに影を薄く被せたかのような、生物らしさをかじる様になる。そこへシステムからの通知が入る。
「晴天大征っ!!」
両腕を伸ばし、太刀を横へ構えスキルを宣言する。次の瞬間、
「断風」「断風」「断風」
神速の3連撃がドーンへと放たれ、ドーンはスキル-『夜襲』により大幅に強化されたステータスを駆使し避ける。
「雷鐘」「入道雲」
「火砕龍」「灰吹雪」「断風」
火炎の龍が昇り、灰の蛇が落ち、合間を縫う様に、神速の一刀が放たれる。『古びた鎚』で火炎と煤煙を払い、一刀をいなす。
技の連発、リキャストタイムなどなく、同じ技すら使ってくる状態に、ドーンは戦慄を覚える。そんな攻防を繰り返し、ある状態がドーンを襲う。
「(足が動かねぇっ!?)」
突如の回避制限、最早無理げーではと思う反面、心の奥底から湧き上がるゲーマーとしての本能。
「あぁ、いいね。クソ難易度だが、なんとも充実してるよ。超高難易度の初見クリア何て、良くある事だろう」
スキル-
「夜襲の太刀、まだ、諦めるつもりは、ねぇんだよ。こっちは1デスもしてねぇんだぞ。宣言するぜウェザエモン。俺はただ、あんたに勝つぜ。」
名称:
スキル:
・『
・『
・『
・『
「運がいいな俺は・・・
闇の太刀を持ち、黄金の鎧は光放ちより輝く。そして鎧の隠し特性が存在する。、それは『英雄気質』強敵との相対こそ真価が発揮される。
「晴天大征、流転と手向けを以って終極と為す・・・晴天転じて我が窮極の一太刀。我、龍をも断つ……」
放たれるは、上段からの一刀両断。その一撃には神代の最強の意味が現れる。そして、その最強へとドーンは対応する。
「ハアァァァァァ!!!」
「ウォォォォォォ!!!」
今ここに雌雄を決する・・・・・
解説
・
隠し要素、『英雄気質』強敵との相対こそ英雄に望まれるモノであり、望みでもある。自身より強い敵の戦闘に対し、スキルの強化、強化率の上昇が起こる。
・
MP消費でステータス上昇。
・偽影のウェザエモン:
某のユニークモンスターの模写。通常は単なる劣化だが、いくつかの条件をクリアすると元来を呼びこす事が可能となる。