~教室~
ドアを開けると、眼に入ったのは階段ではなく、普通の教室だった。
教室は席と机がまばらに配置されていて、窓から外は何も見えなかった
「…ここは、教室?」
後ろを向くと、ドアを押して入ってきたはずの屋上のドアが無く、教室のドアになっていた
「…移動もワープってことかな?」
軽く教室を見渡してみると、特に誰もいないようだった
「…誰もいない…。」
教室の真ん中ほどまで移動すると、上から気配を感じた
「…!」
僕はすぐに前方に転がり、上からの奇襲を回避した
「ちぃっ、避けられたか。」
頭から耳が生えている赤髪の獣人がほこりを払いながら立ち上がった
「お前、俺の奇襲を避けるとはなかなかやるな。」
「…君は?」
「俺か?俺はジョニー・P・エイル。ジョニーって呼ばれてる。」
「ふーん、そう。」
僕はジョニーを前に構えた
「おいおい、獣人に対して素手で挑むつもりか?」
「あいにく武器は持ってなくてね。まさか転入初日にこんなことになるなんて思わなかったよ。」
「転入…?まぁいいや。お前には悪いがここでリタイヤしてもらうぜ!」
ジョニーは襲い掛かってきた
素手で切りかかってくるのをぎりぎりで躱す、躱す、躱す…
「…へっ!やるじゃねえか…!」
「…大体わかった。」
「あ?…何が何だかわからんが、これならどうだぁ!」
ジョニーが高く飛び上がって襲い掛かってきた
「…ふっ!」
僕はジョニーの攻撃を避け、蹴りを入れた
「はっ?へぐっ!」
ジョニーの体勢が崩れたのを瞬時に確認し、追い打ちをかけた
「ふぐっ、おえぐっ、がはっ、げぶらぁ!」
蹴る、殴る、打つ、殴る、蹴る…
「…ぐぐ…があぁ!」
「これで止め。」
ボロボロになりながらも襲い掛かってくるジョニー、攻撃を繰り出す前に懐に入り、止めを刺した
「ぐ…ぐはっ。」
「…ふぅ。」
構えをとくと、ジョニーの体が粒子状になって消えてった
「…なるほど、倒れたらこうやって消えてくんだ。」
ジョニーの体が完全に消えるのを見送り、僕はドアに手を取って次に向かった
~~~
~食堂~
僕が次に来たのは、とても広い部屋だった。
天井も教室より広く、複数人で座ることができる机や食器が入っている棚、所々に体が隠せそうな柱がいくつかあった
「ここは…食堂かな?」
僕が食堂を見渡していると、ドアの開ける音が聞こえた
僕がその音の方を見ると、そこから一人の女性が入ってきた
「…おや、ここは…食堂みたいですね。」
黒の大きい海賊帽子を被り、深紅の船長みたいな服を着た女性が入ってきた
「…ん?キミ…見ない顔ですね、新入生ですか?」
「新入生…まぁ、そのようなものかな。君は?」
「船長ですか?私は宝鐘マリン、宝鐘海賊団の美少女船長です!」
宝鐘さんはキメポーズをとった
「…それで、君が相手ってことでいいんだよね?」
「そうみたいですね…。まぁ、目があっちゃったからには勝負です!」
そう言って宝鐘さんは腰に差していた銃を取り出した。
それを見て僕は直感でまずいと思い、すぐに近くの柱に隠れた
「てーっ!」
轟音が鳴り響き、僕がいた場所に複数の玉が通っていった
(散弾銃か、しかも銃弾が丸い。師匠…使っている人はいないって言ってたじゃないですか。)
「船長からは逃げられませんよ~!」
宝鐘さんは散弾銃を持ちながら徐々に近づいてくる足音が聞こえてくる
(…よし、使うか。出し惜しみして負けたら師匠にどんな目にあわされるか…!)
僕は腰のホルスターに入れていた拳銃を抜いた
(…Eになってるね、よし…)
拳銃をこめかみにあてた
「…ペルソナ」
~~~
~side 宝鐘マリン~
(やっべ…見失いました。)
複数人倒して次の場所に行くと、そこはやけに広い屋内だった
(そこに見慣れない男性がいましたが、倒して次に行こうと思い、とりあえず銃をぶっ放したまではよかったんですが…まさか見失うとは。)
(だいたいの見当はつくんですけどね…外したらやられそうで怖いんですワ)
(さて、どこから探しますかね…。)
私が周りを見渡していると、視界の端から男性が飛び出してくるのが見えた
「みつけましたぁ!」
私はすぐに散弾銃を構えた。
「トラフーリッ!」
「っ!?」
男性がそう叫ぶと、体が瞬時に消えた
「…っ!?」
(え!?何が起きたんですか!?)
私が考えていると、後頭部に強い衝撃が襲い掛かってきた
「がっ!」
私は強い衝撃を受け、その場に倒れた
(なに、が…おこって…)
消えゆく視界に最後に見たのは、目の前で消えたはずの男性の姿でした…
Eとは?
equipment状態のこと。
主人公の召喚機は原作(ペルソナ3)とは違い、Eモード(equipment)とSモードの2つのモードに切り替えられる。
Eモードはペルソナを憑依し、全ての技、魔法が使えるが、威力が6割程度しかなくなるデメリットがある。
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