Masked Resistance Sacrifice~仮面テイコウサクリファイス~   作:佐々牙嵯峨兎

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プロローグ 未知の盃
一話 謎の杯


 ココは某企画。

 有給休暇無し、低賃金、残業400時間etc……のだが、なぜかペンギンたちが務める某企画東京支部だけが違った。

 有給休暇過剰にあり、高賃金、残業ゼロなど、他の某企画とは違っていた。

 なぜかと言うなら東京支部はアザエルが買収し、ペンギンたちが働きやすいように改革を行ったからだ。(東京支部の上層部は全員アマゾン送りになった)

 ペンギンはいつものように社員寮から出社する。

 

「ふぅ、まさか某企画がホワイト企業になるなんてな。マァ、うちだけだけどな」

 

 ペンギンはそう言いながら自分の職場に向かう、だが道端でとある物を拾う。

 それは一瞬杯のように見える、だがそれは人骨やドクロのような装飾が施されており、ペンギンは首を傾げて呟く。

 

「何だこれ? いかにも中二病が喜びそうなガラクタだな」

 

 ペンギンはそう言うとその杯もどきを近くにあったゴミ捨て場に捨てて出社する。

 しかしこのときは気付いていなかった。

 まさかあの杯が()()()()()()()()()()と思わずに……。

 

 

 

 ────────────────────────────────────────────

 

 

 

 そうしてペンギンは某企画に出社して自分の席に座る。

 隣にいた同僚・パンダがスマホを弄りながら挨拶する。

 

「おはよー、ペンギン」

「おはよう、パンダ。お前またソシャゲをしているのか?」

 

 ペンギンはパンダがスマホを弄っている事に呆れ、あとから来たシャチも賛同して言う。

 

「おはようございます。ッテ、パンダさんは相変わらずですね」

「本当にな」

 

 ペンギンとシャチの言い分にパンダは怒りながら言う。

 

「失礼だな! ソシャゲじゃなくて調べていたの!」

「調べていたのってどうせ食べモグだろ?」

「あ、上司さん」

 

 パンダの叫びに上司は少し呆れながら言い、シャチは上司専用のモニターが付いている事に気づく。

 それを聞いたパンダは上司の言葉に憤慨して叫ぶ。

 

「上司まで!? 食べモグじゃなくて自分の部屋にあった奴の値段を調べていたんですよ!」

 

 パンダはそう言うと少しだけカバンの中を探り、しばらくしてカバンから一つの骨とう品を取り出す。

 それを見たペンギンは驚きで固まり、上司とシャチは首を傾げてパンダに聞く。

 

「何だそれ? いかにも杯だが……」

「ドクロがあって不気味ですね」

 

 上司の言う通り、その骨とう品は杯だ。

 だがその杯はドクロの装飾があってシャチはとても不気味に感じていた。

 ペンギンは驚きながらもパンダに聞く。

 

「おい、パンダ! その杯はドコに手に入れたんだ!」

「エ? 如何したのペンギン!?」

 

 パンダはいきなり質問された事に驚くが、ペンギンから説明を聞いて首を縦に振りながら言う。

 

「なるほどねぇ……ちなみに僕のは自分の部屋にあった奴を持ってきたんだ」

「なるほど……」

 

 ペンギンはそれを聞いて頷くと別の小説の主人公・イザナが慌てた声でやって来た。

 

「大変だ! モブ男が変な能力で暴れてやがる、今すぐ手伝ってくれ!」

「「「ウソン……」」」

 

 三人はイザナの言葉を聞いてモブ男に呆れつつも今すぐ現場に向かった。

 途中で上司と合流して現場に着く、しかし現場は混沌に満ちていた。

 ネズミの集団を人のようにした怪物が市民を襲いかかり、ハチの怪物が建物を破壊しつくしていた。

 ペンギンは怪物を見て驚く。

 

「な、何だあの怪物は!?」

「見た限りネズミの怪物はゴブリン、ハチの怪物はフェアリーと呼ばれる魔物だ」

「とにかく僕達も変身しよう!」

 

 パンダはそう言うと懐からレイドライザーとプログライズキーを取り出す。

 ペンギンやシャチも頷いてレイドライザーとプログライズキーを取り出し、上司はネビュラスチームガンとギアリモコンギアエンジンを取り出す。

 イザナもガブガブロリポップゴチゾウを掴んで構える。

 ペンギン達はレイドライザーを腰に取り付け、上司はギアリモコンギアエンジンをネビュラスチームガンに装填する。

 

ギアエンジン! ギアリモコン! ファンキーマッチ!

