「さぁ、着いたアル。早速戦うアルよ♫」
「えらい楽しそうだな…しかも気が早いし。ほんじゃま、試合と行きますか。」
「おい!今年のウルティマホラ優勝者の古部長が広場で試合をするらしいぞ!」
「何!古部長が?!お前ら、急げ!」
「イッツ、賭けタイム!俺は相手側に食券10枚!」
「俺は古部長に、食券20枚!」
「俺は50枚だ!」
「…さすが麻帆良だな、賑やかなもんだ。」
「よそ見してていいアルか?中武研部長、古菲行くアル!」
その言葉を境にヤムチャは戦闘態勢に入る。構えるのは慣れた我流の狼牙風風拳。仕掛けたのは古。縮地を使ってヤムチャの懐に入り込み、肘での攻撃を行う。が、ヤムチャの掌に受け止められてしまう。瞬時に攻撃を切り替え、今度は蹴りを仕掛ける。しかし、ヤムチャの蹴りで相殺される。手を出せば手、足を出せば足の攻防が行われる。いや、側からみれば攻防だが戦っている古本人には、ヤムチャが本気を出していないのが痛いほどよく分かっていた。何せ彼は受けるだけで自分からの攻撃を行っていないのだから。唯、古の攻撃をかわし、いなし、そして迎撃する。古からすれば一人踊らされているようにも感じる。
(こんなものか、強さ表でいうと500前後、この子はまだ伸びるな。まぁそれも、気の使い方を覚えればだがな。しかし、やはり体に違和感を感じるな。実力差的に圧倒しているが、まだ馴染んでいない。だが、そろそろ終わらせるか。)
「なかなかやるな!だが、此れで終わらせる。」
「まだまだ、これからアル!」
「終わりだ!狼牙風風拳!」
ヤムチャの出した攻撃は自身の必殺技、それの手加減したものである。連続で繰り出されるその拳は急所ではなく。比較的、ダメージの少ないところに繰り出されていた。腕、肩、額、後は防御してくるところを狙って連打している。そして、遂に終わりの時が来た。
「フィニッシュだ!構えろ!狙うのは土手っ腹!」
ドゴォッ!
「ガハッ!」
古もとっさに構えるが間に合わず。まともに受けてしまう。
「俺の勝ちだな。」
「ワタシの…負けアルな…手も足も出なかったアルね…」
「まぁ、まだまだ改善の余地はあるさ。」
(実際その通りだしな…自力でこれなら気を覚えたら強さ1,000は越えれるんじゃないか?戦力的に考えれば戦い方を考えればその倍は……まぁ、覚えたらの話だがな…)
「古部長が負けるだと!」
「バカな!じゃあまさか…」
「そのとうり!俺の配当は50倍!つまり、食券500枚だ!」
「チクショウ!マジかよ!俺になんか奢りやがれ!」
「負けた奴が悪いんだよ!これでしばらく安泰だな!」
(スゲェなそんな大穴になってたのかよ。しかし、どうしたもんか。古菲、考え始めたと思ったら、ずっと黙ってやがるし。この隙に帰ろうか?そうだ、そうしよう)
「待って欲しいアル!」
そう言うと古はいきなり土下座した。
「な、何してんだよ!」
「ワタシを弟子にして欲しいアル!」
ここでの縮地とはネギまでの仙術としての気を使ったものではなく、古武術において無拍子で相手の死角に潜り込む技術のことです。