俺の平穏は、目の前の男によって崩れ去った。
神木輝。アクアとルビー、姫川大輝の実の父親。
アイを含め、多くの人間を殺してきた殺人鬼。
一言で言えば、諸悪の元凶の
今でこそ興味を失っているが、少し前のアクアとルビーなら、此奴を目の前にした瞬間、殺しに掛かっていただろうし、グラサンに至っては状況次第で、今でも此奴の首を、即座に絞めにかかるはずだ。
かくいう俺も、生理的に此奴が嫌いだ。
これまで悪行と、苗字のせいで。
「お待たせしました。ランチセットのお昼のにぎりです。こちらは板前炙りにぎりセットになります」
「これはどうも、ありがとう」
「お茶のお代わりを一杯頼めますか?」
「かしこまりました。少々お待ちを」
そんな男と、俺は昼食を取ってた。
鏑木さん行きつけの高級寿司屋。
その個室で、わざわざ向かい合って。
腹が減っては戦はできぬ。
運ばれてきた茶を、俺は一口啜る。
やはり寿司には茶が一番だ。
「どうしたんだ?食わないのか?鏑木さん一押しの寿司だぞ?早く食わないとネタが乾く。しかもランチ価格で、値段は半額だ。これを楽しまない手はない」
「生憎、僕は食が細くてね。昔はもう少し食べれたんだけど、最近だとめっきり食べられなくなった。悲しい事に、僕ももう歳だ。このお茶だけで十分だよ」
「そうかよ。それは何とも可哀想な事だ。食は生きてる者の特権だってのに。だったらそのランチセット、俺が全部貰っちまうぞ。せっかくの寿司が勿体無い」
「というか君、口調がほぼ別人じゃない?」
「アレはあくまで外用だ。純粋に疲れる」
そう言って、目の前のマグロに俺は手を伸ばす。
王道だが、やはりマグロは正義だ。
炙りもいいが、そのままでも旨い。
続けざまに、あおさの味噌汁をすする。
寿司に負けず劣らず、これもまた美味い。
海苔と味噌の香りが、口一杯に広がる。
「君はどうかしているのかい?僕はあの2人の母親を、そして君の義姉を、間接的とはいえ殺した相手だよ?そんな相手に話し合いを持ちかけた上、わざわざ食事を共にするだなんて……正気の沙汰とはとても思えない。尤も僕も、人の事は言えないけれど」
神木はクスリと小さく笑った。
表情は読みにくいが、呆れているのは分かる。
俺はいくらを箸で摘み口に運ぶ。
プチプチと弾ける食感が、妙に心地いい。
スーパーのものとはレベルが違う。
「そうは言っても、俺の正気は15年前捨てた。それ以前に、これはあくまで交渉。どれだけ相手が気に食わなかろうと流儀は守る。それが俺のやり方だ。公私の区別はついてる。いきなり殺そうとはしねぇよ」
俺は茶化すよう神木に言った。
言いたい事は死ぬほどあるが、それはそれだ。
仕事に私情を持ち込む趣味はない。
此奴と私情で関わるなんて御免だ。
黒羽と関わる事の方が、まだ僅かにマシだろう。
どちらも死ぬほど、いや、それ以上に嫌だが。
「何より俺は復讐なんぞ初めから興味ない。お前を殺したところで損は山程あっても、得する事はほぼ皆無だ。
そう言って俺は、穴子を口に放り込む。
復讐より、美味い食事の方がよほど重要だ。
その言葉に、神木は無表情になる。
こんな反応は想定外だったらしい。
そもそも復讐は自己満足の代物。
心の平穏を守る為の、手段に過ぎない。
否定はしないが、その為には労力が居る
全てを投げ捨て、命さえ差し出す程の労力を。
そんなもの、俺にとっては不要だ。
この15年で、心の整理は嫌でもついた。
そんなものに時間を割くほど暇じゃない。
仮初めの平穏も、満足感も必要ない。
俺が欲しいのは、
そしてそれは、此奴を殺しても手に入らない。
