俺が趙王とか、重責すぎて胃が痛いんだが!?   作:カチコミ侍ニン任にん

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 どうも皆様お久しぶりです! 『カチコミ侍ニン任にん』です!!

 まずはァ~……——投稿がこんなに遅れてしまって、申し訳ありませんでしたァァァ!!!! 仕事が忙しかったり、『pixiv』のみに投稿しているウマ娘の新作を書いてたりしてたらこっちの投稿がすっかりと遅くなってしまいました。

 今回の話は、前回(覚えてない方が大半だと思うけど)にてお伝えしたように、馬陽編に代わって王騎と李牧&オリ主がぶつかる話となっております。短めですが、楽しんでいただけると嬉しいです。

 それでは本編へどうぞ!!







 

 

 

 □月○◎日(籠城準備一日目)

 

 

 

 はぁ~…………マジでクソですわ(クソデカ溜め息)。

 

 

 

 おっと。いけないけない、思わずお嬢様口調になってしまった。だが分かってほしい。今の俺は思わずお嬢様口調になってしまうほど頭を悩ませていることを。

 というのも、俺は現在『韓皐城』にて、王騎率いる秦軍約15万との戦略をサームたちと共に練っているからだ。早馬が来た昨日からずっとな……!

 

 ん? 嫌なら逃げちゃえばいいじゃんって? ——俺だって本音を言えば逃げたいわ!今すぐにでも愛馬に乗って走りだしたいわ! でもそんなに簡単じゃねぇんだよ! 王様として韓皐城(ここ)にやって来ていたのなら逃げ出すことは何ら問題なかったが、俺がここに‶趙の将軍″である『大圭』としてやって来ていたことが裏目に出てしまった。大王としてなら国の存続のため~とか何とか理由つけて逃げることが可能だったのだが、一介の将軍である『大圭』が逃げ出したとあれば兵たちの士気は著しく落ちる。そうなれば韓皐城が陥落するだけじゃなく、大圭は表向きは俺の直属の将となっているため最悪の場合、大王としての威信が地に墜ちてしまう。そんな危険を冒すわけにはいかなかった。

 

 …まぁ、ここまでそんな風に言ったがそれ以外に、実は一番の理由がある。

その理由とは————ただの‶勘″だ。…え? ふざけてんのかって? 残念ながら、大真面目です。俺には転生特典で‶勘が鋭い″というのがあるのだが、これが思いのほか役に立っている。俺がこれまで生きてこられたのも、この‶勘″のお陰と言っても過言ではない。…まぁ、時々外れることもあるけど、それでも重要な場面では必ずと言っていいほど当たるため、俺は自分の勘を信用している。

 そんな俺の勘が言っていたのだ、『ここを離れれば確実にヤバい』っと。糸凌やサーム、城主たちは軍や民のことよりも俺を優先して逃げろと言ってきたが、俺は自分の勘に従い皆の意見を無視して残った。その理由がただの勘であることを知ったサームと城主たちは納得していなさそうであったが、逆に糸凌たちは俺の勘のことは知っているため俺からの指示に従ってくれたことで、何とかサームと城主たちも従ってくれた。

 

 そして、今日の明朝に俺の勘が正しかったことが証明された。

 韓皐城にいる俺たちは、王騎率いる秦軍が向かってきていると知ってから多くの斥候・使者を出していた。斥候には秦軍の情報収集をさせ、使者には韓皐城周囲の城や村々に秦軍襲来の報と共に籠城体制か近隣の城郭への避難を呼びかける命を出していた。中規模以上の城郭都市であれば籠城も出来ようが、小規模な城郭や村では秦軍と戦う術なんて出来ようがないため、避難の声掛けも同様に行っていた(因みに中規模以上の城郭に関しては、余裕があれば兵を韓皐城へ送るよう援軍の要請もしていた)。

 そんで放っていた斥候・使者たちから次々と急報が送られてくるのだが、早朝に放っていた使者の一人が持って帰って来た情報に俺たち本営は驚かされることとなった。なぜなら、ここから後方にある『袁離(えんり)』という城に秦軍が強襲してきたことで、城が陥落したというものであったのだ。俺はそれを聞いた時、どうしてと思うと同時に勘に従って良かったと感じていた。というのも、その袁離城というのは邯鄲へ帰る際に補給地点となっている城であったからだ。