イートロリポップ! イートロリポップ!

セット!

 

「変身!」

「「「実装!」」」

「潤動!」

 

 一同は叫ぶと同時に変身する。

 

フィーバー! パーフェクト!

ガブガブロリポップ!

レイドライズ! ストーミングペンギン! The winds are at his command

レイドライズ! スカウティングパンダ! There is nothing unknown to his eyes

レイドライズ! バイキングキラーウェール! His fangs are blades of fear

 

 そうしてペンギンはストーミングペンギンレイダー、パンダはスカウティングパンダレイダー、シャチはバイキングキラーウェールレイダー、上司はヘルブロス、イザナはポップに変身したのだった。

 それを見た操真晴人・ウィザードは呆れながら呟く。

 

「ったく、ようやく来たのか」

「おい、呑気に言って無いで手伝えよ!」

 

 呑気に見ているウィザードに仁藤攻介・ビーストはツッコみながらゴブリン達を蹴散らしていく。

 常磐ソウゴ・ジオウはジカンギレードでフェアリーを両断してウォズに聞く。

 

「ネェ、ウォズ。このフェアリーやゴブリンって言う奴、どっかで見た気がするんだよねぇ~」

「オオ! さすが我が魔王、博識ですね」

「「呑気な事を言っている場合か!」」

 

 明光院ゲイツ・ゲイツとツクヨミは能天気すぎる魔王とその従者にツッコみながら、ゴブリンとフェアリーの大群を蹴散らしていく。

 イザナ達はバンバンとゴブリンとフェアリーの大群を蹴散らしていく──のだが、パンダは怒りをあらわに叫ぶ。

 

「むきー! コイツ等どんだけ出てくるわけ!?」

「パンダの言う通り、無双ゲーの敵キャラみたいに来るのか!」

 

 パンダの苛立ちにペンギンは賛同しながら愚痴をこぼす。

 パンダの言う通り、ゴブリンとフェアリーは地面から出てきては倒されの繰り返しだ。

 上司やシャチだけじゃなく、ウィザードやジオウにポップも疲れてきている。

 

「ウゥ……これじゃ切が無いですよ!」

「肉体補助機能はついているが、あっても疲れてしまうなんてな……」

 

 上司はそう言いながら息を切らす。

 ペンギン達や上司は社会人なため、一般向きの変身アイテムに戦闘のサポートさせるシステムを搭載しているが、息切れを起こされるほど数が多すぎるのだ。

 イザナは固唾を飲んで叫ぶ。

 

「こうなったら必殺技を終らせるまでだ!」

「賛成だ」

「俺も! 皆と力を合わせば行ける気がする!」

 

 ウィザードとジオウが賛同し、他の者も頷いて必殺技を放つ構えをとる。

 ゴブリンやフェアリーの大群は一斉に襲い掛かる。

 しかし──

 

ファンキーフィニッシュ! レディ、ゴー! 

チャージミー! チャージミー! ワアァァァァァ! パンチングキャンディ! 

ストーミングボライド! 

スカウティングボライド! 

バイキングボライド! 

チョーイイネ! キックストライク! サイコーォ!! 

キックストライク! ゴー! 

ジオウ! ターイムブレイク! 

ゲイツ! ターイムバースト! 

ウォズ! ターイムエクスプロージョン! 

ツクヨミ! ターイムジャック! 

 

 イザナ達は必殺技を放ってゴブリンとフェアリーの大群を瞬殺した。

 これで何とか解決したと思った瞬間、奥から謎の盃を持ったモブ男が現れた。




こんにちわ、世界線はワールドクロニクルと同じ世界線です。
だけどプロローグが終えたらソルサク世界になります。
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