「正直、驚いたよ。君は感情の人間だと思ってた」
「逆に聞くが、何処の情報だ?俺は端から、合理主義の自分主義者だ。人の感情を否定するつもりはないが、それだけで飯が食えるか。復讐なんて、自殺願望が無い限り割に合わない。コスパとタイパを考えろ」
「君があの2人を止めたのも、それが理由かい?」
俺は思わず箸の手を一瞬止めた。
今度は逆に、俺の方が無表情になる。
どの口でそれを言ってるという話だ。
此奴が居なければ、こんな苦労してない。
それを悟られないよう、海老をつまむ。
「一人勝手に損するのはいいが、そのツケをこっちに回されると困る。俺はただ、自分の為に動いただけだ。面倒事を吹っ掛けられるのは勘弁だからな」
「ああ、そうかい。君ならきっと、そう言うと思っていたよ、君はそういう人間だ。捻くれてるにも関わらず、曲がった事は大の嫌い。アイの言った通りだ」
そう言って、神木は俺の事をじっと見た。
それに対し、俺は黙って大トロを口に運ぶ。
こればかりは、どうやっても変えられない。
前世でも今世でも、ずっとそうだった。
三つ子の魂百までというやつだ。
生き方は変えられても、本質は変わらない。
「随分と俺の事も知ってるみたいだな。どれだけあのアホから聞きやがった。そういうお前は、アイとどんな関係だったんだよ。良い機会だ。洗い浚い吐け」
「大体は、君達の映画通りだと思うけどね。脚本は一通り読んだが、概ね合ってた。よく調べられてた。とはいえ、実際の僕はもっと彼女に依存してたけど」
「やっぱり、だいぶ違うじゃねぇか。まぁ、そんな気は薄々してたがな。だから吐けって言ってんだろ」
場所は変わってとある喫茶店。
運ばれてきたコーヒーを、一口すする。
……本当に癪だが、悪くない。
社長だけあって、舌は肥えてる。
「僕とアイの出会いは、君も知って通り。あのワークショップの稽古だ。僕も彼女も互いに意識していた」
「少なくとも、アイのアホは変人だからな」
「それは違いない。良く言うなら彼女は純粋。悪く言うなら世間知らず。飲み込みは早いが、知らない事はてんで駄目だった。靴下なんて、左右別々だったし」
「……映画のアレ、マジだったのか」
「アレには僕もびっくりした。偶然だろうけど」
そう語る、神木の目元は優しげだった。
まるで母に抱かれる子供のように。
ついさっきまでの彼奴とは別人だ。
「根本的に、僕と彼女は似た者同士だった。人を騙すのが得意な嘘吐き。自分の心を偽る事でしか、何かを得られない。そうするうちに、自分でも本心が分からなくなった愚か者。君とも何処か似ているかな?」
「だからこそ、僕は彼女に執着した。拠り所にした。僕にはアイしか居ないし、アイには僕しか居ない。これからもずっと、2人で支え合っていける。そんな甘い幻想を抱く程に。けど、彼女は僕のもとを去った」
けれど、神木の目元が徐々に揺らぐ。
その表情は蠱惑的で、猛毒を含んでいる。
不用意に踏み込めば、容易に絡め取られる。
そう思わせる何かが、神木にはあった。
一線を退いた身だというのだから、恐ろしい。
この男なら、芸能界の頂きを容易に取れた。
マネージャーとしての勘が、そう告げている。
社長の地位に居るのが不思議なくらいだ。
「当然の帰結さ。僕のしてきた事を、彼女は知ってしまった。軽蔑されて然るべきだ。まして僕は、間接的とはいえ、この嘘であの2人を、殺していたし」
「上原清十郎の方は兎も角、姫川愛梨に関しちゃ自業自得だけどな。姫川大輝には死んでも言わねぇけど」
「君は殺人を肯定するのかい?」
「肯定はしない。だが、もし、俺がお前と同じ立場なら、姫川愛梨だけは確実に殺していた。それだけだ」