 何でも秦軍は騎兵主体の3万の軍であり、それを率いていたのは王騎の副官である『謄』とのことだった。それを聞いた俺たちは、ある種の納得感を得た。いくら奇襲で3万の軍に囲まれたといっても、袁離城も中規模の城郭であり兵も8千ほどはいたので、それが電光石火の勢いで陥落するのは不自然であった。しかし、3万の指揮官があの謄であったというのであれば何ら不思議でもない。なんて言っても、王騎の副官ということで陰に隠れてはいるが、武将としての能力は大将軍級と言っても過言ではない程の厄介な男だ。以前一度だけ手を合わせたことがあるが、王騎の副官というだけあって当然の如く滅茶苦茶強かったです。ハイ。何だよファルファル剣って。何でそんなふざけた名前の剣術なのにあんなに強いんだよ。俺からしたら『理不尽過ぎんだろ!? ふざけんな!!』って感想しか出てこないですね、うん。

 

 それにしてもホントに逃げ出さなくてよかった。もしも逃げて袁離城に向かってたら、最悪の場合私兵軍も含めて全滅していたかもしれないし。ただ、安堵してばかりもいられない。上記で述べたように袁離城には8千もの兵がいたため、籠城のための人数を残したとしても5千人は援軍としてここに来れる計算だったのにそれが狂ってしまった。しかも、袁離城が落ちたことで周辺の城も秦軍の襲撃に備えなければならず、必然的にこちらへ援軍を送る余裕なんてなくなるため、こちらの軍の数が減ることとなってしまっているのだ。

 それに加えて、袁離城は邯鄲から韓皐への最短距離の街道にある城のため、邯鄲から援軍が来たとしても必ず足止めされてしまう。戦争が分からない奴は無視してしまえばいいとか別の道を進めばいいと思うだろうが、そんなわけにはいかない。なぜなら、15万もの敵と対抗するには、必然的にこちらの援軍も10万規模を用意しなければならない。当たり前だがこの時代は整備された道なんてものはほとんどないため、そうなると選ぶ道も少なくなる。それに確かに韓皐城への道は幾つもあるが、この道以外を選ぶと必然的に遠回りとなり到着が遅れて攻城戦の時を与えることになり、結果的には敵のメリットになってしまう。細い道を選んで戦力を分散させると、最悪の場合敵に各個撃破されるリスクがあり折角の大軍を興した意味がなくなってしまう。また、敵を無視してそのまま進んでしまうと補給線を着られてしまう上に、前後で挟み撃ちに遭う可能性もあるため無視することも出来ないのだ。恐らく…と言うか、絶対に狙ってやってるよなこれ。昌平君か王騎のどちらかが考えた策なんだろうが、どちらにしろ策の質が悪過ぎる。

 

 

 今この韓皐の兵力は、韓皐兵が2万に駐在していたサームの軍が2万、俺が連れて来ていた私兵が5千、そして周辺から援軍に来てくれた兵と義勇兵が合わせて約5千ほどで、合計で約5万といったところ。15万の秦軍がくるまで後5日はあるからまだ増えるだろうが、袁離城周辺の兵が来れないことを考えると増えてもあと1万ほどといったところか。本来なら袁離城周辺の兵も合わせれば8万程の兵力になるはずが、敵に先手を打たれたことで2万近くも兵力が減ることとなりそうである。

 

 約6万対15万……難しい戦になると言わざるを得ない状況だ。いくら守城戦で韓皐が他の城と比べて強固とは言っても、まだ完成はしてない上に大将が王騎となればこっちがどう考えても不利だし……。

 

 

 

 はぁ……。マジで胃が痛くなる…ッ。でも、それをしないと死ぬ未来しか見えないから頑張るしかないけど。

 

 それでもなぁ~。はぁ…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 □月○●日(籠城準備二日目)

 

 

 

 白紙

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□月○▼日(籠城準備三日目)

 

 

 

 はい、マジでクソッタレです。

 

 何か王騎の軍が1~2日ほど巻いてこっちに到着しそうなのに対し、趙(こっち)の援軍はようやく王都に集まって軍編成が始まった所だという。援軍の規模が10万程だと考えると、編成だけでも1~2日かかってこっちまで来ることを加味すると、援軍が到着するのは15日ほどといったところか。即ち、数が倍以上かつ王騎が大将の秦軍を相手に15日間も籠城しなければならないという事実。はぁ~、夢なら覚めて欲しいわ……。

 

 まぁ、現実逃避した所で何も解決しないわけだけど。とほほ……。

 ただまぁ、一応こっちにも利になることは起きた。不幸中の幸いと言っていいのか、こっちは俺が残ったことで兵たちの士気が高い事と思った以上に兵が集まったことで軍が6万5千程までは膨れたことか。当初の予測より5千程増えたことは嬉しい誤算であり、気休め程度と言っても兵力差が縮まったことは正に不幸中の幸いであった。

 