「確かにそれは、聞かせられないね」
俺はそう当然のように吐き捨てた。
神木は何処か、その言葉に上機嫌になる。
あの件に関して、俺は一切擁護しない。
どう考えても、姫川愛梨に非がある。
あの時点で、神木輝は被害者
そしてあの女は、性加害者。
過去がどうあれ、それは覆らない。
あの女は被害者から、加害者になった。
故に殺す権利が、神木にあった。
法律以前に、尊厳の問題だろう。
奪う者は、奪われなければならない。
「アイの方も似たようなもんだ。殺す権利は無くても、恨む権利はお前にはあった。彼奴はお前の手を、放すべきじゃなかった。あの馬鹿らしい選択だが」
「僕は彼女を憎んでないけどね。まさか死ぬなんて、思ってなかった。少し位、痛い目を見て、僕の絶望を理解して欲しかっただけ。命を投げ捨てる程、愛してた彼女に。愛せない言われた時の……僕の絶望を。君の言う通り、彼女は普通の人間だから仕方ないけど」
「お互い彼奴に振り回されたという訳だ」
「彼女はそんな人間だったからね」
俺と神木は揃ってコーヒーをすする。
ビターな香りと苦みが心地良い。
日は沈み、空には星が滲み始めていた。
とある公園から、ステージが微かに見える。
そろそろ最終調整の時間だ。
舞台裏は大忙しに違いない。
「時間稼ぎはもういいだろう?そろそろ本題に入ろう。こうも密着して見張られては、流石の僕でも何も出来ない。交渉の話は、それとも全部嘘かい?」
神木は遂に、その口火を切った。
やはり、俺の思惑は察していたらしい。
俺が神木と食事を取ったのは単純明快
可能な限り、神木をステージから遠ざける為だ。
それだけで、不意のリスクはかなり潰せる。
人目のある場所に引き込めば、下手な真似は出来ないし、そして此奴といえど、現役大学生の追跡を振り切るのは、一線を引き衰えた身では容易じゃない。
新野冬子の身柄を抑えてる以上、尚更だ。
周辺警護を一応は任された身。
最低限の仕事をこなすのは当然だ。
それはそうと、目的はもう2つあったが。
「いいや、まさか。これまではただの挨拶。ここからが交渉だ。単刀直入に言う。お前には2つ、選択肢をくれてやる。どちらか片方を、今この場で選べ」
「選択肢とは、随分大層だね。その内容は?」
「一つは、自ら豚箱に入れ。俺なら素直にこれを選ぶ。ある意味ムショが、一番安全だからな。大衆の悪意から逃げるつもりなら、これが一番手っ取り早い」
「その原因を作ったのは君達だろ?」
「身から出た錆だ。少なくとも俺は悪くない」
俺はそう言って、おどけて見せる。
とはいえ、これを飲むとは思ってない。
今の彼奴なら、逃げる手段は山ほどある。
仮にも相手は一企業の社長。
高飛びするぐらいの金は持ってる。
此奴の厄介さの半分はそれだ。
逃げも隠蔽も、金があれば出来る。
「もう一つは今後、俺の仕掛ける企業買収。それに素直に従え。従うなら、海外で暮らせるだけの金はくれてやる。お前の会社の株を買い取る用意は出来てる」
「ほう……その言葉、本気かい?まだ大学生だろ?」
「俺は金の絡む話に嘘はつかない。ハッタリはするがな。諸々の知識は、この数ヶ月で叩き込んだ」
その言葉に、神木は目を細めた。
ついさっきまでの余裕が僅かに揺らぐ。
こう来るとは思って無かったらしい。
発想力が正直、欠如している。
損切りの話一つにしたってそうだ。
これで社長がよく務まっている。
「アイが死んでからの15年。あまりに長い、15年の時間があった。零から始めて百に届くまで、十分過ぎる時間だ。お前は周りを侮り過ぎだ。人にちょっかい掛けてるからそうなる。俺の社畜根性を舐めるな」
俺はあの日からずっと備え続けた。
気が遠くなる程、準備を続けて。
同じ事を繰り返さない為に。
持てる手札を増やし続けた。
その中でも金と権力は筆頭。
金があれば、自分の身は守れる。
権力があれば、その為の人間は動かせる。
平穏な生活の為に、この2つは必須。
力の無い奴は死に方も選べない。
それが前世で俺の得た教訓だ。
「ついでに言うと、憎んでると言わずとも、お前を嫌う人間は一人や二人じゃない。アイ一人で満足しとけば良かったのに、この15年で、色んな奴に手を出した。……数々の大物がお怒りだ。映画が公開されれば最後、お前の会社の株価は一気に暴落。周りは既に四面楚歌。勝ち目はねぇぞ。逃げるなんて以ての外だ」
何よりこれは、俺だけの話じゃない。
鏑木さんやソニックステージ社長。
その他、神木にタレントを潰された人物。
事情を察した全員が、揃って一枚噛んでる。
虎の威を借る狐、上等。
表舞台に立った甲斐があった。
これほど頼もしい味方はいない。
まぁその分、後の利権争いに苦労するが。
「さぁ選べ。俺もそう鬼じゃない。1分くらいは待ってやる。もし選ばないなら、強硬手段で無理矢理でも潰す。金も権力も失ったお前が、大衆の悪意にどう殺されるか見物だ。とはいえ、興味は全くないけどな。これは復讐でも何でもない。ただの事務作業だ」
俺は吐き捨てるように、そう言い放った。
賽は投げられた。後は神木の選択次第だ。
公園一帯が嘘のように静まり返る。
「……ふふ、そうかい。復讐でも何でもなく、ただの事務作業。つくづく君は、僕の想像を超える」
神木はそう言って顔を押さえた。
彼奴の肩が小さく震えている。
嵐の前の静けさのように。
「ははは、そうかい。これは面白いよ。こんなに笑ったのは数十年ぶりだ。お礼を言いたいぐらいだよ」
神木は遂に堪え切れず、壊れたように笑った。
その瞳は最早、歪んだ光を隠せていない。
アイの放っていた白い光とは真反対。
底の見えない濁った光が、瞳の奥で輝いていた。
ルビーが放っていたものとは比べ物にならない。
人の業を煮詰めたような輝きだ。
「これは失敬。ついね。待つ必要なんて無いよ。考えるまでもない事だ。交渉の回答を伝えよう」
神木は何処か大仰にそう言った。
まるで何かを演じているように。
いや、実際、常に演じているのだろう。
此奴には、自分というものが無い。
自分でもそれが何なのか、分からない。
何かを演じる事でしか、自分を保てない。
「まずは前者。これはそもそも立件が出来ない。
「殺人教唆ぐらいの罪状はある」
「そんなものは証言不足で無意味だ。君だって分かってるだろ?こんなやり方を選んだぐらい何だから」
神木は尚も薄ら笑いを浮べる。
これについては、薄々分かっていた。
彼奴の言葉は嘘に塗れている。
悪意を孕んだ冷たい嘘で。
こんなものを人が聞けば簡単に狂う。
言葉一つで、人は容易に壊れる。
あくまで実行犯は菅野良介と新野冬子。
それが紛れもない真実なのだろう。
此奴はただ、憎悪を煽ったに過ぎない。
「そして後者だけど……同情でもしたのかな?何やら僕に、気を使ったようだけど不要だ。大衆の悪意に
「要するに自殺願望者か。心底面倒くせぇ」
「そんなんじゃないよ。僕はただ、
神木の主張に、俺は思わず溜息をついた。
この有様では、仮に殺しても無駄だ。
何をやっても、此奴は後悔しない。
後悔がないという事は、反省もない。
反省がないという事は、開き直る。
どう殺したところで、絶対勝ち逃げされる。
その光景が容易に想像出来た。
……これはもう、お手上げだ。