 それにこっちには守城戦の達人であるサームに無双の女傑である糸凌だっているし、決して負け戦というわけではないため、何とかできる限り戦略を練って援軍が来るまで持ちこたえるしかないな。それに間に合うかどうかは分からないが、『雁門』にいる李牧にも鳥で報せを送っているからもしかしたら何か良い策を考えてくれるかもしれないし。

 

 

 

 

 

 

 

 

□月○◆日(籠城準備四日目)

 

 

 

 今日は最悪だ……。ああ、本当に最悪だ……。とうとう見たくもない奴のツラを拝むことになってしまった。

 

 あともうちょっとで日も暮れると言うタイミングで、秦軍は姿を現した。流石に15万もいるとあって、地平線が黒一色に染まっている。その光景に戦争経験のない者たちは恐怖や不安といったモノを滲ませた表情を浮かばせている。そうして半刻が過ぎるころには、秦軍は韓皐の周りを遠巻きに囲うように布陣した。直ぐにでも始めるかと思ったが、どうやら到着した直後であることか歩兵の大半が徴兵した民兵であるためか理由は定かではないが、王騎は攻城戦を始めることなくそのまま夜営の準備に入った。

 

 新兵は直ぐに戦が始まらないことにどこか安堵しているようだったが、俺としては全く持って安堵できる状況ではなかった。なぜなら、遠目から見ても強者オーラを高ぶらせているオカマ巨人が、偶然だとは思うが俺に目線を向けながら不敵な笑みを浮かべていたからだ。

 

 絶対ろくでもないこと考えているツラだったよ。≪そんなことありませんよォ、大圭さァん。ンフフフッ≫

 

 !? 今、変な声が聞こえたような……っ!! 気の、せいか……? 気のせいだよな? というか気のせいであってくれ! ただでさえストレスで疲れてるのに、これ以上頭を悩ますのは止めろ…!! もういい、寝るッ!! さっさと寝る!! もう考えるだけ無駄だからさっさと寝るぞ!! あのオカマ巨人めェ……!! 明日になったら目に物みせてくれるわァ……!!(八つ当たり)

 

 

 

 

 

 

 







 ※ここからはオリジナルキャラの軽い設定となります。



『サーム』
◎年齢:32歳
◎元ネタ:アルスラーン戦記の『サーム』
◎役職:趙国の将軍
◎武器:剣
◎ステータス
・武力:76+α
・指揮:91+特大
・知力:83
・政治:81+α
・根性:81+α
・運:70+α
◎特殊能力
・『城の守護神/しろのしゅごしん』
~守城戦時にのみ発動し、自身と味方の『指揮』が大幅に上昇する。また、城壁戦闘になった際には、自身と味方の『武力』と『根性』の数値が上昇する。
・『ピンチ○/ぴんちまる』
~窮地に陥った際にのみ発動し、『運』の数値が上昇する。
◎設定
 元『三大天‶趙奢″』の懐刀と言われている『趙奢八将』の一人であり、現在では趙奎に対して忠誠を誓っている。元々は平民(その中でも低位の身分)出身であったが、15歳で初陣した際にその戦いぶりを見ていた当時3百将の趙奢がスカウトしたことで彼の配下となる。その後は持ち前の武術と戦略眼にてどんどん頭角を現していき、最終的には『趙奢八将』の1人までとなる。趙奢に拾われてここまで成れたことで、彼に対して絶対的な忠誠を捧げていた。しかし、ある時の戦にて『六将』の一人である『白起』と守城戦をした際に完膚なきまでに敗れた上に、主である趙奢はその時の戦傷により数週間後に亡くなったことで、一時期精神が不安定になり引き籠ってしまう。家族に同僚、部下たちからの声も一切遮断していて部屋に引きこもり、一月が経つ頃にはいっそ趙奢の元へ行こうかと思い自害しかけるが、同僚である『騎輝兒(きてじ)』と共に偶々見舞いに来ていた趙奎により阻止される。その際に2人に思いの丈をぶちまけたが、それをしっかりと受け止められたうえで『趙奢がそんなことを望む男か!?』と言われることで、正気を取り戻す。そのうえで、『騎輝兒(きてじ)』から遺言としてサームへ『気にしなくていい。お前はお前らしく生きろ』と言われたことや『もし俺が死んだなら、良ければ趙奎様をお支えてくれ』との言葉を着たことで、いつものサームに戻った上に今度は趙奎という個人に対して忠誠を誓うようになる。
 因みに、神力を浴びたり趙奎の体液を摂取していないながら、趙奎の信者(狂信者)となっている数少ない一人である。






 どうだったでしょうか? 面白いと感じた方は、『高評価』と『お気に入り登録』、『感想』のほどお待ちしております!

 それでは皆さん、さようなら!!





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