「俺が必死来いて生きてた15年間。……ほんとしょーもない人生を送ってたんだな。呆れを超えて感心した。大方、社長の席も、騙し取ったもんか。ほんとくだらねぇ。……アクア達が此処に居なくて良かった」
俺は思わず、肩を大きく落とした。
真面目にやってた自分が、馬鹿馬鹿しくなった。
こんなのに時間を浪費したとか普通にショックだ。
これなら素直にライブに行けば良かった。
この姿をアクア達に見られなくて良かった。
……なんかもう、やる気が一気に失せた。
それはそうと、会社の利権は普通に欲しいが。
「……なんだって?僕の人生が下らない?」
「ああ、そうだよ。本当にしょーもない。しかも、それでアイを愛してるとか……馬鹿馬鹿しくて、言葉が出ねぇよ。有馬の拗らせの方が……百億万倍マシだ」
「……理解されるとは、思ってないよ」
「それっぽいこと言って、誤魔化すのは止めた方がいいぞ。マジで痛い。お前もう、30歳は越えてるだろ。中二病は早く卒業しろ。アクアですら卒業してる」
神木の顔から笑みが抜けて行った。
こういう奴の相手は、本当に面倒だ。
だが、これも、歴とした仕事だ。
それをやってこその大人で居られる。
「お前は子供だ。小さな子供だ。見てくれだけデカくなっただけだ。姫川愛梨に何もかも奪われてた時から、何一つ変わってない。無力で、ちっぽけな、痩せっぽちのガキだ。所詮は全部、
「彼女への思いが……ままごとだって?」
「ああ、そうだ。ままごとだよ。
神木の瞳が禍々しく輝いた。
一丁前に、怒っているらしい。
そりゃ随分、大層な愛情だ。
少しばかり、大人気が無かったかもしれない。
でも、俺は、どうしようもないクズ。
その行為に何ら罪悪感も沸かない。
驕り高ぶった相手をこき下ろすのは大好きだ。
子供に現実を分からせる程度は訳無い。
真実を突き付け、嘲笑うまで。
「お前が脚本を受け取ったのにも関わらず、どうして上映会に来なかったか、よく分かった」
「怖かったんだろ?自分以外の誰かを愛するアイを見るのが。大人になっていくアイの傍らで、何時までも子供のままの自分を。自覚したくなかったんだ」
「アイがお前と結婚する訳が無い。そりゃそうだ。子供のお前じゃ、アイの夫にはなれないし、産まれる彼奴等の親にはとてもなり得ない。至極真っ当で非常に正しい選択だ。お前の過去云々なんて一切関係ない」
「アイを愛してる?アイの存在を感じられる?笑わせるな。今のお前は、アイを愛してなんかいない」
───お前が愛してるのは、お前だけだ。
故に俺は、自分の役割を全うした。
この選択に、後悔は一切ない。
やり切ったという、達成感さえある。
ある意味これは、俺にとっての復讐だ。
復讐なんて興味ないが、腹は立ってた。
この15年間。ずっとずっと腹の底で。
その意趣返しとしては申し分ない。
「ほらな?だから言ったろ。お前はやっぱり子供だ。無いものねだり駄々を捏ねるしか、出来る事が無いんだから。……ようやくこれで、罪状がお前に出来た」
神木のナイフが、俺の首に突き立てられた。
じわじわと、赤黒い血が流れ出ていく。
神木は未だに震え、混乱していた。
自分のやった事を、理解し切れていない。
その反応は、あの日のアクアと同じだ。
あの2人は、やはり親子だ。
そんな神木に、俺はただ笑い掛けた。
最早、喜びを隠す事が出来なかった。
歪んだ笑みを、浮かべてしまう程に。
神木輝がラスボスだと、何時から錯覚していた?
こんなクズの主人公が居て堪るか。
ご察しの通り、あと数話で最終回です。
どうか、最後まで、ご付き合い下さい。
PS.ハッピーエンドにはするつもりです。